エッフェル塔にはテレビ塔!7つのパリ魅力をベルリンに変換すると…
世界が認めそして憧れる街。死ぬまでに一度は行ってみたい花の都パリ。
訪れる外国人観光客は年間8000万人を超え、その数は2位のアメリカに圧倒大差を付けるほど。(統計データは国際観光客到着数を参照)
その人気は日本でも根強く、美しい街並やオシャレで可愛いファッション、流行の最先端といったイメージも強く、憧れの詰まった街という印象もあります。
一方、お隣ドイツの首都ベルリン。
同じ首都にも関わらず、パリと比べてイマイチぱっとしない印象が・・・。
もちろん、ベルリンにもパリに負けない良い所がたくさんあります。美術館も世界遺産も美味しい食事もオシャレなカフェも、異国情緒に溢れた街並だってそう。
ベルリンだってアートの街だし、パリに負けじとオシャレなはずなのに、何故に人気はパリに集中するのだろうか。
そこで、今回は憧れの街パリと 素朴な街 ベルリンを徹底比較してみることに。
これを見ればきっとベルリンの良さが伝わるはず。
もう「ぱっとしない」なんて言わせない。
頑張れベルリン!がんばろう打倒パリ!
Top Photo by Moyan Brenn
VS エッフェル塔
Photo by Moyan Brenn
言わずと知れたパリのシンボル。
パリ中で最も多くの観光客を集め、フランス革命100周年を記念して建てられたのがパリのエッフェル塔です。
夜には黄金色の光でライトアップされ、毎時5分間シャンパンフラッシュと呼ばれる光の明滅が深夜1時までパリの夜空を彩ります。
その光景はまるで夜空に宝石をちりばめたよう。
まさにパリの華麗さを表現していると言えます。
対するドイツの首都ベルリン。
Photo by Nico Trinkhaus
あります。天高くそびえるテレビ塔がベルリンにはあります。
その高さは368メートルとエッフェル塔の高さ301メートルを軽くしのぎます。
華やかなライトアップこそないものの、その存在感は大きく、空を見上げればどこにいてもテレビ塔を望むことができます。
闇夜に忽然と佇むTV塔、目印にはもってこいです。
余計なものはいらない。
文句の付け様がないシンプルさ。
それこそが至高、それこそがベルリンのスタイリッシュ。
VS 凱旋門
Photo by Anirudh Koul
1806年にナポレオンの名により建設が始まったエトワール凱旋門ことパリの凱旋門。
凱旋門を中心に広がる12本の道はシャンゼリゼ通りを含み、上空から見る様はまるで光り輝く星の様とも称されています。
星の様に道が広がっているだなんて、実にオシャレです。
ですが、ベルリンにだって偉大なる門が存在します。
Photo by Luke Ma
かつて門の装飾であるヴィクトリア像をナポレオンに持ち去られた経験を持つベルリンの象徴、ブランデンブルク門。
その幅はなんと65メートル!
パリの凱旋門(45メートル)と比べてもその差は歴然!
なんと20メートルも凱旋門より大きいです。夜になるとライトアップが施され、昼間とは違った壮大さに包まれます。
そしてブランデンブルク門からは1本の大きな通りが伸びています。
12本もありません。1本です。分かりやすいです。
大晦日にはブランデンブルク門を中心に特設野外ステージが設けられ、カウントダウンイベントには大勢の観光客が押し掛けて来ます。他にもW杯ではこの通りに巨大パブリックビューイングが出現するなど、市民からも愛されています。
VS ルーブル美術館
Photo by BERTHON Yvan
レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザをはじめ数々の名画や芸術品を所持するルーブル美術館。
その大きさは世界最大級と言われ、1日あっても時間が足りないほど。
モナリザの周囲は常に人だかり。そして麗しき彼女は強化ガラスによって守られています。
出典:wikipedia
パリが世界最大級の大きさを誇り、大きさと歴史で来るならば、対するドイツは数で勝負。
Photo by Andreas Levers
ベルリンを流れるシュプレー川、その上に浮かぶ小島は博物館島と呼ばれ、多数の博物館と1つの美術館、ベルリン大聖堂を合わせもち、島そのものが世界遺産に認定されています。
その全てを1日で観光し尽くすのは至難のわざ。
