ドイツ美大受験のベルリン美術教室AtelierHY+とは?オンラインコース実施中
ドイツ留学で絵画を勉強したい!美術を学びたい!いっそドイツの美大に進学したい!
ドイツが好きで芸術やアートが好きなら、ドイツで美術を勉強することに憧れがあったり、ちょっとくらいは勉強できたらいいなって想いがあったりすると思います。
けれど、肝心の「ドイツ=アート」って印象がちょっと薄いんですよね。
それこそ「ドイツで美術を勉強するのはムリなのかな?」と不安になるくらい。
気になって『ドイツと美術・芸術』について調べてみても、やっぱりドイツで学ぶ美術情報って少ないです。
結論から言うと、ドイツで美術・アートを勉強することはもちろん可能です。美大だってあります。
ドイツの美大に進学している日本人の学生もいれば、留学しながら受験対策している学生もいて、もちろん語学留学の空き時間を使って絵画にチャレンジしている人もいます。
ここで気になるのが、「どうすればドイツで美術の勉強ができるの?」といった部分ですよね。
「本当にできる?」
「美大に行きたいけど受験って本当のところどうなの?」
などなど。
ここが分からないから「ドイツで美術の勉強できるのかなあ・・・」と不安にもなるワケです。
そんな想いに応え「もっとみんなにドイツでアートに触れてもらおう!」と誕生したのが、ベルリンのアートスクール「AtelierHY+(アトリエHY+)」です。
【重要】ご案内とオンライン授業に関して
ベルリンで親しまれたアートスクール『アトリエHY+』は惜しまれながらも、2020年をもちまして閉校となりました。
そして、授業の舞台はオンラインへ!
アトリエHY+を運営していた講師の高津戸さんによるオンラインクラス『Pinsel(ピンゼル)』が開講中です!
ベルリンでアートスクールを主催し、様々な国籍の生徒を指導してきた授業をオンライン上で受講することが可能になりました。
初心者、経験者問わず、世界中どこからでも参加を受付中!もちろん人気だったドイツの美大受験対策サポートも実施中です。
高津戸さんは2020年9月から都内の創形美術学校、海外美術留学準備コースにて勤務。活動の舞台をドイツから日本に移し、ドイツ美大受験対策に対応した週3の対面クラス等を開講。
目次
AtelierHY+(アトリエHY+)はどんな教室だった?
オンラインにて開講している、ドイツ美大受験オンラインクラスPinsel(ピンゼル)。その前身となったのが、ベルリンで開講されていたアートスクールAtelierHY+です。
ドイツで美大受験したい人から趣味の絵画やデッサンのレベルアップまで。
緑豊かなベルリンのシャルロッテンブルクに教室があって、アートを勉強をしたい人が楽しく学べて、ドイツのアートを本格的に知ることができる。
そんなアートスクールが『Atelier HY+(アトリエHY+)』でした。
『みんなが持つクリエイティブ力を伸ばすためのサポート』をテーマに、ベルリンの街角でスクールを開講していました。
教室をのぞくと、ドイツ語や英語ときには日本語を使いながら、生徒みんながキャンバスに向かって作品制作に取り組む場となっていました。
個性を伸ばすがテーマの教室
ベルリンのアートスクール『アトリエHY+』はいったいどんな教室で、どんなことを学べたのか?
やっぱりドイツのアート教室ということもあって、日本のアートシーンとは違っているのか?
気になるところは多いと思います。
大きな特徴は、なんと言っても教室の方針にもある「個性を伸ばす」という部分。
美術教室というと、ついスキルアップに意識が向きがちで、
「受験のために課題をメキメキこなしたい!」
「基礎デッサンを固めて、とにかくスキルアップしたい!」
といった気持ちが膨らんでしまいます。
もちろん、どっちも大事な考えなんですけどね。
しかし、そこにちょっと待ったを掛けるのがアトリエHY+のスタイル。
スキルも大切だけどね、ちょっと待って、大事なのは個性を活かした作品作りですよねと。
やっぱり本質的に重要なのは自分の内側にある『作りたいもの』だったり、『表現したいもの』だったり、これらをより良い作品として仕上げることなんです。
つまりは自分の作品を創り出すことです。
もっと言うと、自分だけの色や表現、世界観だったり、伝えたい想いだったりを作品として創り上げられる力を身に付けることですね。
アトリエHY+はそこのところを大切に考えて、「作品力が伸びる」教室作りを心掛けています。
なので、時には興味を持っているジャンルに新しい方法にチャレンジすることもあります。
「自分の表現を確立できる方向はどこにあるのか?」とあれこれ悩むことだってあります。
一人一人の作品や個性と向き合って、理解して、その上でアドバイスを行っています。
あくまで「1人のアーティストとして立派に成長する姿をサポートしたい」という想いがあるからこそです。
学校はどんな雰囲気だった?
