初ドイツでベルリンからノイシュヴァンシュタインを1週間で観光した話
ドイツに旅行するならどこへ行くべきか?
ヨーロッパのなかでもドイツという国は実に魅力ある場所です。
ロマンティック街道は絵本の世界だし、ケルン大聖堂は腰が抜けるほどデカイ。
ライン川を下ればヨーロッパの大自然があり、中世の風を感じたいなら古城めぐりも外せない。
男ならクラブの聖地ベルリンで憧れのブロンド美女を口説いてみたい、そんな夢だって叶うかもしれない。
ドイツとはまさに夢の国。
そして、そんなだから観光する場所に悩む国でもある。
オレの名はあんぱん。
ここドイツドットウェブ管理人の友人を務める男だ。
好きなお酒はカシスオレンジ。
ちなみにビールは飲めない。
「生の人ー?」の掛け声で手を挙げていない男を大阪で見かけたら、それはおそらくオレだ。逆境に耐えるオレの勇姿を見届けてくれ。ついでに頑張れとエールを送ってくれると励みになるぜ。
さて、冒頭でもお伝えしたドイツ観光についてだが、これはかなりの難題だ。
なんたって、ドイツは簡単に行くことができない。
3連休を使って「行くぜ、京都!いやほ〜い」的な軽いノリで行けるといいのだが、やはりドイツは遠い。
にも関わらず、見どころが多いときた。
一回の旅行で可能な限り観光地を訪れ、思う存分ドイツを満喫する方法。
そんな観光ルートがあればいいのだが・・・。
あわよくば、ベルリンとノイシュヴァンシュタイン城どっちも行けてしまう、
そんな夢のような黄金ルートがあれば・・・
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いや待て。
意外と1回のドイツ旅行で両方行けるのではないか?
ヨーロッパといえばドイツ?
ヨーロッパといえば、どの都市が思い浮かぶだろうか?
ベルリン?
ミュンヘン?
それともフランクフルト?
いやいや。
そもそもドイツが思い浮かぶだろうか・・・
どちらかと言うと、
イタリアかフランスじゃない?
Photo by Pisa Virginia
ピサの斜塔を支えたり
ローマで休日したり
Photo by Nico Paix
パリのカフェでアメリに恋したり。
想像しただけでもオシャレじゃない。
だけど、ここの管理人が言うんだ。
「いいから、ドイツに来てくれ」って。
泣いて言うんだよなぁ。
「ドイツやばいから!メルヘンだから!来て後悔はしないから!」って。
必死!必死だよw
かわいいやつだよまったく。
アイツ、たぶんオレ以外に友だちいないからなぁ。
そうまで言われちゃ黙っていられないのが友ってもんだよなぁ。
だから有給を使ってドイツの首都ベルリンに飛んでやった。
清水の舞台から飛び降りる覚悟で会社に有給の申請をしたってわけだ。
大型連休と合わせて7泊8日、我ながら大胆な行動に出たもんだ。おかげで社長から呼び出しをくらったけどな。
だがしかし会社の連中だって男だ。
お土産にブロンド美女のエロ本をちらつかせておけば万事オーケーだ。
ドイツで一番見るべき場所
さて、肝心のドイツ観光なのだが、やはり行くからにはパリやローマに負けない場所へ行きたい。
そうなるとドイツで行く場所は自ずと決まってくるというもの。
そう!ロマンティック街道!
南ドイツに広がる可愛い街並み! 日本では見られない教会の数々!
パリやローマでは見ることができない童話のようなメルヘンな世界!
そしてそして、南ドイツのハイライトは何と言ってロマンティック街道の最南端に位置するかの名城!
ノイシュヴァンシュタイン城!!
ノイシュヴァンシュタイン城を見ずしてどこへ行く?
ドイツのガイドブックだってこの通り、
ロマンティック街道ゴリ推し!!
「ここへ行ってこい!」そう言わんばかり!
そうだよなぁ。
行きたいもんなぁ。
なんたってドイツに行くんだもんなぁ。
聞くところによると、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとも言われているらしいし。
ここぞドイツのトキメキスポットではないか。
ここへ行くっきゃないでしょ。
それに、もし、ノイシュヴァンシュタイン城に行かずにドイツから帰国したらどうなるか?
