旅行に便利!ドイツの夜行列車をネットから予約する方法!
ケルン大聖堂を見て、ノイシュヴァンシュタイン城を観光して、ミュンヘンからベルリンに行って帰国する。
せっかくのドイツ旅行、それも初めてのドイツともなれば、とにかく移動してでも観光名所を周りたい!
その気持ちはスゴイ分かります。実際わたしもそのタイプ。
とは言え、ドイツは広い。
ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城までは列車で2時間半ほど。ミュンヘンからベルリンまでは7時間ほど掛かります。
半日ほどかけてドイツを移動するのもアリですが、日数の限られた旅行なら時間は有効に使いたいところです。
そんな時に利用したいのが、
ドイツを走る夜行列車です。
今回はウェブから夜行列車のチケットを予約して、実際に電車に乗り込むまでをご紹介したいと思います。
ドイツの夜行列車の模様と実際に使ってみた様子は以下でご紹介しています。
合わせてご参考ください。
ドイツの夜行列車はDB公式サイトから予約しよう!
駅に改札が付いていない。
という大きな違いはあるけれど、ドイツの列車は基本的に日本のものと同じです。切符を手に入れて列車に乗車する。それだけ。
長距離を移動する列車や夜行列車についても、日本でいう新幹線・夜行列車とまったく同じ感覚で利用することができます。
切符は駅の窓口で買うもよし、ネットで予約するもよし。自分の旅行計画に合わせて手に入れることができます。
今回はインターネットから予約する方法ということで、まずはドイツ鉄道ことドイチェ・バーン(DeutscheBahn)の公式サイトにアクセスします。
ドイチェ・バーン公式サイトに移動すると、まずはドイツ語のトップページが表示されます。
「いやいや、ドイツ語わからないから」
という人は右上にある言語切替からサイトの表示を英語に切り替えて下さい。
英語バージョンに変更すると、画面の表示が切り替わって英語用レイアウトが表示されます。
以前はドイツ語版も同じレイアウトだったんですけどね。
何故かドイツ語版のみ検索しやすいシンプルな作りに変更されています。
どうしてドイツ語のみシンプル版なのか・・・謎。
英語版に切り替わったところで、さっそく夜行列車の検索を行っていきます。
画面に向かって左側にあるフォームに出発する駅、目的地となる駅、利用したい日時を入力して下さい。
検索フォームを見ると分かるのですが、夜行列車に関する項目はいっさい見当たりません。
とりあえず、そこの所は気にせず、まずは夜行列車については何も気にせず検索を行います。
ただし、出発する時刻は遅めに設定しておいてください。
ドイツ鉄道のネット予約に関しては、以下の記事でより丁寧に解説しています。
合わせて参考にしてみて下さい。
ミュンヘンからベルリンまでの夜行列車を探すとこんな感じですね。
検索内容に間違いなければ、【Serch】をクリック。
すると、利用できる列車の情報がずらりと表示されます。
表示された結果の中で、「Check availability」と表示のあるものに夜行列車が含まれています。
Show detailsをクリックすると出発する駅から目的地までの詳細情報を確認することができます。
どこかで乗り換える必要があるのか、乗り換えなしで目的地まで直通で向かうことができるのか、といった情報を確認することができるので、忘れずに確認しておいて下さい。
例えば22:50ミュンヘンに出発し、翌朝9:06にベルリンに到着する列車の詳細を見てみます。
内容は上図にある通りで、ミュンヘンから夜行列車(City Night Line)に乗り込み、ハノーファー中央駅(Hannover Hbf)まで移動。そこからベルリンに向かう列車に乗り換えるといった内容になっています。
この内容でよければ、「Check availability」から予約に進んでいきます。
ちなみに、私は「早朝に乗り換えするのは面倒だし、朝起きてすぐベルリンがいいよなぁ」ということで、ミュンヘンからマンハイムへ移動、そこから夜行列車に乗ってベルリンに向かうルートを予約することにしました。
ミュンヘンからベルリンまで夜行列車に乗って直通で向かえる路線はどうも無いようだったので。
ベルリンからミュンヘンまで直通で行ける夜行列車はあったのになぁ。
「Check availability」をクリックすると車両のタイプを選択できる画面に移ります。
選択できる項目がざっと表示されるので、「どれを選べばいいのか?」とまず混乱するので、順番に説明していこうと思います。
どれを選んでもベッドに寝ながら移動する夜行列車なのですが、1つの部屋にあるベッドの数や部屋の大きさなどが異なります。
自分の希望にあったものを選択したら、「Book selected offer」をクリックします。
安く利用するならクシェット
最も安い値段で夜行を利用することができるプランはCouchetteです。
Couchetteと書いてクシェットと読みます。
one person in 5-berth copertment と書いてある通り5人で1部屋の夜行車両です。
要するにドミトリー宿の夜行列車バージョンですね。
いろんな人たちが同じ車両に詰め込まれての移動なので、多少の窮屈さは感じるかもしれません。
安旅に慣れている人なんかは、迷うことなくクシェット一択だと思います。
定番の夜行列車スタイルはスリーパー
ドミトリー列車はちょっと、という人が選びたいのは、Sleepr(スリーパー)です。
上から見ていくと、
one person in Economy Double compartment breakfast incl.