アトリエHY+は日本人とドイツ人によるアートスクールなのですが、そこはドイツの首都ベルリンのアートスクールなわけで、やっぱり日本の教室とはちょっと違います。
教室に通っているのはドイツ人・日本人をはじめベルリンに住む様々な国籍を持つ人たち。やっぱり国際色は豊かです。
生まれや勉強する目的、教室に通う背景なんかはみんな違っています。
けれど、それでも教室の雰囲気はアットホームなんですよね。
「アートが好きで美術を勉強したい」という想いをみんなが持っていて、美術の話題を通していい雰囲気ができあがっている感じです。もちろん年齢や性別、国籍は関係ないです。
週に一度は教室のみんなで作品講評会を行い、ドイツ語を使って意見交換をしたり、お互いに作品について感想を述べる機会もあったり。
それこそ、いろんな人がいるので「そんな意見があるのね!」なんて、海外ならではの驚きや発見に出会うことも多くありました。
色んな個性を持つ作品にも出会えて、その作品が出来上がっていく課程を隣でチラ見するなんてこともできるので、そりゃあ今までにないインスピレーションがビビッと駆け巡ることもあります。
時には教室を飛び出して、クラスみんなで課外授業を兼ねて美術館を訪れることも。
夏には木陰でスケッチをしてみたり、シャルロッテンブルク宮殿まで出かけてみたり。
ベルリンはアート活動に熱心な街なので、街中の展示会やイベントに訪れることまであったり。
まさに、ベルリンという街を活かして学びを深めるスタイルです。
どうしてアトリエHY+で勉強?
いろんな人が作品に取り組むスクールなのですが、その目的はやっぱり十人いれば十通り。
趣味の絵画や油絵を純粋に楽しんでいる人もいれば、美大受験を目標に高校や大学を卒業してから教室で勉強している人まで。
なかには基礎のデッサンから勉強を始めて、最終的にドイツの美大に合格した猛者までいたり。
マイペースな人だと好きな時に教室にやって来て、自由にキャンバスに筆を走らせることを楽しんでいる人もいます。
みんな違ってそれが良いです。
だってヨーロッパのベルリンですから。自由の都です。みんなフリースタイルです。
そんななか、みんな共通して思っているのが、将来はアートに関わっていきたいということ。
将来はアーティストとして活躍したい。クリエイティブな職に就きたい。そんな想いを持っている人は多いです。
美術に対する考え方だったり、取り組み方だったりは違うけれど、みんな共通してアートは好きですもんね。
それこそ「仕事にしなくてもライフワークとして絵を描き続けていきたい」というのも立派な将来のひとつです。
教室でアートを学び、ドイツの美大に進学した方については、以下で詳しくご紹介しています。
ドイツのアート感や美大準備についてお答えしてくれているので、気になる方はぜひ合わせて確認してみてください。
講師を勤めていたのは現役アーティストのお二人
個性あふれる教室をまとめているのは、今も活躍する現役アーティストのお二人です。
経験豊富なドイツ人講師のハンスさんと日本人講師の高津戸さん。
お二人ともドイツの美大を卒業していて、今は日本とドイツを中心に芸術活動をしているアーティストです。
ドイツ人講師のハンスさんは、ミュンヘン芸術アカデミーの絵画クラスをディプロムを取得して卒業。大学では抽象画や人物画を描いていました。
ハンスさんは生徒のレベルに合わせてドイツ語を話してくれる優しいお方。ビデオ作品にも取り組んでいて、そこに広がるシュールかつ独特な世界観をお持ちです。
大学のことから日常的なことまでドイツ語で分からないことがあれば、何でも相談にも乗ってくれます。頼りになりすぎるナイスガイです。
日本語は勉強中なのですが、ふとした言葉を理解してみせ「いまの言葉わかってたの?」と時に周囲を驚かせることもあったり。
ちなみに、ハンスというのはアダ名で本名はヨハネス(Johannes)。
ドイツ人なので名前の「Jo」はヨ。ヨハネスさん。
高津戸さんホームページで他の作品も見れますよ!
