2017年のドイツは絶景推し!ドイツ政府観光局プレスイベントに潜入してきた!
「2017年のドイツは宗教改革ルター特集でいきますかね!」
「いやいや、今年のドイツは絶景でしょ!」
といった感じにドイツ観光をその手に担い、ドイツの魅力やら観光やらを猛烈にアピールし続ける組織があるのですが、さてご存知でしょうか?
「今年のドイツ観光はコレに注目ッ!」というドイツの魅力を高らかとアピールする団体・・・
そうです。ドイツ観光局です。
ある時はドイツの魅力を歴史から猛烈にプッシュ。またある時はノイシュヴァンシュタイン城やホーエンツォレルン城をよろしく!
そんなドイツ観光局が1年にたった1度だけ、日本の某所に選ばれし精鋭を集めてドイツに関するイベントを開催しているという・・・。
ドイツ観光局が開催するドイツ観光の為のイベント・・・その全貌とはいったい?
会場への侵入を許されたので、今回はその模様をご紹介したいと思います。
ドイツ観光局主催プレス発表会に行ってきた
某月某日にドイツ観光局のプレス発表会兼パーティーがあるらしい。
その旨のメールが
という具合で観光局から送られてきて、ホイホイ誘われやって来たのがココ!
東京・千代田区は赤坂プリンスクラシックハウスです。
なんでも、今宵は年に一度のドイツ観光局主催プレス発表会が行われる日なのだそう。
会場の出で立ちからはドイツの香りをそこはかとなく感じます。観光局がイベント会場として選びたくなるのも納得です。
もとは赤坂グランドプリンスホテルの旧館だったそうで、古くは李王家の東京邸という歴史と伝統を兼ね備えています。さらに東京都指定有形文化財にも指定されているという。
さっそく会場に踏み入ると、そこはシャンデリアが燦々と輝く豪華な佇まい!
そして発表を待つ妙な緊張感!
室内にはドイツの居酒屋『ホーブロイハウス』を想わせる陽気な音楽が「ズンチャッ!ズンチャッ!」と鳴り響いています。
緊張感があるようで無いような、ちょっと謎な雰囲気。むしろこれがドイツスタイルです。
あと、こういうとこ。
「お、あるやんけ!」
と充電されているこの感じ。ドイツの風を感じます。
今宵のイベントはプレス向けということで、会場に集まっているのはいわゆるドイツの観光とゆかりのある方々ばかりです。
あたりを見渡すと旅行業界者だったり報道関係者の姿がぞろぞろ。
会場には見るからにスゴそうな業界の重鎮というか、ただ者ではないオーラを纏った方もいて、格の違いというか、圧の違いというか、私ここにいても大丈夫かしらとも感じてしまったり。
むろん知り合いは一人もおらずで、私にとってはいわゆるアウェイの地。
大人しく隅のほうでポツンとしていたのですが、せっかくのイベントです。
爪痕を残すべしと、レーザーホーゼ姿でめっちゃ浮いていた彼に声をかけてみることに。
私は旅行業をやっている者だ。
君は?
私:ら、ライターですかね。い、いちおう。
まぁ楽しんで行ってくれよ
私:・・・
ご、5秒か・・・。この圧倒的短さよ。会話時間たったの5秒という現実よ。なんて儚い。
さて。
肝心なのはイベント内容です。
当日は大きく分けて発表が2つ!
1つはドイツ観光局が2017年および2018年にプッシュしていくドイツのテーマについて。
そしてもう1つはドイツ観光局支局長の交代。
なんと歴代初となる日本人局長が誕生するとのことです!
「ドイツと日本の間に新たな1ページが生まれる!」というわけですね。
ちょっとした歴史が変わる瞬間・・・
きっと観光局界隈はざわついたに違いないです。ざわっ…ざわっ…。
新しく就任となる日本人支局長のプレッシャーとか、そりゃあもう尋常じゃないのだと思います。
イベントは現局長のレイカート・ケッテルハーケ氏の挨拶にはじまり
新局長となる西山さんからの御言葉で開催!
新局長の西山さんはというと、関係者みんながカメラに視線をくれないなかこちらに気を配ってくれる心優しいお方です。
そもそもドイツ観光って人気なの?その答えが明かされる!
「近頃は本当いろいろありました。とくにヨーロッパ界隈は特にね。いろいろありましたよね」
という何やら含みのある言葉からドイツ観光に関する説明がスタート。
そもそも、ドイツ旅行は日本人に人気があるのか?これです。
たしかに大量の移民をドイツが受け入れていたり、ベルリンでもテロ(?)事件(?)といった悲しい出来事もありました。
だからドイツ観光についてあれこれ言う前にさ、
ドイツってそもそも観光客が減っているんじゃない?
ということですよね。
そう思う気持ちは確かにあります。
ところが、結果から言えばドイツを訪れる観光客数は6%ほど増えているらしい!