ドイツから凱旋帰国したオレを見て皆はどう思うだろう。
「ええッ!? ノイシュヴァンシュタイン城に行かなかったの?(笑)」
そうさ(笑)な反応だろうさ。
「いやいや、ノイシュヴァンシュタイン城には行ってないけど、あれだよ?ドイツ名物の混浴温泉にはさ、ちゃんと行ってきたらか」
なんて言い訳でもしてみようか。
ドイツ旅行のみやげ話が混浴
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・
ドン引きだよ。
ドイツ大移動 〜ベルリンからフュッセンへ〜
というわけで、旅の旅程はこう。
ベルリン → フュッセン → フランクフルト(帰国)
スタート地点は管理人の住むベルリン、旅の目的地はフュッセンで、旅のゴールはフラクフルトとなる。
ドイツを縦に横断するみごとなプラン。見ての通りの大移動。
これを1週間かけて行う。
驚くことに電車を使った移動時間は少なくとも8時間を超えるという。
せっかくのドイツ旅行を電車の中で8時間・・・
時間の使い方もったいなくね?
もったいない、そう思わなければ問題ない。
刺激に溢れた街ベルリン
ベルリンは首都を名乗るだけのこともあり、とにかく見所が多い。
ガラスのドームが特徴的な国会議事堂ライヒスタークは威厳が溢れんばかり。
メルケル首相の魂の叫びが今にも聞こえてきそうだ。
ブランデンブルク門のすぐ近くにはホロコースト慰霊碑が。
ここに立つと歴史の重みが伝わって来るな。
もちろん都内にはリンデンブロイをはじめ自家製ビールを醸造するビアハウスも満載だ。
さすが首都。
思わず住みたくなるのも納得の刺激にあふれている。
しいて言えばコンビニがないので、すぐトイレに駆け込めないのがつらいな。
ベルリンの中でも一番しびれたのは、ここだ。
市庁舎すぐ近くに広がるニコライ教会地区。
見ての通りベルリンにしては珍しい南ドイツを想わせる景観だ。
ドイツにメルヘンを求めるオレとしては旅路を早く南ドイツへ。
やはり南ドイツがオレを呼んでいる。
と感じずにはいられない場所だった。
ベルリンは見所が多く、「1日で観光するのはムリ。ベルリン観光が1日だなんてもったいない」とは良く言うが、1日で無理やり観光することも不可能ではない。
その模様は「海外初心者が挑むベルリン観光!23ヶ所をたった1日で周りきる方法とは?」に書かれている通りだが、1日でベルリンを観光してみて分かったことは、「やはり1日で観光するのは無茶」ということだ。
途中下車ならドレスデン
ベルリンからフュッセンまで一直線に向かうのはややもったいない。
素晴らしいことに、ベルリンとフュッセンの間には水の都とも呼び声の高いドレスデンがある。
エルベ川沿いに広がる街並みはまさに王都の風格。
気品漂う王都の風格。
まぶしい背中。
絵葉書になりそうな風景。
思わず裸になって絵を描きたくなるその心意気。
南ドイツを思わせる趣と近代ドイツを合わせたような景観はたまらない。
服を着ているのも馬鹿らしくなって、思わず脱いじゃうのもうなづける。
街のシンボルでもあるフラウエン教会(聖母教会)は圧巻の一言。
内装はため息がでるように壮麗だ。
思わず時間を忘れて見とれてしまう。
忘れてしまうよなぁ。
時間の経過なんて。
教会には展望スペースも付いているのだが、なんと途中までエレベーターで上がれるようになっている。
思わぬ親切設計には、ドイツの技術力を感じざるを得ない。
教会の屋上からはドレスデンを一望することも可能だ。
理想に近い街ミュンヘン
思い描いた理想のドイツに近い街こそミュンヘンだ。
街の中には教会に美術館、駅からまっすぐに伸びるメイン通りはショッピング街にもなっている。
ドレスデンと違ってどこかショッピング街のようなメインストリート。
教会はとにかく広大で、独特な静寂に包まれている。
レジデンスをはじめ文化的建造物はどれも見応え十分。
十分すぎてそれこそ時間が足りないくらいだ。
そして何より、ミュンヘンにはバイエルンミュンヘンショップがある。
ミュンヘン中央駅のすぐ近くにあるので、サッカー好きのオレ歓喜の瞬間がそこに。
サッカーファンなら絶対に外すべからずだろう。
地元のドイツ人と観光客が老舗ビールハウス「ホーフブロイハウス」に集まり昼間からビールを浴びるように飲んでどんちゃん騒ぎしているのも新鮮だ。
もちろんビールの飲めないオレだ。
ここでも空気を読まずレモネードで乾杯さ。
理想の地フュッセン
ロマンティック街道の最南端フュッセン、そこはまさに思い描いたドイツの理想郷。
目の前に広がる童話のような街並み。
スイスのように美しく澄んだ大自然。
市内はまさにロマンティックという言葉にふさわしい。
ブラボーだ。
そして、夢にまで見たノイシュバンシュタイン城!
