ドイツ留学に必要な費用って?最も高いのは航空費…20代の留学費を公開!
海外の大学や大学院への留学、移住を視野に入れた留学、語学留学や習い事留学など留学スタイルは人により様々ですが、留学を考えるにあたってまず調べたいのが留学に必要な費用。
できるなら費用は抑えたい。
誰だってそう思いますよね。
とはいえ、目安がなければ費用の検討はしづらいものです。
このブログの読者様にも留学(特にドイツ)を検討している方が多く、留学に関する相談を受けることがあります。そんな相談者たちが気にかけているのは、やはり留学資金はどれくらい必要になるのか、ということ。
そこで今回は私が使ったドイツでの留学費用を大公開!
実際に掛かった生活費など、ぜひ留学費用の目安にしてもらえればと思います。
目次
留学に必要な費用の内訳は?
留学にあたって必要となる費用は大きく分けて2種類あります。
1つは、航空運賃や海外保険料金といった事前に必要となる費用。
2つ目は、家賃や食費・ケイタイ代など実際に海外で使う生活費です。
今回はこれらを合わせ、『留学費用』としています。
なので、留学中に使った旅行費用や現地で買った私物(服や電化製品など)、留学前に日本で買った電子辞書等は費用に含めていません。
純粋に「留学して生活するために必要となった費用」を計算しています。
もっと言うと、語学留学に掛かった1ヶ月の費用で計算しました。これが最も分かりやすく目安になるのではと思います。
なお、日本円のレートは1ユーロを120円としています。
※航空券は大韓航空の往復料金で、仁川空港経由のフランクフルト行きです。帰りの航空券は9月から1年間有効のオープンチケット(帰国フライトを期間内であれば自由に変更できるチケット)です。
語学学校とホームステイにかかる費用
入学金 | 25€ | 3,000円 |
---|---|---|
授業料 | 400€ | 48,000円 |
教科書 | 35€ | 4,200円 |
宿泊費 | 800€ | 96,000円 |
食費 | 120€ | 14,400円 |
交際費 | 150€ | 18,000円 |
定期 | 65€ | 7,800円 |
通信費 | 20€ | 2,400円 |
保険 | 89€ | 10,680円 |
航空券 | - | 185,00円 |
合計 | 1,704€ | 389,480円 |
すでにお気づきと思いますが航空券が高いです。ぶっちぎりです。
コメント欄にもツッコミをいただいているのですが、この航空費用・・・度を超えて高すぎです。
航空券を直前に買ったことも値段が高い原因なのですが、さらに旅行シーズンのフライトだったことも値段が高くなってしまった原因です。
さらに、留学会社に飛行機のチケット手配を丸投げしたことも高くなった原因です。
確かに、チケット手配お願いしたけど、せめて安いの買ってよね。と今更思うのですが、もう後の祭りです。
インターネットの航空券比較サイトを使って、自分でチケットを買っていれば、さすがにこんなに高い航空券は買わないですよね。
スカイスキャナーあたりの航空券比較サイトは率先して利用していきたいところです。
続いて費用として目立つ存在なのが、授業料と宿泊費です。
ホームステイは朝・晩食事付きの一人部屋なので宿泊費は高く付いています。
ホームステイは手頃な価格で受け入れてもらえる印象を持っている方もいるようですが、海外ではホームステイは立派なビジネス体系の一つです。なので料金面だけみるとどうしても高くなります。
ですが、ホームステイで大事なのは何よりも経験です。こればかりはお金では買えません。(実際お金でホームステイを買ってはいますが・・・)そう思うとホームステイは値段の問題ではないのかもしれませんね。
食費は昼食代くらいなので1日4€で計算しました。
交際費はいわゆるお小遣いです。こちらは1日5€で計算しています。人によっては昼食とお小遣いを合わせて9€も使わないという方もいると思うので、全体として掛かる費用はもう少し下がるかもしれません。
ちなみに航空運賃を除くと204,480円/月になります。
語学学校と学生寮にかかる費用
入学金 | 25€ | 3,000円 |
---|---|---|
授業料 | 400€ | 48,000円 |
教科書 | 35€ | 4,200円 |
宿泊費 | 400€ | 48,000円 |
食費 | 300€ | 36,000円 |
交際費 | 150€ | 18,000円 |
定期 | 65€ | 7,800円 |
通信費 | 20€ | 2,400円 |
保険 | 89€ | 10,680円 |
航空券 | - | 185,00円 |
合計 | 1,704€ | 363,080円 |
ホームステイではなくこちらは学生寮を利用した場合です。
寮の値段は入居する寮によって差はありますが、400€を一つの基準に判断すると分かりやすいのではと思います。
語学学校の寮なのでこの値段設定ですが、大学の寮などはもっと安いのかもしれませんね。また学校によりますが長期滞在するのであれば家賃を安くしてくれる場合もあります。
朝・昼・晩の食事を自分でまかなう必要があるので、食費を1日10€としました。自炊もするでしょうし、実際は1日10€も掛からないのではないでしょうか。1日10€以下を目指せればグーです。
こちらは航空運賃を除くと178,080円/月です。
市民学校とルームシェアにかかる費用
入学金 | 0€ | 0円 |
---|---|---|
授業料 | 150€ | 18,000円 |
教科書 | 15€ | 1,800円 |
宿泊費 | 380€ | 45,600円 |
食費 | 300€ | 36,000円 |
交際費 | 150€ | 18,000円 |
定期 | 70€ | 8,400円 |
通信費 | 20€ | 2,400円 |