日本人で同じく講師と運営を務めるのは高津戸さん。笑顔がチャーミーで素敵な女性です。
東京藝術大学の油画科を卒業し、その後ドイツへ渡ってミュンヘン芸術アカデミーへと進学、大学ではデュプロムとマイスターシューラーを取得するという、とんでもないお方です。
アトリエHY+を運営しながらアーティストとしても活動していて、抽象絵画と陶芸をメインとしています。上の画像は高津戸さんの作品たちです。真ん中上にあるのが個人的に好きだったりします。
アーティスト活動もメキメキされていて、
「日本でグループ展もやりますよ!」
とのことで、東京で開催されたグループ個展に行ってみると、
そこに広がる不思議な世界観!
いま立っているのは日本の首都東京なのに、目の前にはどこかベルリンを思わせる世界が広がっていました。
まるでベルリンと東京を繋ぐ中間地点にやって来た。そんな不思議な感じ。
会場の片隅には、建物の柱を前に「もう、それ以上は前に進めないよ」状態になったクロ猫ヤマト風のトラックの姿が・・・。
ちなみにこれは、ネコのイラストを使った映像作品とクロネコを掛け合わせた作品で、ハンスさんが手掛けています。シュールです。
聞けば、もともとはドイツでアーティスト活動に専念していたというお二人。
ミュンヘンの大学を卒業後、新鮮さを求めてたどり着いたのがドイツの首都ベルリンだったそう。
アーティスト活動を通して美術を学びたい学生に出会ったり、ドイツで美大に進学したい学生から相談や受験サポートをお願いされたりで、「それなら学生をサポートできる環境をつくろう!」とアトリエHY+を立ち上げました。
美大準備コース
さて、そんなアトリエHY+では具体的にどんなことを学べるのか?
アーティストとして成長することや自分の個性を伸ばすことはスゴく大事なこと。
けれど、そうは言われたって、やっぱり具体的にどんなことが学べて、どんなコースがあって、自分はどう成長できるかは知りたいところですよね。
アトリエHY+では午前・午後2つの時間帯を選べる美大準備クラスを開講していました。
美大準備コースでマッペ制作!
ドイツの美大進学を目指してみっちり勉強していくのがドイツ美大準備クラスです。
ドイツで美術大学に進学するにはマッペと呼ばれる作品集、ポートフォリオの作成が必要不可欠です。
そして、このマッペが最も重要なんだけど、いちばん曲者なんですよね。
大学進学にマッペが必要なことは分かっても、具体的にどういった作品集を仕上げれば良いかが分からないんです。
大学や専攻によって求められるものも変わったり、何かにつけて分かり辛いのがマッペです。なかには応募要項に書かれていないマッペの情報まであったりもしますし。
そんなマッペと向き合い、ドイツの美大進学を目標に作品に取り組んで行くのがドイツ美大準備クラスです。
とはいえ、ドイツの美大は専攻や分野が様々です。
絵画科、デザイン科、彫刻科などなど、いろんな専攻がありますよね。
なので、教室では自分の行きたい大学や学びたい専攻など目標に合わせて作品制作に取り組んでいきます。
「コレを学びます!」というよりも、個人に合わせて授業を進めるスタイルです。
もちろん、絵画やデザインだけではなく、彫刻やインスタレーションを希望する生徒のサポートも行っていきます。
そして、大事なのは個人が持っているクリエイティブ力を伸ばしていくこと。
作品の個性を伸ばして自分だけのマッペを作成する力を付けていくことです。ここが何より重要です。
提出するだけ、課題としての作品作りではなく、個人の力を伸ばせるよう、その人のレベルや興味に合わせて課題制作に取り組んでもらいます。
そうすることで自然とマッペにとって最も重要な、作品の充実度を伸ばしていくことに繋がって行きます。
生徒一人一人に寄り添ったサポートをするので、クラスの定員は1学期にたったの10名となっています。生徒一人一人に対する時間のかけ方が本気なのです。
アトリエHY+卒業生の実績
気になるドイツ美大のマッペ合格、進学実績は以下の通りです。名だたるドイツの美大に卒業生たちのマッペが合格しています。
- ベルリン芸術大学 自由芸術科
- ミュンヘン美術大学 彫刻・インスタレーション科
- ハンブルク美術大学 自由芸術・絵画科
- シュトゥットガルト美術大学 インターメディアアート科
- キール・ムテジウス美術大学 コミュニケーションデザイン科(イラスト)
- ベルリン・ヴァイセンゼー美術大学
- カールスルーエ美術大学 自由芸術・絵画科
- アーヘン応用科学大学 プロダクトデザイン科
生徒さんたちはめちゃめちゃ頑張りました。(マッペに合格したけれど進学しなかった生徒もいます)
実はアート都市なベルリン
そもそも、ヨーロッパのなかでもドイツ・ベルリンはアートを学ぶ都市としてどうなの?
