知る人ぞ知るドイツ隠れ世界遺産!古都ゴスラーが素敵すぎる!
ゴスラーという街をご存知でしょうか?
ランメルスベルク鉱山と古都ゴスラーといえば、世界遺産にも登録されたドイツの小都市。
街の周囲はハルツ地方の豊かな自然で溢れ、小川の流れる美しき街並みは中世ドイツから続く歴史ある景観。
そんな魅力溢れるゴスラーなのですが、その知名度はやや低いようで、
「ねえ、ゴスラーって知ってる?」
ドイツの語学学校でそう訪ねても、「???」とクラスの皆はポカン顔。先生に至っては「よくゴスラーを知ってるわね!」と驚きの表情を浮かべる始末。かく言う、私も「ごすらー???何それ?」と顔にハテナマークを浮かべた1人です。
そんなマイナー都市ゴスラーの情報を教えてくれたのは、ベルリンで出会ったカフェ男子たくみん。彼が言うに、ゴスラーとは知る人ぞ知るドイツの観光名所なのだそうで、ドイツにいるなら是非行って欲しい場所でもあるという。
ドイツ通なら知っている?そんなドイツの知られざる古都ゴスラーについてご紹介したいと思います。
炭鉱都市ゴスラー
ランメルスベルク鉱山のふもとハルツ地方に位置するゴスラー。
ドイツの中心近く、ニーダーザクセン州にある小都市で、人口は約5万人ほど。
ゴスラーへの道のりはハノーファーからが行きやすく、その行程は電車に乗って1時間30分ほどとなります。
「田舎を走る列車の旅が好き」という方は、車窓から眺めるドイツの自然に見とれていると、
エコの国ドイツな風景
謎の飛行機
1時間30分後にはゴスラー駅に到着です。
ちなみに、駅中はコインロッカー完備。
大荷物の旅人にはありがたいですね。ただ、大きすぎるキャリーケースを入れるとなると、ちょっと物足りないサイズかも。
ゴスラーの見所、マルクト広場は駅から少し離れた場所にあり。
石畳の街中をぽてぽて歩いていると、
ゴスラーが誇るファッションショップがあったり、
木組みの街並が綺麗だったり、
魔女グッズが叩き売りされていたりします。
5ユーロか。
思ったより、高く感じる(約600円)のは私だけだろうか。
そもそも何故ゴスラーに魔女グッズ?
画像:wikipediaより
実は、ゴスラーのあるハルツ地方は古くから魔女伝説の残る土地。
ドイツ伝承によると、魔女たちは4月30日の夜にハルツ地方の最高峰ブロッケン山に集い、神々と宴を開くと言われています。
五月祭前夜にあたるのこの日は光を取り戻すメーデーに向けてかがり火を焚き、死者と無秩序な魂を追い払うのだそう。いわゆる「ワルプルギスの夜」です。
伝承は受け継がれ、やがて魔女はマスコットキャラクターとしてこの地に根付いたようです。
ワルプルギスの夜・・・
最悪の魔女の名前じゃなかったのか。
マルクト広場
ゴスラーの見所は、なんと言ってもマルクト広場。
噴水を中心に、放射線状に広がる鮮やかな石畳が特徴的。
向かって左側、オレンジ色の派手な建物はかつてギルドハウスとして利用されていたそう。
財力を見せつけたかったのか、あえて向かって右側の市庁舎をしのぐ豪華な作りにしたのだとか。
噴水には金色に輝く鷲の姿が。
泉は古く1230年に建てられたのだとか。日本はその頃、鎌倉時代か・・・。
マルクト広場では9時、12時、15時、18時になるとグロッケンシュピールと呼ばれる仕掛け時計が動きだします。
時間が近づくとぞくぞくと人だかりが。
歴史を辿るように、時計の前をぐるぐる通りすぎる人形たち。
数百年と続くランメルスベルク鉱山の歴史が、カラクリ仕掛けの人形たちによって紡がれる様はなんとも圧巻。みんな見とれています。
ここマルクト広場は冬になると、クリスマスマーケットも登場するようです。
マルクト教会
海外で教会を見かけると、つい登ってみたくなる私なのですが、一般的にはどうなんでしょう。
やっぱりしんどいですし、登らないものなのでしょうか。
ゴスラーにも登れる教会が存在します。
街の教会マルクト教会です。
私は断然、登れる建物には登る派。
こいつぁ、立派な木造です。
振り返ると、そこに観光客。
次から次へとあがってきます。
やっぱり、みんな登りたいんだ。
途中で仕掛け時計を発見!
こういう昔から残るものにはロマンを感じます。
ほどなくして屋上に!
眼下に広がるオレンジ屋根、これぞドイツという感じ。
街の周囲はみごとなまでに緑が続いていて、なんとも穏やか。
こんな場所でのんびり暮らすのもきっと悪くはないんだろうなあ。
皇帝城
マルクト広場を離れると、街の片隅に皇帝城を発見。
なんでも1040年に建てられたものすごく歴史ある建造物だそう。
そのたたずまいは、城というより宮殿。
城の周囲には馬車が。
公園としても見ても綺麗な皇帝城。
正しくは公園ではなく、中庭なのでしょうが。
皇帝城の中は有料ですが、見学も可能とのこと。なんでも、城内に飾られた巨大な絵画が見物だそうです。
さいごに
ハルツ地方の世界遺産古都ゴスラー、いかがでしたでしょうか。
街自体は小さいのですが、その見所はとっても豊富です。
個人的にはザ・ドイツの観光地という雰囲気を感じさせない所もポイントだと思います。そして、やはりドイツのメジャー観光スポットから離れているせいか、アジア人の観光客はほぼ見当たりません。
ゴスラーを訪れる前にクヴェードリンブルクに立ち寄ったのですが、こちらもアジア人は少なめでした。
ゴスラーを半日観光して次の街へ、という旅行も良いのですが、訪れるなら是非、ゴスラーに1泊してのんびり街を楽しんで欲しいと思います。
何と言ってもゴスラーはご飯もうまいですから!
ゴスラーで肉汁じゅわじゅわの絶品レストラン発見!
ゴスラーの写真を集めたギャラリーページを作りました!
街の写真をもっと見たいという方はこちらからどうぞ。
ではでは。
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