初めてのドイツ留学で必ず確認したい!留学を成功させる9ステップ!
日本を出てドイツに留学してみたいけど、いまいち勝手が分からない。そもそも何から始めればイイのよ?
やっぱり、留学ともなれば、海外旅行とはちょっと感覚は変わってきますよね。
人によっては今後の人生を左右する一大決心だったりもしますし、実際のとこドイツ留学を経験して人生が大きく変わる人もいます。私なんかもその1人。
初めての留学ともなれば、不安だって募るし、ビザの申請やら家の探し方やら分からないことは山のよう。
他にも、「えっと、何? 保険が必要なの?」といった手続きに追われたり「何か重要なことは忘れてないっけ?」と正解の見えない確認作業やらで「ああー、もう! ドイツ留学って何なのさ!」といじらしくもなってみたり。
ということで、留学までの道のりを整理する意味も込めて、準備から渡独するまでの流れを『ドイツ留学までの9ステップ』としてまとめてみました。
「これは自分には関係ないな。不要だわ」というステップはサクっと読み飛ばしつつ、留学の参考にしてみてください。
ではでは、さっそくどうぞ!
目次
【ステップ1】留学に必要な費用を計算する
そもそもの大前提としてドイツに留学するには費用が必要ですよね。
どのくらいの期間ドイツに留学して、全体でどれくらいの費用が必要になるのか。やっぱりココはあらかじめ把握しておく必要があります。
費用の内訳は、ドイツに渡るための航空費に語学学校の授業料、ドイツで滞在する寮やルームシェアの家賃などで、ドイツで生活するための費用はもちろん、休みの日にヨーロッパを旅行するお小遣いだって欲しいところ。
だいたいの費用が決まれば、あとはお金の調達です。
親に学費を出してもらったり、バイトして自力で貯めたり、奨学金を借りるなど方法は人によりけりです。
後にビザの項目で触れるのですが、ドイツは取得するビザによってはアルバイトができないので、バイトしながら留学を考えている人はちょっと注意が必要です。
【ステップ2】ドイツ留学の目的を考える
ドイツで生活しながらドイツ語を学びたい。できれば働いてみたい。ドイツの大学に進学して、ゆくゆくは就職してドイツに移住したいなどなど。
ひとくちに留学と言っても、ドイツ留学を始める理由や目的はひとそれぞれ、留学スタイルは十人十色です。
ワーホリビザを取得してドイツで1年自由にワーホリ生活を送ってみたり、語学学校をすっとばして、いきなり大学や大学院に進学したり、なかには交換留学でドイツに行く学生もいます。
珍しいところをあげると、料理などの習い事やドイツの職人の元に弟子入りしての職業訓練、企業へのインターンやファームステイなどもありますね。
いずれの留学スタイルにも言えることですが、何か1つ、何でもいいので1つ目標を決めておくと留学の流れが良くなります。
もちろん『ドイツ語力を伸ばす』というのが第一目標でもイイですよね。
ただ、できればそれとは別にもう1つ目標が欲しいところです。
というのも、ドイツ語はドイツで生活するには必要不可欠なことだからです。
生活に必要なことは、もうやるしかないです。基本的にみんな頑張ります。
ところが、いざ留学が始まったタイミングでは気合い十分で夢中になる語学の勉強は、ある程度の語学力が身に付いてくると、ふとそれが当たり前に感じることがあります。慣れてきちゃって、勉強があたりまえになる感じですね。
するとドイツ語だけでは物足りないというか、なんだか何もしていない気になってくるんですよね。かつてのひたむきに語学と向き合っていた自分はどこかに行ってしまったかのような、挑戦する心を忘れてしまったような感じかな。
そんな時に語学とは別に目標があれば、ふとその目標が頭をよぎります。
なかには留学中に新しい目標が見つかることもあるかもしれません。留学してみて目標が大きく変わってくることも十分にありえます。かくいう私も留学してみて目標なり何なりが大きく変わっていった1人です。
語学にプラスして何か目標があれば留学の幅も広がってくるので、ぜひドイツ語とは別にもう1つ目標を立ててみてください。
【ステップ3】留学相談
初めての留学ともなれば、分からないことだらけ、そりゃあ相談の1つや2つはあって当然です。
というわけで、きっと多くの人が『留学』について誰かに相談すると思います。
友人だったり親だったり、高校・大学の先生にゼミの教授、会社の上司に留学エージェント、あと・・・私とか(笑。
なかには、相談ではなく親を説得する必要があったり、会社を辞めて留学するなら、上司に話す必要もありますよね。
この辺りは人それぞれですね。むしろ人によってはココは不要かも。「相談なんていらないぜ」といった具合に。
