ドイツの入国審査は簡単?パソコンや楽器の持込みに税関審査は必要?
旅行でも留学でも、ドイツに行く時にふと気になるのが入国審査と税関の存在。
いわばドイツに行くには避けて通れぬさだめ。
目指す新天地ドイツを目の前に、我々の前に立ちはだかるのが入国審査という名の試練です。パスポートを握りしめ、1対1のタイマンバトルでドイツ人の審査官と対峙せねば入国は叶わないのです。
そんなワケで、初めてのドイツとなれば「大丈夫だろうか・・・」と心配だってつのるというもの。
いきなり強面のドイツ人が出て来たら?ドイツ語で質問攻めにあったら?いやいや、絶対ムリ。会話できる気がしない。
とりあえず「サイトシーング(観光)」って行っておけばいい?てかそれ英語じゃない?いや待って、英語は通じるの?などなど。
気になることは色々あるかなと思います。
それに、パソコンは没収されない?音楽留学するけど楽器はそのまま持って行って大丈夫?というかスマホは?カメラは?
持ち物のことだって気になるワケです。没収されたらひとたまりもないですし。
「実際のところドイツの入国審査ってどうなの?」という質問は実はみんな気になるところで、ドイツに行く留学生から渡独前に聞かれることも多いです。
ということで、ドイツ入国時の気になることをまとめてみました!
ドイツ入国は意外と簡単でゆるい
もう結論から言ってしまいますが、ドイツの入国審査は思っている以上に楽勝です。
ほんとサクッとしたもの。
ドイツに行ったことのある人なら「そんなこと気にしなくて良いよ」とアドバイスすると思います。
それこそ「気にせず進むが良い若者よ」とマスターヨーダばりの頼もしいひと言をさずけてくれるはず。ヨーダはそんなセリフ映画の中で言わないけど。
とはいえ、この言葉をどうも疑ってしまうのが初めての海外というものですよね。
「ほ、ホントに大丈夫なんだろうね?」てな感じで。
私の友達(関西人)も初めての海外でドイツにやって来る時は、そりゃあもう疑いまくってました。
「あのな、ドイツやで?わかってる?東京行くのと話ぜんぜんちゃうで。オレは英語もドイツ語も無理やし。東京弁もしゃべる気ない関西人やで?そう簡単にドイツに入れると思ってるん?」
いやもう
「・・・ドイツに来る気はあるんだよね?」
と逆にこっちが疑いたくなるくらいの心配っぷり。
そんな彼をもってしても
「入国審査?ああ・・・あれな、楽勝すぎて忘れてたわ」
とドイツ入国後に言わしめるほど。
入国一番に何かを成し遂げたとばかりに眩しく輝く彼のドヤ顔。私はちょっとした怒りと共に忘れない。
もちろん入国審査は担当者にもよることは言わずもがな。
ただ、基本的に人によっては拍子抜けすることもあるくらい楽勝なことがほとんどです。
入国時には簡単な質問をされる
比較的簡単に入国できると言っても、顔パスよろしくさすがに即答で「通ってよし!」というわけには行きません。
入国審査ではいくつか質問されるのがほとんどです。
定番ですが、質問される内容をざっと以下のような感じ。
- どこの国から来たの?
- ドイツでは何をするの?
- ドイツにはどれくらい滞在するの?
- ドイツではどこに泊まるの?
- ドイツのどの街に行くの?