いろいろあったけど、訪れる人は増えているんですよね。
しかもヨーロッパで滞在したい国ベスト4!
『地球の歩き方』調べによる行きたい国ランキングでは堂々の第8位!
人気なの?違うの?どっちなの?といった順位にも選ばれております。
さらに特に人気を集めているのが20代〜30代らしく、今まさに
「ドイツがキテる!ドイツがアツい!」
状態なのです。
ただ、海外に行くのってたしかに不安がゼロかといえば、そりゃあゼロではないですよね。
始めての海外ともなればなおのこと。ドイツは英語圏ではなくてドイツ語だし。
でも、いざ行ってみればドイツ人はみんな人当たりは良いし、ドイツの街並みはメルヘンだし、観光客も多くて治安の良さだって折り紙付き。
それに何より英語だってほとんど通じます。こりゃあ始めての海外旅行にもピッタリってワケです。
それじゃあ20代の若者に人気が集まっている理由は、そのドイツが持つポテンシャルにあるのか?
どうなのでしょうか?
気になる秘密のヴェールがドイツ観光局によって明かされるのであった・・・。
ドイツの何が今アツイって
絶景なんですよ!
絶景!
ドイツは今絶景がキテるのです!
王道のノイシュヴァンシュタイン城!
雲の上のホーエンツォレルン城!
ドイツの絶景大自然といえばザクセンスイス
絶景の街並といえばコッヘムに
バンベルクもまた忘れてはいけないです。
写真を撮影してSNSにアップしたり、インスタグラムに載せたりFacebookに載せたりと今風な楽しみ方も追い風になっています。
ということで、ドイツの絶景をめぐる旅がとにかく今アツいんですよね。
今、ここに来る2017年!
ドイツは絶景を推していくのです!
数年前から死ぬまでに見たい絶景やテレビ番組の絶景特集など、ドイツが誇る絶景はけっこう取り上げられているので、
「おっと、これは乗かっているだけじゃないかな?」
という疑問が浮かぶのですが・・・
絶景ブームにのっかります!
という発表が!!!
なんという清々しさ!
もちろん2017年は絶景一筋推しというわけではなくて、ルター宗教改革500年を記念したルターを巡る旅をプッシュしています。
他にも現在開催中のベルリン国際園芸博も素晴らしく、5年に1度開催されるという野外アートフェス「ドイクメンタ」もベルリンで開催中なのでこれもまたオススメです。
とはいえ、ルター宗教改革500年にどれだけの人が興味を持っているのか・・・。
そもそもルター知ってる?宗教改革知ってる?
といった雰囲気もチラつかせつつな会場です。本命はあくまでドイツが誇る絶景のご様子。
そして、絶景といえばどこか?
「そう!南ドイツですよね!」
といった調子で、満を持して登場したのが彼。
そう、あの彼。
会場で爪痕を残すべしと声をかけた彼であった。
ドイツに行くならどこか?
バイエルンでしょ!
ということで、登壇したのが彼イェンツ・フーワルド氏。
なんと旅行会社の人でしかも社長。南ドイツ観光を主に扱う旅行会社のCEOでした。
そんな社長が語るのは南ドイツの魅力について。
バイエルンは外せない!
といった感じでバイエルンについて熱く語る社長。
それくらいビールが飲まれているのです!
バイエルンの人はユニークなのであった。
局長交代セレモニー
ついに歴史的瞬間がやってきました。ドイツと日本に新たな1ページが刻まれる。
局長交代の時です。
前局長から「ありがとう。とにかくありがとう。ありがとう。日本は素晴らしかった」とのスピーチが英語で行われました。
会場から溢れでるのは、「そうよね」「そうよね」「素敵ね」という黄色いため息のような声です。
局長カッコいいですもんね。
気がつくと会場にはドイツビールの姿が!
挨拶が終わればビールで乾杯する準備は確実に整っています。
着々と進む宴の準備。
それはもう豪華なのです。
もちろん山盛りソーセージの姿だってあります!
ソーセージのベストパートナーだってこの通りの山盛りポメスたち!
当たり前ですが、本当にセレモニーで、本物のパーティーです!
ドイツ観光を司るお偉方のそろい踏みでございます。
局長からの挨拶はこの圧巻ッ!!!
ドイツ関係者が見守る中、新局長からのこのひと言がなかでも印象的でした。
「ドイツ人の代表ではなく、日本人が代表を勤めてもいい。
そういう声が出てくる。
そういう時代になった」
なんだか感慨深いですね。
そして自由時間へ
挨拶が終わったあとは自由時間となりました。
ソロで参戦した私はもちろん手持ち無沙汰で話し相手もいないということで、たまたま近くにいて暇そうだった(失礼)なドイツ人に話しかけてみることに。
私:日本人に向けてドイツの紹介をするウェブサイトを運営しております
そして奇遇だ
私:奇遇?
