ドイツの大学で勉強できるハイデルベルク大学のドイツ言語学とは?
ドイツに留学して、ドイツの大学進学に興味あり!
とはいえ、ドイツなので大学のことは未知数で、まわりに海外に進学した人もいない。
いったいドイツでどんなことが学べるの?進学したみんなは大学でどんな勉強している?
ということが気になる人もいるかなと思います。
こんにちは。ゲストライターでドイツ語講師のばうしゅけです。
ドイツのハイデルベルク大学へと進学し、研究していたのが『外国語としてのドイツ語』です。
今回は専攻していた学科についてご紹介したいと思います。
文学または言語学?外国語としてのドイツ語を研究!
ハイデルベルク大学で私が専攻していたのが、外国語としてのドイツ語を研究する学科(Institut für Deutsch als Fremdsprachenphilologie)です。
ここでドイツ言語学について勉強していました!
この学部を選んだ理由は、
「ドイツ語を他の言語と比較してみるのが面白そう!」
と思ったから。
それに、日本人の私はドイツでは外国人なわけで、ドイツ語を外国語として捉えるのは簡単かもしれない!とも思ってみたり。
『外国語としてのドイツ語を研究する学科』
ひとくちにそう言っても、学部の中ではさらに専攻が分かれています。
文学または言語学。
多くの学生は、このどちらかを選択することになります。
文学にすべきなのか、言語学にすべきなのか。
ちなみに、希望すれば両方を選ぶことも可能で、2つともを専攻した同級生もいたのですが、
2つの選択肢から、私が選んだ専攻は言語学です。
もともと日本の大学で言語学を勉強していて、言語に関する勉強が好きだった。
というのが言語学を専攻した理由の1つ。
文学については、大学進学に向けて勉強していた学校Studienkolleg時代に文学の授業を経験したのですが、文学センスもなく、あまり興味もないと分かったので、興味のある言語学へ進むことにしました。
大学進学までの模様は以下でもご紹介しています。
ちなみに、ハイデルベルク大学には似たような学科として、ドイツ学、ゲルマン学というのでしょうか『Germanistik』という学科があります。
この学部ではラテン語の知識が必要になっていて、日本でいう古文にあたる古い時代のドイツ語を研究するようです。
現代言語学を学びたいとあって、私は古代の言語には応募せず現代へと進んだのであった。
副専攻として日本学
大学では副専攻を取ることができる。
ということで、ドイツ言語学と合わせて日本学を副専攻にすることに。
日本学では、日本の歴史や文学、翻訳についての授業を受けます。ドイツから日本を学ぶ、ということですね。
日本に関しては、そこは日本人な私です。もちろん事前の日本知識は十分にあり!
授業の内容について行くこともできて、「クラスに日本人の生徒がいる!」ということで、授業中に教授が話を振ってくれることも多かったです。ありがたいですね。
専攻の割合としては、主専攻のドイツ言語学が75%で、副専攻の日本学を25%にしていました。
主専攻と副専攻を50%ずつの割合で取ると、かえってどちらも大変だよ。
という話を聞き、より重点を置きたい言語学を75%にしていました。
先生も生徒も国際色にあふれる学科
ドイツ言語学を専攻して一番よかったなと思ったのは、やっぱり教授や先生方に恵まれていたことなんですよね。
国際色が豊かなのは学生だけではなくて、実は先生たちもそうなのです。国際色に富んでいます。
先生はいろんな背景を持っていて、ドイツ以外のことにも詳しいんですよ。
授業はまさに情報の宝庫といった感じ。
それに、先生方は過去にいろんな学生を見てきたこともあって、アジアからの留学生のこともよく分かっています。
例えば、アジアからの留学生はおとなしい人が多いけど、授業に対して不真面目なわけではない、ということも分かってくれていたり。
授業や単位に関わることを相談に行く時も、秘書室のスタッフはなにかと丁寧に教えてくれました。
思えばアットホーム感に溢れていたなぁ。
と感じるのですが、これは何より私の学科が小規模だったからだと思います。
授業もゼミ形式のものが多くて、授業は10人から20人程度で行なっていました。
少人数なので、よく面倒を見てもらえたなって。
留学生も多い言語学科
外国語としてのドイツ語を研究する学科というだけに、学科内に留学生は多いです。
正規留学生の他にも、日本をはじめドイツ以外の国から交換留学生として大学に通っていて、いくつか言語学の授業を受けている人はちらほら。
面白いなと思ったのは、ドイツ育ちでドイツ語ネイティブだけれど、フランス、ベトナム、香港など、別の国にルーツを持つ学生が多かったことです。
「自分の親はドイツ語を完全には話すことができないんだ」
と言っていた学生もいて、自身の経験からドイツ語を外国語という視点で考えるようになったのかな、とも感じてみたりです。
友達はできやすい?
大学で友達ができるだろうか。ちょっと心配。
という声をたまに聞くのですが、少なくとも私のいた言語学は国際色豊かな学科ということで、友達ができないという不安はとくに必要なしです。
授業ではグループワークもあって、近くの人と話すきっかけはたくさんあるんですよね。
ちょっとした事から仲良くなって、次の学期の授業を一緒にとることにも繋がったりです。
私の場合、いろんな国から来た人と友達になりました。
特に中国からの留学生とは、同じ苦労を分かち合って、時に励まし合ったりです。
お互い真面目に授業を受けているのに、なかなか発言できない。
という苦労を・・・。
ちなみに、中国人留学生のノートって、実はドイツ人の書くノートよりずっと綺麗で読みやすいんですよね!
これって中国には書道の文化があるから?
なのでしょうか。ちょっとした謎。
ドイツ言語学をドイツで学びたい人へ
この学科はドイツ語好き、他の言語の知識も欲しい、アットホームな環境で勉強したいという方にもぴったりです。
文系学科なら旧市街に研究所があることが多いので、街の雰囲気も素敵です。ハイデルベルク大学はドイツで最も古い大学なので、大学の研究所も歴史的なものが多いのです。それに、学食だって美味。
まずは大学に入るために、ドイツ語試験DSHやTestDafの点数をクリアするのが第一歩です。
試験勉強は大変なのですが、後の授業でも活きてきます。
そして大学に入学したら、やって来るのが卒業できるか問題・・・。
卒業できる気が全くしなかった私なのですが、なんとか無事に卒業できたので、きっとあなたも卒業できるはず。
少しでも励みになれば嬉しいです。
頑張ってくださいね!
おまけ:学食がオススメだよハイデルベルク大学
ハイデルベルク大学のおすすめポイントと言えば、学食です。
通称メンザと呼ばれる『Marstall Mensa』という学食があって、ここがドイツの学食ランキングにランクインした経歴を持つ素晴らしき学食なのです。
種類も豊富で、美味しいと評判なんですよね。
ドイツの大学でお悩み中なら、ハイデルベルク大学もぜひ候補に。
ではまた。
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