ベルリン新博物館(ノイエス・ムゼウム)ではネフェルティティの胸像だって見学できます。
出典:wikipedia
さらに島一の名所、ペルガモン博物館は発掘された古代の遺跡をそのままの形で鑑賞することができる一風変わった博物館となっています。
ただしこちら2014年11月現在は博物館の一部が改修工事中につき観光不可です。
VS 昼下がりのカフェ
Photo by Moyan Brenn
パリのカフェ。
そう聞くだけでもうオシャレだろうと。可愛いだろうと。自然とそんなイメージ浮かんでくるから不思議です。
パリのオシャレなカフェ特集、そんな記事を雑誌に見かけることも珍しくはありません。
まさに「パリ=オシャレ」の代名詞的存在。
対する、ドイツ。
ベルリンのカフェ、確かにそう聞いてもオシャレなイメージは浮かばないかもしれません。
ですが、ベルリンのカフェを見くびってはいけません。
Photo by Anna Lena Schiller
けっこうイケてます。オシャレです。
ドイツなので、カフェの片隅に昼間からビールジョッキを見かけることもありますが、されどオシャレです。
インテリアデザインやコーヒー豆にこだわったカフェも多く、初めてベルリンのカフェを訪れた者はきっとそのギャップに驚くはずです。
恋もカフェもギャップがスパイスとはよく言ったものです。
VS スウィーツ
Photo by Stéphanie Kilgast
色彩に富んだマカロン、表面がパリっと焼かれたクリーム・ブリュレなど代表的な洋菓子からも分かるように、パリはまさに洋菓子のメッカ。
ほんのひと口、たったひと口で味わいが口の中から全体に染みわたる。
見た目も華やかで、パリのお菓子はまるで魔法のよう。
着飾った華やかさ、それは時に人を魅了します。
けれど、真に人を引きつけるのは変わらぬ味わいではないでしょうか。
素朴で優しい味わい、ドイツのバームクーヘン!
Photo by Robyn Lee
クリスマスマーケットの時期になれば、ドライフルーツやナッツたっぷりシュトレンだって顔を見せます。
洋菓子としての華やかさは・・・ん、んー、負けてるかも。
けれど、見た目もいいけれど中身だって大事ですよね。
そう、ひと手間かけた繊細さよりも素材そのもので勝負する。それがドイツなのです。
VS ワイン
Photo by slack12
ワインといえばフランス。フランスといえばワイン。
ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュをはじめ有数の生産地を持ち、そのテイストはあえて筆舌に尽くす必要もありません。
格別です。
一方、ビールのイメージこそあれ、ワインのイメージがないドイツ。
当然ですがドイツにだってワインはあります。
コクの強いフランケンワインや世界有数の産地と言われるラインガウワインは気品あふれ最高品とも称されるほど。
Photo by Christian Benseler
と言ってもそこはドイツ、やっぱりビールでしょう。
ビール大国として親しまれるドイツ、その味はあえて筆舌に尽くす必要もありません。
格別です。
パリがワイングラスを傾けるなら、ベルリンはビールジョッキを持ち上げようではありませんか。
VS フランス料理
Photo by Meng He
ドレスコードに身を包み、一流シェフが振る舞うフレンチディナーで頂く。
なんとも優美で憧れる光景です。
パリに来たなら是非とも味わって帰りたいのが本場のフランス料理ですね。
Photo by Chris Goldberg
さて、ベルリンに来たら味わいたいのが本格ドイツ料理です
フランス料理のように優美な飾り気こそありませんが、ソーセージなど素材を活かした肉料理は何と言ってもボリューミー!
気品というよりもワイルドさで溢れています。可愛いというより、カッコいい、いえ、たくましい、そんな言葉がピッタリです。
肉の塊がそのままやって来るドイツ料理のインパクトは一度観たらきっと忘れないでしょう。
やっぱりパリは強かった・・・
Photo by Moyan Brenn
パリVSベルリン、いかがでしたでしょうか。
「勝てる!」そうやって書き始めたはずなのですが、何故でしょうか、この書いても書いても漂う惨敗感は・・・。
パリが持つ潜在的なオシャレ感は底知れませんね。
さて、突然ですが、フランス映画「アメリ」をご存知でしょうか?