留学といえば、留学を手配してくれるエージェントです。
いわゆる留学を生業にしている人たち、かっこよく言えば留学のプロ。
なかには留学相談にエージェントを訪ねてみようかな、という人も多いと思います。
これに関しては正直、私はどっちでもいいと思います(笑。個人で留学相談や学校紹介もしているので、こんなことを言うのもおかしな話ですけどね(笑。
エージェントは学校の手配や面倒な手続きを引き受けてくれるので、上手く利用すれば留学がぐっと楽になります。
もちろん提携先の学校事情にも詳しいので、リアルな情報を聞けたり、気になる疑問に答えてくれるのも嬉しいところです。
自分の考えがまとまっていない場合なんかはカウンセリングを通して、自分のやりたいことへと導いてくれることもあります。留学について何かと相談できる人がいるのは、それだけで時に心強いこともありますよね。
ただ、サービスが手厚い分、会社によっては語学学校の授業料だけでなく、申し込みにあたってサポート費用が必要になることも珍しくはありません。やっぱりプロですからね、お金はかかります。
表向きにはサポート料0円でも、請求書をよーく見ると、レート計算で数円ほど上乗せしてサポート費に充てるなんてことも。もちろん手数料なしのエージェントもいれば、なかには個人で手配するより安くなる場合もありますよ。
大事なのは、自分の留学プランに合わせてエージェントのサポートが必要かどうか。
定時される金額に納得できるかどうかです。感覚としては、海外旅行を旅行会社にお願いするというのが近いかもしれません。
【ステップ4】取得するビザを考える
ドイツは3ヶ月以内であれば、ビザなしでも滞在することができます。何も気にせずパスポートだけもってドイツに渡ることができるのはこのため。
数週間ほどの短期留学ならビザを気にする必要はない(アルバイトしたいなら別ですが)のですが、3ヶ月を超える長期の留学ともなれば、大前提となるのがビザの取得です。
学生ビザにするか、ワーホリビザにするか、どのビザを取得するかは迷うところでもありますね。
注意しておきたいのが、ビザの種類によってはドイツでのアルバイト許可がおりないということ。
ドイツでは誰でも簡単にアルバイトができるというわけではありません。なんたって我ら日本人は、ドイツ人からすれば、遠い異国の島国から来た『外国人』だもの。
ホイホイと仕事にありつけるワケではないので、アルバイトをしながら留学しようと考えている人は注意が必要です。
学生ビザをはじめ、ドイツのビザは基本的には現地の外国人局で取得する必要があります。
学生ビザからワーホリビザに切り替える、ワーホリビザから学生ビザ・就労ビザに切り替える。こういったビザの切り替えもお住まいの地域にある外国人局で申請手続きを行なう必要があります。
ただ、日本からでもワーホリビザなら取得が可能です。
ドイツの外国人局はみょうに感じの悪い職員が多いです。ドイツ語に自信がないと苦戦するので、あらかじめ日本でワーホリビザを取得しておくのもありだと思います。
【ステップ5】留学する語学学校を決める
いきなり大学へ進学するという人は抜きにして、ドイツに行く人の多くは1ヶ月〜半年は語学学校への通学を考えると思います。
どんな街、どんな環境で勉強するのが自分に合っているのか。自分にとってプラスになる環境はどこなのか、このあたりを考えて留学する都市・語学学校を考えます。
どの都市に留学すべき?
例えば、ミュンヘンをはじめとする南ドイツは中世ヨーロッパのような景観を持った街が多いです。観光地で生活するといったことを想像してもらうと分かりやすいかもしれませんね。
例えが微妙かもですが、日本で言うなら京都で生活するという感じが近いのかな。
これぞドイツといった自然と可愛いお家に囲まれた街なので、学生の内に留学したい人には人気が高いです。治安も悪くないので、過ごしやすくもあります。
他にも、ベルリンなら南ドイツとガラリと雰囲気が変わって、そこに広がる都会の光景です。
アートや音楽を学びたい学生も多く、いずれはドイツで就職したいという留学生が多いです。街にはいろんな物が溢れていて刺激にも満ちています。とにかく退屈することはないですし、色んな考えを持った人に出会うので語学とは違った勉強になることが多いです。
ただ、都会になるぶん場所によっては治安が悪くなる場所も存在します。このあたりは日本と同じような感じですね。
なので、南ドイツの田舎町でんびり勉強するのとは感覚が少し異なってきます。
いざとなったら引っ越しして街を変えるのもありですが、自分にあった街を日本にいる間から選んで、街の情報を集めておくとドイツに渡ってからの生活がラクです。
学校を選ぼう!