保険 | 89€ | 10,680円 |
航空券 | - | 185,00円 |
合計 | 1,174€ | 325,880円 |
最後に私のオリジナル費用です。
語学学校は国が運営している市民学校に通い、部屋はルームシェアです。格安の市民学校フォルクスホッホシューレに通っていたので安く抑えています。フォルクスホッホシューレって何?という方は「ベルリンの語学学校へ激安価格で通う方法とは?」を合わせてご覧ください。
宿泊費は寮よりも安いルームシェアに運良く入れたの事が大きいですね。
ケイタイ料金にあたる通信費に関しては20€としましたが、実際は15€のプリペイド携帯と月5€で使用できるフリーSIMを活用していました。一月に15€も通話しないので、実質ケイタイ代は月に5€です。
こちらは航空運賃を除くと140,880円です。
食費や交際費を細かく計算すると実際は月120,000円くらいになると思います。
留学費用を抑える2つのポイント
費用の内訳を円グラフにするとこんな感じです。
こうして留学に掛かった費用を洗い出してみると、留学ってそれなりにお金が掛かりますね。
留学費用を抑えるポイントは大きく2つあります。
グラフからもわかる通り、全体を大きく締めている費用は航空券と宿泊費です。
費用を抑えらるポイントは、やはり安い航空券チケットを手に入れ、家賃の低い部屋を手に入れる。この2つに掛かっています。
航空券と滞在先は探せばいくらでも安く抑えることが可能です。
いっぽう、高いものをつかまされてしまうと、留学費用を底上げする最大の項目にもなっています。
とくにドイツの家探しは難航を極めるので、ドイツ留学中に自分で家を探す予定がある場合は慎重かつ大胆な見極めが必要となります。
留学は、滞在先の物価や円のレートによっても費用が大きく左右されるので、安さを優先させるなら、費用の掛からない地域に留学するのもひとつです。
例えば、ドイツなら人気の南ドイツに留学するよりも、家賃と物価の安いベルリンで生活するほうが単純に費用は安くなります。
あたりまえですが、家賃が下がると必然的に毎月の支出は下がります。
もちろん少し費用はかさむけれど「憧れの町で留学したい」その想いがあれば、自分の気持を優先して良いと思います。
留学費用をケチって本当は行きたかった街での生活を諦めると後で絶対に後悔することになりますから。
お金は後からでも貯めることができますが、過ぎた時間はあとから取り戻すことはできないですよね。
留学は人生のプラスになることは間違いないです。あとから後悔しないようプランニングをお忘れなくです。
また、保険を安くするというのも1つです。
海外留学とくにドイツではビザを取得するために医療保険への加入が必須です。
ドイツ留学・ワーホリを保証している保険はいくつかありますが、 私が入ったのは月に1万円ほど、年間で10万円を超える保険でした。
この値段をドイツのケアコンセプト保険に変更すると年間の保険料金を半額にすることができます。
いまさらながら、私はこの保険にしておけばなぁと後悔しています。
留学を終えたあとに保険の担当者と知り合いになったのもなんだか皮肉なお話です。とほほ。
年間を通して使った留学費
ちなみに私は年間を通して180万ほど留学費に消えました。
そこには留学中の旅行費用や服や靴、iPadといった現地での買い物、留学にあたって日本で買った電子辞書や世界対応電源アダプターなどの備品も全て含まれています。
それでもドイツ留学はイギリスやフランス、アメリカに留学することに比べると費用は安いほうだとは思います。もちろん地域や工夫次第でより安く済ませることは可能でしょうが……。
それにしても180万は使いすぎですね。ちょっとやり過ぎ。
お恥ずかしながらすでに原因は分かっているのです。
私を訪ねて日本から遊びに来た友達を連れてドイツを中を観光して回ったことがその原因です。
旅費が大打撃を生みました。
私に会うためにわざわざドイツまで来る物好きがいるとは考えもしなかったので、ちょっとした想定外でしたね。3人くらい来ましたよ。しかもバラバラに。これで旅費3倍です(笑)。笑い事ではないですが。
要するに遊びすぎですね。遊びはほどほどにしましょう。
とはいえ、楽しかったので文句は言えないのですが・・・。
他にも、私の留学していた時期はちょうどアベノミクスの影響を受けて、ユーロが高騰した時期でした。これも留学当時のマイ財布に大打撃を与えています。
海外生活は思わぬ場面で予定通りにならないことや想定外のハプニングはつきものです。
できれば余力のある予算計画がオススメです。
私はちょうど1年間ドイツで生活していたので、年間を通して掛かった費用なども要望があれば公開するかもしれません。
使いすぎ!
君はお金の計算できないのかね?
とお叱りを受けそうな気もしますが・・・笑
いちおう商業簿記3級の資格を持っていたりするんだよ(小声)
留学を考えている方は是非ご参考にしてください。
自力でドイツに留学したいという方は、こちらに必要な手続きをまとめているので、ぜひチェックしてみて下さい。
ではでは。
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この記事に寄せられたコメント
航空券18万円はぼったくりすぎますね。空港のlufthanzaで直接航空券を買ったとしても15万円以内だと思います。
冬なら6万円、夏だとハイシーズンですので10万円超えるぐらいだと思います。
安く航空券を買うには、インターネットでいろいろなサイトで価格を比較することだと思います。airbelirinやlufthanza以外の航空便を選択しに入れるといいですよ。
まったくその通りで、当時の私は無知で、留学会社に手配をお願いしたのがそもそものミスでした。
航空券はインターネットで自分で手配がやはり一番安いです。