有名な映画なので知っている人も多いと思います。
舞台はフランスのモンマルトル、主人公アメリを中心にパリジャンの日常が描かれたとても素敵で可愛らしい映画なので、観た事がないよ、という方は是非この機会にチェックしてみて下さい。
それはさておき、なぜアメリ?
私は思うのです。
「パリ=憧れの街」というイメージは「アメリ」の存在が大きいのではないかと。
オシャレなモンマルトルの街並、異国情緒あふれるパリの生活、映画の中に広がるパリの風景はどこか幻想的でもあり、私たちを美しく甘い世界観で魅了してくれます。
そしてアメリこと劇中のオドレイ・トトゥはすこぶる可愛い。
映画を観ているだけでパリへの憧れが募るその気持ち、分かります。
ただ、イメージが先攻するあまり、実際訪れてみると「想像と違った」「こんなのパリじゃない」という声も多いようです。パリ症候群という言葉もあるのだとか。
ひょっとするとベルリンを題材にオシャレでステキな恋の物語、それも誰もが憧れる、恋焦がれるお話があれば、ベルリンの印象も変わってくるのかもしれませんね。(生粋の日本人男児「豊大郎」と絶世のドイツ美女「エリス」の恋模様を描いた名作「舞姫」という名作があるにはあるのですが・・・映画化もされていますし)
オシャレな都パリ。
やはりこのイメージは強いようです。
思えば首都の名前からしてそうですもの。
パリ♪
と
ベルリン!
とでは、パリの方が聞こえが可愛いですもの。
パリ、ちょっと強すぎます。
願わくば打倒パリを果たし、いつの日かベルリンにスポットライトが当たることに期待です。
ドイツ(ベルリン)の魅力を語るはずが、いつのまにかパリの魅力を語っている気が・・・。
恐るべしパリの力。
それでもフランスに負けじとドイツだって憧れの国、そう思って貰えれば嬉しいです。
過去に紹介したお店やベルリン情報はカテゴリー別にまとめています。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
合わせて読みたい記事
Related Article
-
ドイツの日曜日は蚤の市!ベルリン壁公園の蚤の市がとにかく広くておすすめ!
ヨーロッパの日曜日は基本どのお店もお休み。普段は賑わうドイツの街角も日曜日ともなれば閑古鳥が鳴く
-
ドイツでもアニメが人気?ベルリンにある日本、ネオトーキョーとは?
「あら、ネオ・トーキョーを知らないの?」 友達の連れて来たドイツ人女子が言うに、そこには日本の
-
ベルリン近郊のデカすぎる室内プールがまるで地上の楽園だった
1年中いつ訪れても南国気分が味わえる。そんな楽園がドイツにあるのをご存知でしょうか。 総敷地面
-
ベルリンのゆるキャラ?お土産に大人気アンペルマンショップ
ドイツの信号機、よく見ると青い人と赤い人がなんとも愛らしいデザインをしています。彼らはアンペルマン
-
二度楽しめる!カフェとアパレルを合わせたベルリンのカフェって?
オシャレなセレクトショップや雑貨屋、カフェが立ち並ぶプレンツラウアー・ベルクのカスタニエンアレー
よく読まれる人気記事
Recommend Article
- ドイツの美女たちと混浴!?男二人でベルリンの混浴温泉に行ってみた 419,339 views
- 簡単に解説!ドイツで電車の切符の買い方と乗り方 276,141 views
- 外国人と出会える?ハロートークの評判どう?1ヶ月使ってみた結果 221,548 views
- ベルリンの壁を崩壊させたのはある男の勘違いだった 169,714 views
- たった1日でハイデルベルク観光!絶対に訪れたい13のオススメスポット 167,198 views
- ベルリンのおすすめ観光スポット23カ所をたった1日で効率よく回れるのか? 152,859 views
- ドイツのプール楽園すぎ!混浴温泉のある巨大プール「トロピカルアイランド」に行ってみた! 140,277 views
- ドイツおすすめ観光地ベスト30!世界1番人気はネズミの国! 126,852 views
- ドイツでアパートまたは部屋を探す方法 121,408 views
- ドイツからお土産にソーセージを持ち帰る方法は?裏技も紹介! 112,513 views
- ネルトリンゲンは進撃の巨人の聖地?3つの特徴を調査した結果… 111,643 views
- 英語留学ではなくドイツへ留学する時に気になった7つの疑問 107,222 views