語学学校への申し込み方法は大きくわけると次の2つですね。
- 留学エージェントを通して学校を手配してもらう
- 自分で学校に申請する
交換留学に関してはこれらに該当しないので、高校・大学から申し込みとなります。
学校に関して、これを言ってしまえば終わりなとこもあるのですすが、やっぱり「実際に行ってみないことには分からない」です。
高校や大学に進学する時に、学校案内のパンフレットを見たり、説明会に参加した人もいると思いますが、あれって正直なところいくら説明されてもよく分からないですよね。
入学してみて初めて、こんな生徒が通っていて、「そっかこんな学校なんだ」ってことが身をもって分かります。「ヤッベ、失敗したなぁ」って思うのは入学式が終わって自分の席に座ってからです。
留学での学校選びも言うならそれと似たような感じ。
ただ、語学学校はどちらかと言うと塾を選ぶことと似ているところがあります。値段が高いけれど、授業を教えるのが上手い先生がいる。サポート体制はほとんどなく、とにかく安い料金で授業だけを開講している。こういった学校の特色から自分の学力を伸ばす環境を選ぶというのは、なんとなく塾選びと近いかもしれません。
かく言う私は、F+U Academy of Languagesという語学学校に通っていました。
ハイデルベルク、ベルリン、ダルムシュタットに教室を持つ学校で、私が通ったことがあるのは、ハイデルベルクとベルリン校の2つ。
ちなみにですが、F+Uはこのサイト『ドイツドットウェブ』から申し込みが可能となっています。
とにかく格安という意味では市民学校こと、フォルクスホッホシューレ(Volkshochschule)、通称VHSに通うのがぶっちぎりで安いです。
安いのは魅力的ですが、市民学校は基本的にドイツに住んでいる人が対象になっています。なので、あらかじめビザを持っている必要があります。
フォルクスホッホシューレでは学生ビザの申請に必要な在学証明書が手に入らないので、市民学校に通いながらドイツ留学という人は注意なんです。
また学校は自分で申し込む必要があり、クラスの定員が限られているので、入学が申請から数ヶ月後になってしまうこともあります。
(フォルクスホッホシューレでビザが取得できたという話も聞くので、医療保険にきっちり加入して十分な銀行残高があれば、外国人局の対応がよければ、ひょっとすると・・・私としてはそれでもムリだと思います)
他にもあまり知られていないのですが、大学の付属学校に通うというのも1つです。
全ての大学に付属の語学学校があるというわけではないのですが、大学によっては語学学校を開講しているところがあります。
例えば、ハイデルベルクだと『マックスウェーバー(Max-Weber)』という学校がそうです。
付属校はクラスの定員が少なく、人気も高いので入るのがちょっと大変です。なかにはテストを設けていることもあり、申し込みなどは自分で行なう必要があります。
ただ、ビザの申請には使えるので入学が決まればフォルクホッホシューレのようにビザの心配はなさそうです。
【ステップ6】住む場所を決めよう
留学先が決まって、学校も決めれば次は住む場所の確保ですよね。
学校選びも留学における重要なポイントになりますが、語学学校だけ申し込むのか、滞在先として寮やホームステイを申し込むのかどうかも合わせて考えるべきポイントです。
寮やホームステイでまずは留学、そこからシェアルームに引っ越しするというのも1つのプランです。
費用が安い寮
自力でルームシェアを探せない、探している時間もないという場合はまずは寮に入るのがオススメです。
ただし、日本の学生寮に比べると高いです。寮は激安というわけではないんですよね。
寮は学校によって費用はばらばらですが、ホームステイに比べると安いです。最近ではルームシェアも部屋の少なさが関係して、値段が上がってきているので、シェアアパートに比べて安くなっていることも多いです。
自分だけが使える個室が1つあって、シャワールームとトイレ、キッチンが共同という寮が多いです。生活に必要な家具はそろっているので、すぐに生活を始めることができます。
なかにはシャワー、トイレが部屋にくっついてることもあるので、このあたりは寮によりけりです。
想い出に残るホームステイ
留学といえば、ホームステイ!