one person in Economy Single compartment breakfast incl.
…
…
と5種類に分かれています。
Doubleと表記のあるものは、ダブルのお部屋。車両に二段ベッドが設定されている夜行タイプです。
Singleに比べて安い値段で利用できるのですが、こちらは相部屋になっています。つまり、知らない他の利用客と一緒になる可能性があります。
運よく利用客が少なく、誰も同じ車両に乗り込んでこなければ1人での利用です。
プライバシーを守って1人で快適に部屋を使いたいなら、Singleと書かれたものを選択してください。
誰も気にせず車両を1人で夜行列車を使うことができます。
ただし、1人部屋になる分、値段は少しだけ上がります。
2人で夜行列車を使うならDoubleのお部屋で問題ないですが、1人なら他人との相部屋を気にするかで車両を選ぶことになります。
Deluxsと書かれた部屋はデラックスタイプのお部屋ということで、Economyに比べてより広くて快適な部屋を利用することができます。
その分これまた値段が少しアップ。
そして、最後に書かれている「one person in Economy T3 compartment breakfast incl.」。
これは3段ベッドのお部屋。
クシェットこと、ドミトリー車両ほど人数は多くないけれど、3人一部屋になる分ちょっとだけ安くなっています。
クシェットとスリーパーのDoubleのちょうど間といった感じですね。
ちなみに、どれを選んでも簡単な朝食が付いてきます。
SparpreisとFlexpreisとは?
夜行列車は事前に予約する場合、SparpreisとFlexpreisの2つから料金を選択することができます。
Sparpreis(スーパープライス)は事前の割引が効いたもの。
早めに予約することで、Sparpreis価格で利用することができます。
この日に夜行列車を使うことが決まっている。
という人はこのSparpreisのお値打価格での利用が可能です。
Flexpreis(フレックスプライス)は車両の変更が効くものです。乗り遅れた場合に他の車両に変更することができる等のメリットがあります。
日本からドイツに旅行して夜行列車を使う人は、ほとんどが旅程が決まっていると思うので、事前に値段の安いSparpreisを選んでおけば大丈夫かと思います。
車両を選択したらチケットの購入へ
乗り込む車両と部屋のタイプが決まったら、予約・チケットの購入手続きへと進んでいきます。
相部屋を覚悟でSingleタイプを選んだ私の前には、性別入力が現れました。
基本的に夜行列車は同じ性別の人が相部屋になるようになっているので、事前に男性なのか女性なのかを入力する必要があります。
偶然、同じ部屋に泊まることとなった男女が目的地までの淡い一夜を共にする・・・という展開は期待できないワケですね。
ここからは、購入の手続きへと入っていきます。
ドイチェ・バーンのアカウントを作成してチケットを予約するのか、それともアカウントは作成せずに予約するのかを選択できます。
アカウントを作成する場合は、Register as new customer and bookにチェック。
予約だけしたい場合は、Book without registeringにチェックします。
User nameとPasswordは必須の項目なので、入力しないことには先に進めないので、何か忘れないようUser nameとパスワードを入力してください。
名前や住所など個人情報の入力はこの後に出てくるので、User nameは本名でなくても問題ありません。
多くの人はアカウントの作成なんて面倒だと思うので、Book without registeringかなと思います。
ただし、予約を間違えたなど、何かトラブルがあった際はドイチェ・バーンのアカウントを作っておいた方がスムーズではあります。
具体的なトラブルは以下を参考にしてみて下さい。
今回は、アカウント作成なしで進めていきます。
Online-Ticketにチェックが入っていることを確認して、次へ進めて行きます。
ここにチェックを入れておくことで、後ほど登録するメールアドレスに夜行列車のオンラインチケットが送らてきます。