要するに、『ドイツで何をするためにどの街に行ってどのくらい滞在しているのか』ということを確認しているわけですね。
なので、旅行者なら「観光で来ていて、訪れる街はここで、泊まるホテルの名前はここです」といった説明をしてあげればOKです。
留学なら「学生で勉強するためにこの街に行って学生寮(ホームステイ)で生活します」といった説明でOK。
とは言え、きっちり答えられる自信ないよ、という人もいると思います。
それなら、旅行の場合は滞在するホテルの住所を印刷しておく、留学なら学校のお申し込み用紙や学生寮の住所を印刷しておいて、何か言われた時は見せてあげればOKだと思います。
迷った時は魔法の言葉「サイトシーング(観光)」を叫んでみるのもひとつ。
このひと言で通れてしまうこともしばしば。ただ、まぁできればきっちり理由を述べたほうが良いかなとは思います。
ただ、個人的にはそんなあれこれ心配する必要はないかなぁと。
もっと言うと、「あの、その、えっと、あっと・・・」とあたふたしている間に「ん?日本人か・・・(ダンッ!」と見た目だけでパスポートに判を押して通してくれることもありますから(汗。
まさに顔パス状態で通れてしまうこともあったりです。
これってよく考えてみると、それだけ日本人の渡航者はマナーが良いとドイツが思っているからですよね。日本人なら悪さしない信用できるよねって。
だから日本人のパスポートは信頼の証拠とも言われ、狙われたりもするわけですが。
あと、入国審査の担当者は英語を話せる人がほとんどです。さすが入国を担当するだけのことはあります。
ちなみに入国審査でドイツ語を使うと「キミはドイツ語ができるのか!どこでドイツ語を覚えたんだい?」と思わず会話が弾んでしまうこともあったりです。
ドイツの税関手続き
ドイツ大使館の公式ウェブサイトにも案内が出ている通りなのですが、基本的にドイツでは「旅行荷物に関税はかからず、税関での手続きは必要なし」です。
つまり「ドイツにちょっと滞在して日本に帰りますよ〜」という人は手続きを気にしなくても大丈夫なんです。
留学についても最終的には日本に帰るので、同じく基本的には手続きなしで入れます。高額商品にあたる楽器の持ち込みも大丈夫です。
フランクフルト空港の係員にも聞いてみたのですが、「日本に帰るなら気にしなくてよい」とひと言でした。
ひと昔前は「ドイツの税関は厳しい。ノートパソコンを没収された。楽器を没収された」なんて話もありましたが、もうそれは過去のお話の模様。
もちろんドイツ税関に求められると高額商品を持ち込むにあたって書面での申告が必要にはなります。もしも呼び止められたら、その時は応じるしかないですが、こればかりは運みたいなものです。別に不審者と思われているわけではないですからね。
今やスマホのほうがパソコンよりも値段が高い場合がある世の中です。みんなスマホ持ち込みますし、現場としてはさすがに入国するひと全員のチェックはできないといった感じのようです。パソコンの持ち込みだってもはや日常ですし。
ちなみにパソコン2台、一眼レフカメラ1台、スマホ2台という荷物で挑んでもすんなり通ることができます。
というかほぼチェックされないです。
税関ゲートの通り方
入国審査を終えると、すぐに登場するのが税関です。(*税関は写真撮影NGなので写真アップできないです。すみません)
場合によってはキャリーケースなど手荷物を受け取ってから通過する場合もあります。
税関は『赤いゲート』と『緑のゲート』に分かれていて、自己申告でゲートをくぐり抜けて行きます。
そう、自己申告です。
自分で通るゲートを選びます。
例えばフランクフルト国際空港の場合は、日本のように出口で検査する人がおらず、何となく係の人っぽい数人が談笑しながらいたりいなかったりという感じ。
なので、ゲートの前に行くと門番のごとくドイツ人が立ちはだかる・・・というわけでもなし。
税関の必要があれば『赤のゲート』とくに必要がなければ『緑のゲート』を通るわけです。
つまり、旅行者や留学生は基本的には『緑のゲート』を通ります。
税関での審査はこれだけです。
ゲートを抜ければそこはもうビールとメルヘンとサッカーが織りなす国ドイツです!
さっそくビール飲むもよし、旅行に出るもよし!留学地を目指すもよし!
空港からで送迎を頼んでいる場合はゲートを抜けてからドライバーと合流ですね。
ちなみにですが、税関を通る時に抜き打ちで手荷物チェックをされる場合もあることにはあります。
抜き打ちチェックにあたってしまうと、その場でキャリーケースの中身を全部だして荷物の確認がされるみたいで、私の目の前で中国人女性がキャリーケースを開けるように指示されているのを見たことがあります。
これは知り合いから聞いたお話なのですが、猫を連れてドイツに入国する時も完全に素通りで、むしろこちらから係を探して声をかけて入国して良いのかを確認。
すると、なぜか書類も求められず猫の頭を撫でておしまいという事があったそう。
厳密には書類での申告が必要なのはもちろんなのですが、基本的にはゆるい対応のようです。
もちろん特殊な物をドイツに持ち込む場合は、必ず税関を通ってくださいね。
例えば日本のものをドイツで販売する気で持ち込むとなれば、税関を通る必要が出て来ます。だってこれ輸入ですから。
さいごに
ドイツの入国審査と税関はやっぱり不安がつきもの。
初めてなら未知なる異国に踏み込むわけで、そりゃあ心配にもなります。
けれど、なにもドイツに怪しいことをしに行くわけではなくて、旅行を楽しむだったり、留学で勉強するためだったりで訪れているわけです。
そこに自信を持ってもらえれば、ドイツはいつだってウェルカムなのです。
ぜひ心配することなくドイツに渡ってもらえたらなと思います。
最後に注意点を1つ。ドイツ大使館ウェブサイトの情報とフランクフルト国際空港での私による調査、留学生からの体験談、ドイツの語学学校からの情報を元にまとめてみたのですが、時と場合によっては情報が変わっていることもあります。
時代は常に変化し続ける・・・のです。
税関と入国に関する最新情報はドイツ大使館の案内を合わせてチェックしてくださいね。
ちょっとでも参考になったなら幸いです。
ではでは。
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