という印象ってありますよね。
ドイツ人家庭のお宅におじゃましての共同生活は、やっぱり一生の想い出に残ります。良くも悪くも残ります。こればかりは一生忘れないです。
ホームステイは入る家によって、楽しい楽しくないが大きく左右されます。お家の人との相性によって生活はずいぶんと変わるので、こればかりは行ってみないことには分かりません。
そしてホームステイは費用が高いです。
想い出はプライスレス・・・とはいっても、「値段が高いと想い出はビジネスなのですか?」と思ってしまう部分もあったり(笑。
文化の違いに戸惑うことも多いですが、全てが良き経験になることは間違いないです。
ルームシェアを探す
寮やホームステイに申し込まない場合は自力で家探しをする必要があります。
ドイツでは日本と異なりルームシェアが一般的です。
ルームシェアのことをドイツでは、『WG』ドイツ語読みで『ヴェーゲー』と言い、学生から社会人まで大半の人がWGスタイルで生活をしています。
一般的に日本のようにワンルームで一人暮らしというのは珍しいです。
WGで借りるお部屋には家具が備え付けられていることが一般的なので、引越し先にあれこれ買い揃える必要はありません。一人部屋があって、トイレ・バスルーム・キッチンが共同ですね。洗濯機なんかも付いていて、Wi-Fiがあることも多いです。身一つですぐにでも生活を始めることができます。
安いWGを見つけることができれば、それだけで生活費からコスト削減です。
ただ、ドイツでの家探しが想像以上に難しいです。とにかく借りれる家がないですし、家を借りたい人が山のようにいます。住む家にこだわりがあれば、1ヶ月ちかくは家探しに翻弄されることも珍しくはありません。
最近では家の少なさと借りたい人の多さを利用した悪質な詐欺も増えてきているので、家探しには注意も必要です。
【ステップ7】保険に加入する
ドイツ留学で忘れてはならないのが医療保険と自賠責保険への加入です。
保険に加入していないことにはビザの取得ができません。
海外旅行に保険に入らずに行くという人も、留学となれば保険に加入しておく必要があります。
保険もただ、入れば良いというわけではなく、ビザ取得に対応したものを選ぶ必要があります。
ドイツで使用できる保険はいくつかあるのですが、とにかく安くであればケアコンセプト保険がオススメです。
【ステップ8】必要な手続きを済ませよう!
ここまでくれば、あとは日本で必要な手続きを済ませてドイツへの準備を進めます。
ステップ7で紹介した医療保険への加入は必要な手続きのうちの1つ。他にもパスポートの申請や銀行の残高証明書の取得、英文の成績証明書などなど、いくつか留学前に行っておくべき手続きがあります。
直前になって慌てないように、手続きは留学が決まったら早めに取り組んでおくのがオススメ。
とくに銀行のネットバンキングや成績証明書の取得は忘れがちなのでご注意。
【ステップ9】必要な持ち物をそろえよう!
必要な手続きが終われば、いよいよ留学に必要な持ち物の準備です。
いざとなったら使うかも・・・とあれこれ心配して持っていきたくなりますが、基本的な生活用品はドイツでも揃えることができます。
とはいえ、日用品は日本で買ったほうが安くて使いやすく品質もいいです。ドイツに行くと思いましたが、日本のサランラップとか使いやすすぎて震えます。
こちらで紹介している持ち物は全てが必須というわけではないので、自分に必要なものを選んでみてください。
日本語ので書かれたドイツ語のテキストや文法書は書店で売られていないので、ドイツでは入手が非常に困難です。手に入れるのが難しい道具はあらかじめ持っていくのがオススメです。
ホッカイロはあると冬に活躍しまくります。とりあえずドイツで売られているのは見た事ないんですけど、どこかで手に入るのかなぁ(?)
さいごに
ステップ9までこなせば、あとはドイツに行くだけ。
日本を1人で旅だって日本語の通じない国ドイツで生活する。これって人によっては、それはそれは壮大なことです。不安がない人のほうが少ないです。
いざ日本を飛び出せば、思ってもみなかったトラブルが発生することもあります。そんな時は基本「自分でなんとかするっきゃない!」です。
大変なことがある反面、楽しいこともたくさんあります。
日本語ではない言語で話すことの楽しさ。今まで見た事もないような景色にみたこともない食べ物。日本では出会えな新しい友達や人生が激変する人と出会い。
留学が必修科目ではないので、海外留学は勇気を持って1歩踏み出した人が体験できる特別なことでもあります。
これからドイツに行く人に留学先で素晴らしい経験ができるよう、これらが参考になれば幸いです。
ではでは。
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