今回はミュンヘンからベルリンまでの移動なのですが、夜行列車に乗り込むのはマンハイム中央駅。
ミュンヘンからマンハイムまでの電車の予約に関する予約画面が出てきました。
選択した路線に乗り継ぎの列車が入っている場合は、乗り継ぎをどうするか表示されます。
合わせてチケットを予約する場合はここで選択します。
とくに予約の必要がなければ、チェックなしでOKです。
列車のチケットを予約すると、決まった時間に移動することになるので、個人的には夜行列車以外の路線は予約せずに当日チケットを買って移動するのもアリかなと思います。
チケットの選択が終わると、チケットに合わせてホテルの予約などを促す画面が表示されます。
とくに必要ないと思うので、そのまま次へ進みます。
個人情報を入力する画面が表示されるので、項目に当てはまる内容を入力してください。
E-mail欄に入力するメールアドレスは間違えのないようくれぐれもご注意ください。
間違えるとオンラインチケットが届きません。
もし間違えてしまった場合はドイチェ・バーンに問い合わせてみてください。
First nameに入力した内容からおそらくチケット情報を探し出してくれるとは思いますが・・・んー、このあたりは分からないですね。対応はもしかすると遅いかもしれません。
間違いがないようご注意あるのみです。
個人情報の入力が終われば、支払い情報の入力です。
クレジットカードやpaypalなど支払い方法を選択し、必要な情報を入力して下さい。
カード情報を入力していますが、この時点ではまだチケット代金が引き落とされません。
次に確認画面が表示されるので、予約内容を確認した後に購入が確定となります。
予約購入するチケットの内容と入力した個人情報の確認画面が表示されます。
間違いがなければ、「Buy now」をクリックし購入確定です。
オンラインチケットが登録したメールアドレスに送付され、クレジットカードからチケット代金の引き落としが掛かります。
チケット予約を完了させるとすぐにドイチェ・バーンからメールが送られてきます。
メールにはQRコードが付いたオンラインチケットが添付されているので、忘れずに印刷しておいてください。
オンラインチケットは乗車時間と車両番号が記載されているという親切な設計。
この予約内容をみると、マンハイム中央駅からCNL470の夜行列車に乗ることが書かれてあります。
Wg.288が乗り込む車両番号で、Pl.22が当日に使うベッドの番号です。
Gleisに列車が到着するプラットフォームの番号も掛かれているのですが、この部分は当日に変更になることが多いので、あくまで参考程度に留めておいてください。
夜行列車に乗り込もう!
予約ができたところで最後は当日に夜行列車に乗る方法について。
ドイツは日本と違って改札がないので、当日は印刷したオンラインチケットを持って直接予行した列車に乗り込みます。
夜行列車がプラットフォームに到着!
この日は予定していた時刻から10分ほど遅れての到着です。
「まだ来ないのか?」
「何があった?」
「寒いんだよッ」
と到着までの数分は「ざざ…ざわ…」状態でした。
到着した列車から乗り込む車両番号を探し出して、いざ車内へ。
予約したベッドの番号を発見!
扉の前で待っていると車掌さんが来て、オンラインチケットを確認してくれました。
これにて乗車完了です。
あとは目的地までドイツの予行列車を満喫するのみです。
夜行列車の様子と乗ってみた感想などは以下でご紹介しています。
合わせてご覧ください。
さいごに
ドイツの夜行列車をネットで予約する方法いかがでしたでしょうか?
ミュンヘンからベルリンまで列車で移動すると片道でだいたい7時間くらい。
もっと近いと思っている人も多いのですが、これがけっこう遠いんですよね。
思っていたより北海道広くない?
という感じでドイツも広いです。
とはいえ、ドイツ旅行は限られた時間をフル活用すれば満足のいく旅行を楽しむことができます。
寝ながら移動すれば宿代も浮いて、交通費もまかなえるのでまさにお得です。
ぜひドイツ旅行の参考にしてみてください。
もっと安く移動したい!
という方は、夜行バスを利用してみるのはどうでしょうか?
合わせて参考にしてみてください。
ではでは。
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