カラフルすぎる家に空キャンプ！世にも奇妙なドイツの観光スポット８選

ドイツに行く前はメルヘンな風景に心が踊ったり、胸がふくらんだり、目も輝いていたのですが、正直なところドイツ生活も３ヶ月を過ぎれば、もうお腹いっぱい感がでてきます。

「このオレンジ屋根の街並・・・前もどっかで見たよなぁ」

ヨーロッパの景色を目の前にしてその感想・・・もう完全にフ○ックですね。

ドイツ行きの航空費だって決して安くはないのに。いや、むしろ高いのに。

日本に帰ってくると「やっぱドイツの生活と景色が恋しいわ」とホームシックならぬ定番のドイツシックを持ち出しますから。この手の人は。

「アンタもう喝だよ！喝ッ！もういっぺん尻を叩いて気持ちを引き締めな！」という話です、まったく。

これ全部、私のことです。面目ない。

それはさておき。

住んでしまうと見慣れてくる（？）ドイツの街並みではありますが、そんなマンネリを吹き飛ばすドイツらしくない不思議なスポットや光景というのが存在します。

少し変、いやかなり可笑しい、なぜそんな形をしているのか！？

ドイツを新鮮に感じることができる？

ドイツの珍スポットをご紹介したいと思います。

ツリートップウォーク

Photo by Frank Hamm

森に覆われた南ドイツで森林浴にハイキング。

ドイツ定番のアウトドアレジャーを楽しみたいなら、ツリートップウォークが摩訶不思議です。

チェコとの国境にも近いノイシェーナウにあるドイツの森国立公園内。

ここでは、長さ1300m、地上44mの場所から森の中を散策することができます。

Photo by Frank Hamm

どこまでも広がる森を地上からではなく、森の上側から覗くという少し変わったハイキングコース。

嬉しい事にバリアフリー設計なのだそう。

Photo by Frank Schmidtke

卵型のドームをぐるりと回ると、視界が広がり、そこにはどこまでも続く緑の世界が待っています。

いわゆる絶景というやつです。

「これが森に住む鳥たちの見ている景色か」

なんて普段使わない台詞を言っても誰も引かない場所です。

ザクセンスイス

ドレスデンとチェコの間にある断崖絶壁ザクセンスイス。

スイスよ、これがザクセンの大自然だ。

ということで、ザクセンにあるスイスの光景という意味を混めてザクセンスイスと呼ばれているそうです。

スイスの自然には似ても似つかない気もしますが、気のせいでしょうか。

自然が産み出した断崖絶壁。

ギリシャにあるメテオラ寺院だったり中国の秘境を彷彿とさせるものがあります。

これぞ大自然が織りなす神秘というやつでしょうか。良い意味でドイツ的な自然ではないです。

Photo by Edwin Gimpel

ザクセンスイスには岩肌を縫うようにバスタイ橋という名の橋が掛かっています。

とんでもない場所に橋を掛けてしまった感と、絶壁という環境にどうやって橋を掛けたのか、その技術が気になる限りです。

かつては要塞としても機能していたようです。

ソニーセンター

Photo by Andreas Levers

ドイツ近代建築の象徴といえばベルリンにある複合施設ソニーセンター。

その奇抜なデザイン（とくに天井）を一目見ようと、連日多くの観光客がカメラ片手に訪れています。

Photo by friedrbe

地上にまっすぐと伸びた先端はまるで剣のよう。

大きなパラソル型の施設はなんだかSF映画にでも登場しそうな強大要塞のようでもあります。

Photo by Javier Enjuto

ソニーセンターのあるポツダマープラッツはブランデンブルク門にも近く、ベルリン観光の中心的スポット、ベルリン国際映画祭の会場やベルリンフィルの本拠地、ドイチェバーンのビルが立ち並んでいることでも有名です。

その名の通り、かつてはソニーが施設を保有していたのですが、時代の流れというやつでしょうか、売却されてしまいました。

ちなみに、ソニーセンターには醸造樽を持ちビールの美味しい人気レストラン「リンデンブロイ」があることでも有名。ベルリン観光でドイツ料理とドイツビールを楽しみたいという方はぜひご参考に。