ドイツに日本を紹介しているんだ
で、教えてもらったのが以下のサイト
!!!
これは相当な日本好きに違いない。
名刺をいただいて初めて分かったのですが、彼トーマス・ギッテルさん日本はめちゃくちゃ好きらしく、なんとドイツ東洋文化研究会の理事を勤める方でした。
ヒマそうで話かけたなんてもの凄く失礼。ぜひ寛大なお心でお許し願いたいです。
このあと横浜とハンブルクがいかに似ているかという話で盛り上がりました。
ハンブルクは横浜にそっくりな場所!
と兼ねてから思っていた私なのですが、これはドイツ人も同じみたいです。
現れるドイツ観光局の重鎮!!!
大畑さんである。
ドイツ観光局が手がけるイベントには必ずといっていいほど一枚噛んでいる何かとスゴイお方。
ドイツ観光局のツイッターやらドイツ関連のイベントにも関わっています。
川の中洲に立つバンベルク旧市庁舎(世界遺産)。川に向かって突き出た木組みの小屋がユニークで可愛らしい。かつて城壁に囲まれたバンベルクの街を守る憲兵団の兵長の宿舎だったため、「兵長の小屋」と呼ばれています。https://t.co/QxDLTnp07A pic.twitter.com/C08mE1sYvC
— ドイツ観光局 (@GermanyTravelJP) 2017年3月15日
ツイッターではドイツの素敵な写真と共にドイツ旅行プレゼン企画なんかを開催していたりなので、知らないという方は要チェックを!
ウェブ担当をしている関係もあって、今回私をご招待していただきました。ありがたいです。
せっかくなので、いろいろ聞いてみました。
2018年はドイツ料理がくるの?
2018年はドイツ料理を推していこうかなぁ〜。
ということを今回のイベント内でちょこっと触れていたので、個人的に世界のグルメを調べる仕事に関わっている私として気になるのがこのトピック。
ドイツ料理ですからねぇ
まぁ、たしかにドイツ料理、肉、肉、肉、イモ、イモ、イモですもんね。
ドイツ料理フェアとか・・・あまり耳にしないですもんね。
ビールを飲むオクトーバーフェストは日本に定着しつつあるんですけれども。
ドイツイベントやらないの?
関係者向けじゃなくて、もっと一般の方も参加できてドイツを身近に感じることのできるイベントはやらないでしょうか?
観光局主体でやって欲しいと思うんですよね。
規模はそんなに大きくなくてもいいと思うので。
ということで、あればいいな、できれば開催して欲しい?といった最大公約数的な期待を持って聞いてみると、
のひと声!
な、なんと!
ドイツに関連したイベントは近日あるかも?
でも需要がないなら開催できないよね。
といった状態にあるみたいです。
ドイツ好きな人が声を挙げればあるいは・・・といった状態です。
大畑さんが言うには、ドイツファンが増える、ドイツに行く人が増えるようなイベント・企画はつねに募集している状態でもあるそうです。
ということはいつも話されているので、我こそはこの企画!こんなのやって欲しい!
という意見があればぜひ以下のフォームからお寄せください。
アンケート募集中フォーム
ドイツ観光局まで私が届けさせていただきます。
さいごに
今回始めての参加となったドイツ政府観光局プレスイベントですが、参加して感じたのはもうこれに尽きました。
ドイツは大丈夫だから、みんな安心して旅行しに行ってね!
これを伝えたいみたいです。
もっと気軽にドイツに旅行してねって。
ドイツは絶景も見どころもあって楽しいところだから。
航空券はちょっと高いし、ヨーロッパとなると時間も必要ですけどね。
それでもドイツは1度行けば一生忘れることのない経験のできる場所だと私も思います。
日本国内で人生に凄まじい影響を与える旅行はそうそうできないけれど、海外でなら、ドイツでならそれもまた可能です。少なくとも私はそうでした。
ふと、帰り際のこと受付に若きドイツ人の姿を発見。
インターンとして働いているらしく、聞けば日本語は全く話せないそう。
そんな彼、ちょっと仕事がヒマになると・・・
フラフラと持ち場を離れてしまう。
こういうとこ、ドイツ人ですよね。
フフフ、ばれたか。
と悪びれぬ表情。
これにてプレスイベントの報告は終わりです。
ドイツ企画でもの申したい方は上のフォームからお願いします。アンケート感覚でぜひ。
ではではまた。
ドイツ観光局の東京支局長について
ドイツ観光局ロンドン支局に入職後、1982年にはローマ副支局長、1992年にはブリュッセル副支局長。アムステルダム支局長、ミラノ支局長、2014年から東京支局長を歴任。
米国アイオワ州のグレースランド大学とミュンヘンのルートヴィヒ・マキシミリアン大学で独文学と国際政治学を専攻。1994年にドイツ観光局東京支局に入職。2017年に東京支局長に就任。
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