新しいベルリンの発見!映画「コーヒーをめぐる冒険」って?
ベルリンを舞台に全編モノクロで綴られるドイツ映画「コーヒーをめぐる冒険」をご存知でしょうか。
朝コーヒーを飲み損ねる。
たったそれだけの事からある男の災難な1日が幕を開けます。
2013年ドイツアカデミー賞で6部門を受賞!名だたるドイツ映画祭で数々の賞を受賞し、ドイツ映画の希望と絶賛されたドイツのちょっとした話題作「コーヒーをめぐる冒険」とはいったい?画像出典:http://www.cetera.co.jp/coffee/
映画「コーヒーをめぐる冒険」
あらすじ
2年前に大学をやめてから、ベルリンでただ“考える”日々を送っているニコ。恋人の部屋でコーヒーを飲みそこねた朝、ツイてない1日が幕を開ける。車の免許は停止になり、銀行のキャッシュカードはATMに吸い込まれ、アパートの上階に住むオヤジに絡まれる。果たして、ツイてない1日の幕切れは?
amazon.co.jpより引用
モノクロ世界が描く新しいベルリン
本作の特徴はなんと言っても全編を通して描かれるモノクロなベルリン世界です。
このモノクロタッチが実にいい感じにベルリンの新しい一面を描き出しています。
かつてそこに住んでいた身としては
「カラーで見たい」
「あの懐かしいベルリンの風景をカラーで・・・」
と思ってしまう場面もありましたが、そこに描かれているベルリンはなんと言ってもオシャレです。
モノクロで見るとあのベルリンの街並みがすごくオシャレに見えるだなんて、ちょっとした衝撃です。
BGMにジャズなんかも流れていて、それはもうオシャレです。
ここパリだっけ?
なんて思わず疑ってしまうくらい。
物語のメインは青年ニコが行く先々で巡り合うちょっとツイてない出来事たち。
キャッシュカードをATMに食べられちゃうとか、駅の券売機に何回お金を入れても読み取ってくれないとか。
ツイてない日に限ってそんな目に合いますよね。
青年ニコに襲いかかる出来事はそんなドイツのあるあるたち。
ドイツの街を知っている人なら思わず「分かる!」と声をあげたくなるかもしれません。
そして、そして、なにより青年はコーヒーが飲めません。
「ドイツの朝は1杯のコーヒーから始まるのだよ」
そういえば私がホームステイしていたお家の大黒柱、ホストファザーはそんなことを言っていました。
この家では決まって毎日ファザーがコーヒーを入れることになっていて、毎朝ファザーが自慢気にコーヒーを淹れてくれていました。
自慢のコーヒーは実に香り豊か。
そして、何より苦い。
「この苦さがドイツの朝にはサイコーなのさ。コイツがなくちゃ朝は始まらない」
ブラックコーヒーの苦みを噛み締めるファザーをよそに、私は備え付けのミルクへこっそり手をのばしていたり。
ファザーは生まれもドイツ、育ちもドイツという生粋のドイツ人で、そして今もドイツのどこかで経済学者をしてます。
経済学者のファザーがそう言うのだから、きっとドイツの朝には苦いコーヒーが最高なのでしょう。
おそらく、景気抜群の経済学の観点からみてもきっと、たぶんそのはず。
ベルリンをはじめドイツの街角には数多くコーヒーショップが立ち並んでいます。だから朝に1杯のコーヒーを、というのはとても馴染み深い存在だったりもします。
もしかすると、朝コーヒーを飲めないことがそもそもツイていないのかもしれません。
コーヒーが飲めないほどツイていない男ニコ。
そんな彼と共にベルリンの1日を覗いてみてはいかがでしょうか?
彼の瞳に映るモノクロの街並みにはベルリンという街の魅力がぎゅっと詰まっています。
映画のラスト、きっと1杯のコーヒーが飲みたくなります。
本作で監督を務めたゲルスター監督はドイツ映画の金字塔「グッバイ・レーニン」にも関わっていたそうで、なんでもこの作品はアカデミーの卒業制作とのこと。
原題は「Oh Boy」
映画の彼を見れば納得、たしかに「Oh… Boy…」そう言いたくもなります。
コーヒーをめぐる冒険 予告
公式サイト「コーヒーをめぐる冒険」
ものすごく個人的な事なのですが、主人公ニコの話すドイツ語の雰囲気がベルリンの友達と似ていて懐かしかったです。もぞもぞ喋る感じが特に。
ベルリンの青年ってどんなドイツ語を喋るのか気になる。そんなドイツ語学習者にもオススメかもしれません。
過去に紹介したお店やベルリン情報はカテゴリー別にまとめています。
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