空中庭園!?ドイツの世界遺産クヴェードリンブルクに行ってみた!
ドイツ観光の人気スポットといえば、やっぱり南ドイツなわけで、なかでもメルヘンな街として人気も話題もいつでも沸騰中な街といえば、やっぱりローテンブルクですよね。
その人気ッぷりたるや、「いつかドイツ旅行がしたいぞこのヤロー!」と思っている人にとっては、もうおなじみのこと。
ドイツ旅行=ローテンブルク、みたいなとこすらある気もします。(気のせい?)
確かにローテンブルク(正しくはローテンブルク・オプ・デア・タウバー)はドイツの可愛いを集結させたような街なので、一度は訪れたいなぁって憧れるその気持ちも分かります。もちろん私も行って参りました。
そんなローテンブルクに負けないくらいに魅力的な街が、実はハルツ山地にあるのです。
街の名はクヴェードリンブルク。
世界遺産の街にして、なんとココ、空中庭園のある街なのです!
世界遺産の街クヴェードリンブルク
ドイツの首都ベルリンには大聖堂と博物館をまとめて、いや、もういっそ建物のある島まるごと世界遺産にしちゃった博物館島があったり、南ドイツにはレーゲンスブルクをはじめ、街まるごと世界遺産に指定された場所があったり。
ドイツには「建物1つだけね」なんて固いことは言わず、色々ひっくるめて世界遺産になっている場所があります。
そんな世界遺産の一つがハルツ山地に居を構えている街クヴェードリンブルクです。
城と旧市街が1994年に世界遺産に認定されたクヴェードリンブルクは、古くは十世紀、ザクセン公ハインリッヒ1世の率いるドイツが最初の首都に選んだ場所でもあるんですよね。
いわば、「ドイツ国家発祥の地!」というわけで、たいそう歴史のある場所というわけです。
木組みの家が建ち並ぶ街並が特徴で、街には「ドイツのゆりかご」なんて可愛らしい通り名まで付いていたり。
見た目はまさに中世ドイツの風景で、それはもう魅力的というか、可愛いのひと言です。
私が借りていたお家の大家さんいわく、
「クヴェードリンブルクなんですけどね、これがですね、スゴイおすすめなんですよ
木組みの家がですね、可愛くてですね、
おもわずですね・・・
家を買おうか悩んだくらいですよ」
・・・ん?
ど、どゆこと?家を買いたくなるくらいスゴイの?
というわけで、街の可愛さを見に行って参りました。
駅からまずは旧市街へ
ベルリンから電車に揺られること約4時間!と、遠い(涙目
地図で見るとベルリンからの距離はドレスデンとそんなに変わらないじゃないかなぁ?
という感じなのですが、ハルツ山地ということもあってかすこぶる遠い。
そういえば、日本の旅行といえばスーツケースですが、ドイツは旅人スタイルが多い印象です。
世界一周旅行でおなじみのバックパッカーよろしく、リュックサックに荷物をつめこんでいます。
いったい、みんなして何をそんなに詰め込んでるん?
ってくらいリュックぱんぱん。ホント何が入ってるんだろう?1週間くらいの旅支度とか???
駅を降り立つと、山間の田舎街らしく駅の周りにはコレといって何もない風景が。
この静かな街の雰囲気もイイ味だったり。
とりあえず、まっすぐと市内を目指します。
ハルツ山地といえば、ワルプルギスの夜でおなじみ、魔女伝説のいわれがある地方。
というわけで、街のあちこちに魔女を見かけることもしばしば。
お土産屋をのぞけば魔女の人形が売られていたりして、完全にもうご当地キャラクター的な立ち位置を確立しておられます。さすが魔女。
街並みはいたって穏やかで、隠居するにもよさそうな感じです。
©Quedlinburg-Tourismus-Marketing GmbH
ドイツ観光局より引用
この街のハイライトは何といってもクヴェードリンブルク城山にそびえ立つ聖セルバティウス教会です!
ハインリヒ1世とその妻マチルデの眠る場所にもなっている教会はロマネスク建築の傑作とも言われ、ドイツ屈指の教会財宝まで所蔵しているのだとか。
駅から市内を通って、城山の上にある教会を目指すのが、いわゆる一般的な観光ルートといったところです。
マルクト広場の市庁舎
高台にそびえた教会を目指して歩いいると広場を発見!
クヴェードリンブルクの中央広場といった雰囲気で大勢の観光客でにぎわっています。
マルクト広場にはロマネスク様式として有名な市庁舎があります。
この日は音楽祭?のようなイベントが開催されていて、特設ステージの姿が・・・。
さすがエコの国ドイツ!壁面緑化によねんがない!