参考：ベルリン観光で行きやすくビールの美味しいレストランならリンデンブロイ！

ツリーキャンプ

出展：waldseilgarten hollschlucht

ドイツのちょっと変わった宿泊施設、というより宿泊スタイル、もしくはキャンプ（？）を体験することができるヴァルトザイルガーデン。

木にぶら下げたテントに宿泊できるというユニークな体験が可能です。

出展：http://www.tentsile.com/

ハンモックに屋根を取り付けたようなオシャレなテントを木々の合間に吊るして一夜を明かす。

なんとも少年心をくすぐられる体験です。

はしゃぎすぎて落っこちてしまわないか心配でもあります。

ミュンヘンの西南にあるヴァルトザイルガーデン（waldselgarten hollschlucht）では他にも自然を使ったアスレチックなども楽しむことができます。

ヴァルトシュピラーレ

Photo by Kiefer

フランクフルト近郊の都市ダルムシュタットにある謎の建物ヴァルトシュピラーレ（Waldspiral）。

カラフルな見た目と輝くタマネギドームが特徴のヘンテコな建物です。

ヘンテコ、なんて言うと失礼ですね。人はそれをアートと呼ぶのです。

Photo by Werner Bayer

「森のスパイラル」と呼ばれるこの建物は曲線だらけの住宅で、100を超える居住スペースにカフェ・バーも併設されています。なんと窓のデザインは同じものが存在しないという。

緑化にあふれたデザインは環境大国ドイツらしくもあります。

Photo by Koss

作者はオーストリアの芸術家フリーデンスライヒ・レーゲンターク・ドゥンケルブント・フンデルトヴァッサー。３回繰り返して言うと舌を噛んでしまいそう。ちょっとした早口言葉のような名前です。

残念なことに氏はヴァルトシュピラーレの完成を目の前にして亡くなってしまったそう。

デザインセンスといい、完成を見ずしてこの世を去ってしまった事といい、サクラダファミリアのガウディに通じるものを感じます。

フロイデンベルク

Photo by Polybert49

ドイツの田舎に広がるモノトーンの街並フロイデンベルク。

ドイツらしいオレンジ屋根の風景とは打って変わって、白に黒にグレーと色のない街並が印象的です。

Photo by Thomas Depenbusch

色を失ったような光景はまるで時が止まったよう。

深い緑の山間にモノクロの街が顔を覗かせるのはなんとも不思議な光景です。

世にも珍しいこの光景はドイツの隠れた絶景としても注目を集めています。

 

トロピカルアイランド

ベルリン近郊にある一年中常夏の楽園トロピカルアイランド。

プールあり、温泉あり、サウナあり、宿泊施設ありのまさに楽園です。

外からみると巨大な繭のような、軍事施設のような、なんとも形容しがたい建物ながら、その中身は温水プールつきのエンターテイメント施設です。

一度行くと帰りたくなくなります。カップルや家族連れにも人気で、諸外国から来る人も多いです。

参考：デカすぎるドイツのプールが楽園すぎ！ベルリン近郊の温泉＆プールに行ってみた！

ドイツの温泉

出展：http://www.kristalltherme-schwangau.de/

ところ変わってこちらは、ノイシュバンシュタイン城近くの温泉クリスタル・テルメ。

聞くところによると温泉大国とも呼ばれるドイツです。大自然の中で温泉を楽しむことができるのもドイツならでは。

ドイツの温泉は基本混浴、水着のあるなしは場合によりけり。クリスタル・テルメは火・金の19時からは衣服着用自由となるようです。

ノイシュンバンシュタイン城を観光するためにフュッセンを訪れるのもいいけれど、せっかくなので近郊にある温泉で旅の疲れをいやしつつドイツの温泉文化に触れてみるのもよいものです。

エロ男子諸君は鼻の下を伸ばしすぎないようにご注意を。あくまでも紳士たらんことを。

参考：ドイツの美女たちと混浴！？男二人でベルリンの混浴温泉に行ってみた

さいごに

ドイツのちょっと不思議な光景いかがでしたでしょうか。

ロマンティック街道を巡る王道のドイツ旅行もいいけれど、王道の景色ばかり見ていてはどうしても飽きてしまいます。

人と違った風景だったり、雑誌には乗っていない景色だったり、まだ誰も知らないドイツを探求するのもよいものですよ。

人とは違った旅がしたい！

そんな冒険心にあふれた方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。