デカイ! というか近い!
「絶景を見るにあたって期待のしすぎはよくない」とは言うが、案の定ここはその通り。
高めに高めた期待が「あれ?こんなだっけ?」感を引き連れてやって来た。
たしかに目の前には写真で見たノイシュヴァンシュタイン城の姿があるだけれど、何と言うか、そのまんま。
「やっぱり生で見るとちがうなぁー。美しさが写真とはまるで違う。生サイコー」
と言いたかったのだけれど。
涙と感動のご対面はいずこへ。
たどり着いた、それだけで満たされる。そこに痺れる憧れる。
進撃の隠居先ネルトリンゲン
ロマンティック街道といえば、中世の宝石箱ローテンブルクの人気がピカ一なのだが、近年その人気をおびやかす街があるという。
「進撃の巨人の聖地」と噂され、オタク界を中心に異常な盛り上がりを魅せているのが城壁に囲まれた街ネルトリンゲンだ。
街は3m級の壁によって取り囲まれている。
いささか壁の高さがマンガに比べるとスケールが小さいのだが、言われてみれば進撃の巨人の舞台な気もする。
「ローテンブルクに行きたい! 年中クリスマスのお店を訪れて、シュネーバルを食べたい!」という思いを抑え、ネルトリンゲンへと向かったのだが、結果としてネルトリンゲンはサイコーだった。
老後に隠居するならこういう落ち着いた場所がいい。
街のなかにある教会からはネルトリンゲンを一望することも可能だ。
日本の景色に慣れきった者にとって、オレンジ色に染まる屋根というのは、いつまでも眺めていられる光景。
オレにとっての「たぶん この景色 オレ 一生忘れない」はここだろう。
中世騎士の街ニュルンベルク
最後の街はニュルンベルク。
ニュルンベルクは城壁に囲まれた職人の街である。
言われないと城だと分かりづらいニュルンベルク城。
そこからの眺めは中世ヨーロッパを彷彿とさせる。
それはそうと、ドイツ観光もいよいよ終盤。
ここに来てある問題が発生した。
ドイツ料理は飽きる
ドイツ旅行が終盤に近づくとやって来る食問題。
ドイツ料理は日本食に比べると、どうにも味が濃い。
旅の始まりならば新鮮なドイツ料理なのだが、さすがに毎日続くと「もうドイツ料理ムリッス」と胃から苦しい声が。
肉、いも、肉、いも、肉!肉!肉!
ドイツ料理、もう限界。
どのお店に入っても、何を食べても味の違いが分からないのはどういうことか。
お米の味が微妙に違うように、イモの味も微妙に違うというのだろうか。
いや、だがしかし、その繊細な違いは分からない。
イモはイモ。
ちなみにニュルンベルクの名物は炭火で焼いたニュールンベルガー・ソーセージらしい。
ソーセージならベルリンでカリーブルストも食べた。
それだけじゃない、ミュンヘンでは白ウィンナーも食べた。
ソーセージよ、世のお腹はもうソーセージでいっぱいだ。
しいて言えば、日本のシャウエッセンが恋しくもある。
日本食が恋しくなる、そんな頃合いにドイツを去ることができる、タイミングとしてはベストかもしれない。
さいごに
ベルリンからノイシュバンシュタイン城まで一気に駆け抜けたドイツ旅行は以上になる。
どうだっただろう?
最高にクールな観光ルートだっただろうか。
まとめると、ベルリン、ドレスデン、ミュンヘン、フュッセン、ネルトリンゲン、ニュルンベルク、フランクフルトという順番でのドイツ観光となった。
意外と回れるもんだ。真似してもいいんだぜ。ルーキーのドイツ旅行にはノイシュバンシュタインを外せないだろうからな。
ちなみに宿の予約は事前に行わず、移動中にブッキングドットコムを駆使し、その場その場で宿を探して予約する、いわゆる行き当たりばったりの観光だった。
お土産にエロ本はなし?
それはそうと、金髪美女のエロ本は手に入ったのかって?
フッ、これだから。
海外のエロ本は日本国内に持ち込めないんだ。
空港の検査でエロ本が引っかかるからな。
良い子はエロ本を海外から持ち帰ろうなんて考えないこった。
でないと、空港で待ち受ける検察官に「これは何かね?」と厳格な表情でエロ本をつまみ挙げられ、恥ずかしめを受けるハメになるからな。
くれぐれも新聞紙の間に挟み込み、トランクの奥に埋めて日本へ持ち帰る、などとは考えてはいけない。
それじゃあな、アディオス!
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