というくらい緑に覆われた市庁舎の壁面。なんだか芸術というかアートというか、スゴイです。
ちなみに、市長舎のある広場は、冬のドイツの風物詩クリスマスマーケットが現れます。
冬になるとまた違った賑わいをみせるので、冬のクヴェードリンブルクもいいかもですね。ただ、ハルツ山地なので、極寒かもですが・・・。
マルクト広場の周辺は木組みの家と石畳の街並が広がっています。なんでも1000軒にものぼる木組みの家がこの街にはあるそうな。
家はこれぞメルヘンドイツ!といった感じでカラフルです。
色鮮やかなのに違和感がない、むしろ可愛さ余ってなんとやら、なのがドイツの魅力ですよね。
マルクト広場を背を向けていざ、教会を目指します!
クヴェードリンブルク城山へ
クヴェードリンブルクの城山までの道のりはゆるやかな登り坂。
デコボコな石畳がじわじわ足にくる・・・。
教会へ向かう坂のふもとは広場になっていて、ここにもカラフルな木組みの家たちが!
これが思わず買いたくなる家・・・というわけですけ。
これは、ひょっとするとローテンブルクに負けないくらいの街並かも。
城山は近くで見上げるとかなりの圧があります。
ここからさらに上り道・・・。
聖セルヴァティウス司教座教会と城博物館のある頂上に到着!
教会と城博物館はそれぞれ有料ですが、見学することが可能になっています。
城山からはクヴェードリンブルクの街並を一望することが!
この景色を見る為に登ってきたのであった。
オレンジで整えられた家々が深い緑に囲まれています。まさにドイツな景色ですね。
こういう場所に隠居して余生をのんびり過ごすのも悪くないかも。と思ってみたり。
クヴェードリンブルクの空中庭園!?
教会のすぐ近くには美しい庭園が広がっています。
こ、これは・・・
まさに空中庭園の出で立ち!
手入れの行き届いた庭園はまさに中世の庭といった雰囲気です。
庭園からの眺めはまるで空の上にいるよう。眼下にはオレンジ色の街並が広がりをみせています。
街にあふれた緑の木々よりも視線が高くなっているんですよね。
中世の貴族が散歩でもしながら、街を眺めていそうなこの感じ!
まさに空中庭園!
どこからどう見ても空中じゃありません?
・・・まぁ、
勝手に私がそう呼んでいるだけなんですけど・・・。
誰!?銅像の上にビン置いて帰った人!
ジャストフィットしすぎだから!
そういうデザインなのかと思っちゃうから。
・・・いや、そういうデザイン・・・なのかな?
旧市街はお店もかわいい!
クヴェードリンブルクは街のシンボルでもある聖セルヴァティウス司教座教会がみどころ!
なのですが、もちろん街のイイ所はそれだけではありません。
街中の可愛らしいお店を見て回るのも楽しみの1つです。
城山のふもとにあるこちらのお店。
市庁舎に負けず劣らず壁面がかなりの勢いで緑化されています。
ワケあって緑化しているのか、それとも気が付けば緑に覆われていたのか・・・どっち??
お店の中では、大量のマスタードが売られておりました。
試食もできるのですが、ものによってはなかなかに強烈なお味でございます。
町歩きに疲れたらちょっとカフェで一息つくのもオススメ。
これぞ小さな木のお家といった雰囲気のカフェは、やっぱりドイツならでは。
オシャレというか、可愛いというか、南ドイツらしい風景が好きな人なら気に入ることは間違いなしです。
ドイツのカフェは日本と違って、写真なしにメニューが付いていないものが多いのです。
商品は頼んでからのお楽しみ。なんて運試し的なのがドイツ(海外流)。
料理の説明は書いてあるけど、読み込んでみたって、どんな料理が登場するかまでは分からないもの。
出て来てはじめて、「あ、こういうことか」って妙に納得してみたりです。
頼んだワッフルの横に添えられているアイスクリームの無造作なとこにドイツの息吹を感じます。
さいごに
中世的な雰囲気はローテンブルクに負けずともおとらない街クヴェードリンブルク。
主要な観光エリアではないけど、木組みの家が立ち並ぶ街やクヴェードリンブルク城山にある庭はわざわざ訪れてみるだけの価値ありです。
空中庭園じゃないか!
とつい思ってしまうこの感じ、きっと伝わるはず。
町歩きを楽しみながら、ロマネスク街道の秘都とも呼ばれるクヴェードリンブルクを楽しんでみてはと思います。
1日もあればわりと満足に観光できるので、観光ルートとしてはそのまま他の都市に移動するのもありです。もちろん、ゆっくり1泊して街を楽しめば大満足ですね。
エクスペディアでクヴェードリンブルクのホテルを見てみる
ちなみに私はこの後、ゴスラーに向けて移動しました。ゴスラーもまた素敵なのでおすすめです。
ぜひドイツ旅行の参考にしてみてください。
ではでは。
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