という部分は気になる所だと思います。
ドイツ=アートというイメージはないですもんね。どちらかと言えば、ドイツ=サッカーです。
けれど、世界から見ると『今、アートに熱い都市』はベルリンじゃない?とも言われていたりします。
街中にはベルリン芸術大学があり、首都だけれど物価は安くて学生にも良心的。街に緑も多くて、アートに関するイベントだって豊富です。
シュプレー川には博物館島と呼ばれる美術と考古学の島が浮かんでいて、1日あっても時間が足りないくらい大きな美術館もたくさんあります。
街角では小さなアトリエがあちこちにあって、蚤の市に顔を出せば作品を販売しているアーティストの姿が目にとまります。
週末になるとベルリン在住のアーティストたちがグループ個展やアートイベントを開いたりと作品を発表する場も多いんです。
大きなイベントだと現代アートの祭典「ベルリン・ベエンナーレ」も開催されていたりと、実はアートに溢れているのがベルリンです。
その昔は近代建築に革命をもたらしたと呼び声の高いバウハウスもありましたしね。
古くからデザインという分野に力を入れた街なんです。
パッと見はそうは見えないんですけれど。
シャルロッテンブルクってどんな場所?
教室はベルリン西のシャルロッテンブルクにありました!
と言われても、行ったことのない人からすればピンと来ないですよね。
シャルロッテンブルク?それは何?スゴイの?どうなの?
シャルロッテンブルクという立地はスゴく良くて、西ベルリンのなかでも1・2を争うくらい、住めるものなら住みたいとも言われる人気のエリアです。
閑静な住宅街、緑の豊かな公園、観光スポットでもある広大なシャルロッテンブルク宮殿まであり、落ち着いて作品制作に取り組む場所としても最適です。
そして、なにより抜群に治安が良いです。
シャルロッテンブルク宮殿まで出かけてデッサンすることもできて、クラスのみんなで宮殿まで出かけることもあります。
日本ではあまり見かけないですが、ドイツでは街中で大きなキャンバスを前に油絵に没頭する人を見かける、なんてことも珍しくはなかったりです。
オンライン授業のお申込みやご相談はお気軽に!
ドイツの美術シーンが気になっている。ヨーロッパでアートを学ぶことに興味がある。
けれど、なんだか踏ん切りがつかなくて、一歩踏み出せない。
というか、本当にドイツで勉強してやっていけるのだろうか?
という疑問や不安は、ここまで読んでもやっぱりあると思います。
自信と確信ってなかなか身に付かないですよね。
でも、「どうしようかな。気になるな」と迷うのは、新しいチャレンジがしたい気持ちがあるからだと思います。
まずは自分の考えや美術にかける想いをアトリエHY+を運営していた高津戸さんに相談してみるところから様子をみてみる。というのもありだと思います。
アトリエHY+は2020年をもちまして、惜しまれながらも閉校となりました。
しかし、講師の高津戸さんはオンラインクラスを開講中です!
高津戸さんのご好意で、特別にドイツドットウェブからの相談も受け付けてくれることになっています。
ドイツで美術を勉強したいとお考えの方は、ぜひ下のお申込みフォームからお気軽にご相談してみてください。
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