ドイツの年末はアレが解禁!過激なベルリンのカウントダウンイベントとは?
クリスマスが終わると目前に迫ってくるのが新しい年へ向けた年越し。大晦日です。
年末年始は実家に帰省して家族みんなで静かに過ごす。日本の大晦日はどこかそんなイメージがあるのですが、海外の大晦日は日本のそれとはちょっと異なります。
街に若者が溢れ、野外ステージが特設されたり、街の至る所から花火が上がったりと、新しい年に向けて大きな盛り上がりを見せるのが海外のニューイヤーズ・イブ。
言うなれば一年の締めくくりと新年の始まりを祝う大規模パーティのような海外の大晦日。ドイツではどのように過ごすのかご紹介したいと思います。
Photo by Marcel Berkmann
海外でも人気のカウントダウンイベントとは?
除夜の鐘に耳を傾け、静かな時を過ごす日本の大晦日も風情があって良いものですが、人生で一度くらいは大きな盛り上がりを見せる海外のニューイヤーズ・イブを体験してみたいもの。
海外のカウントダウンイベントと聞いて、ま思い浮かぶのがニューヨーク、という方は少なくないと思います。
Photo by gigi nyc
ニュース番組に取り上げられることも多く、誰もが一度は目にしているであろうタイムズスクエアのニューイヤー。
新年を迎えると同時に紙吹雪が舞う様は海外のカウントダウンを象徴付ける大きな存在とも言えます。
Photo by raghavvidya
ところ変わって英国イギリス。
テムズ川のほとり、ロンドンの象徴ビックベンの鐘がニューイヤーを告げると同時に空を埋め尽くすほど花火が打ち上がることで知られるイギリスのカウントダウンも有名なイベントの一つです。
Photo by Randy Tan
最近はマリーナベイが華やかな花火で彩られるシンガポールのカウントダウンも人気のよう。
Photo by Tina Sauwens
ヨーロッパにスポットを当てるとシャンゼリゼ通りで行なわれるパリのカウントダウンも人気。カウントダウンイベントに合わせてシャンゼリゼ通りは歩行者天国になるそうです。
ドイツで話題の年越しイベントとは?
Photo by visitBerlin
人気都市のカウントダウンイベントも華やかですが、ドイツの年越しも負けじと盛大に行なわれます。
勤勉な性格の持ち主が多く、日本人に似ているとも言われるドイツ人なのですが、こと大晦日に関しては異なります。
ドイツの大晦日は「騒がしい」の一言。
街中でカウントダウンパーティーが開かれたり、クラブハウスが年越しイベントを企画したりと都市ごとにニューイヤーイベントが目白押し。
なかでも盛大にカウントダウンを行なうことで知られるのが首都ベルリン。
その規模、なんと約2キロメートル。
出典:http://brandenburger-tor-berlin.de/
観光名所として知られるブランデンブルガー門から戦勝塔まで続く約2Kmが大晦日のカウントダウンに合わせて大規模なイベント会場に様変わりします。
会場には野外ステージが3つも設営され、大物ゲストやクラブハウスのDJの登場で賑わいをみせます。会場となる「通り」にはビールやソーセージをはじめ多数の屋台が並び、お酒を片手に持った陽気なドイツ人たちが会場を賑わせます。その様子はテレビ中継されるほどで、このイベントに参加する為に海外からドイツを訪れる観光客も多いのだとか。
ドイツのイベントと言えばコレ!そう言いたくなるくらい様々な場所で見かける移動観覧車もちゃっかり登場します。
ドイツで唯一花火が許可される日
大晦日のことをドイツではジルベスター(Silvester)と呼ぶのですが、ドイツでもこの日ばかりはちょっとした特別な日となっています。
と言うのも、12月29日から31日の三日間だけは普段禁止されている花火や爆竹の販売が許可されるのです。
花火と言っても夏のキャンプ場や河原で見かける手持ち花火とは違います。
とにかく騒がしくうるさいドイツの大晦日。
そんな可愛らしくてはニューイヤーを迎えることはできません。
Photo by SPRENGKRAFT97
ひとえにそれは武器のような装丁をした打ち上げタイプの大型花火。
大量のそれらがスーパーに並んだかと思えば、次々と飛ぶように売れて行きます。
もともとドイツでは花火や爆竹の音や光が戦時中のことを彷彿とさせるという理由から個人での打ち上げ花火が禁止されています。
そんな背景から花火の打ち上げが許可されるのは1年のなかでも12月31日と1月1日の二日間だけ。
この日ばかりは国をあげて盛大に賑わうことを許可する、といった国の粋な計らいなのでしょうか?
Photo by Hairi
普段使えない花火が解禁されるとあって血気盛んなドイツの若者たちはこぞって花火を求め、大晦日はバカ騒ぎに明け暮れるのだそう。
Photo by GIACOMO BRINGS
この大型花火は本当にやっかいな代物らしく、花火が原因で怪我人が出るのは毎年のことよう。
カウントダウンパーティーやその周辺には警官やセキュリティが配備されたりと毎年の事ながら大変なご様子です。
それでも大晦日に花火の打ち上げが禁止されないあたりにゲルマン民族の誇り高きお祭り魂を感じずにはいられません。
Photo by Thomas
いかがでしたでしょうか。
海外の大晦日は終わる年を盛大に送り出し、来る年を大いに盛り上げる。
海外のカウントダウンイベントに触れるとそんなムードを至る所から感じることができると思います。
知ってるアイツも知らないあの娘も街中みんなで盛大に忘年会。言うなればそんな雰囲気に近いかもしれません。ニューイヤーを目前に控え浮足立ってる光景はなかなか刺激的で新鮮でもあります。
周囲みんながとにかく陽気なテンションなので、釣られて開放的になりがちですが、イベント会場は大勢の人々で溢れかえっています。参加するという方はくれぐれも手荷物の盗難にはご注意下さい。
私は2013年から2014年にかけてベルリンのカウントダウンイベントに参加したのですが、これがまた壮絶で。
押し寄せる人の並と飛び交う花火。
お祭りやパーティーというより、会場はちょっとした戦地のような雰囲気が漂っていました。
日本の大晦日とは似ても似つかないお祭りぶり。その様子(2013年の大晦日のことですが)は次の記事にて取り上げようと思います。
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