これで簡単!ドイツで住民登録をする方法と解除する方法
ドイツでは、原則として滞在して7日以内に住民登録をする必要があります。
ビザなしで3ヶ月以内に帰国してしまう旅行者などは別ですが、住民登録証がなければドイツで銀行口座を開くこともできませんし、携帯電話も買えません。もちろん仕事にもつくことができず、市民学校にも通えません。なによりドイツでビザの申請ができません。
もはやドイツで生活するなら避けて通ることができないのが住民登録です。
留学あるいは仕事でドイツへ来られた方は、まず住民登録を済ませてしまいましょう。
今回はドイツで住民登録を行う方法と解除する方法についてご紹介します。
目次
住民登録(Anmeldung)
ドイツ暮らしを始めるにあたってまず初めに必要な手続きが住民登録です。
冒頭に7日以内に住民登録をする必要がある、と書きましたが、正しくは、ドイツの同じ都市に3ヶ月以上滞在する場合のみ申請する必要があります。
旅行や仕事の都合で7日以上滞在するという人は、もちろん住民登録の申請は必要ありません。
原則7日以内と決まりはあるのですが、7日を過ぎてしまうと受け付けてもらえないということではありません。
人によってはドイツに来てすぐに滞在先を決めることができない場合もあるので、猶予として1ヶ月ほどは多めに見てもらうことができます。
だからといって手続きを先延ばしにするのではなく、留学や移住でドイツへの長期滞在が決まっている人はさくっと申請に向かうことがオススメです。
ちなみに住民登録は、ドイツ語でアンメルドゥング(Anmeldung)と言います。
住民登録ができる場所
手続きは住民局 (Einwohnermeldeasmt, Bürgerbüro) で行うことが可能です。
注意しておきたいのは、届け出を行う場所がお住まいの都市、地区によって異なるということです。
都市部では住民局は都内に1箇所というわけではなく、地域ごとに住民局を設けられており、住民登録には自宅の地区内にある住民局に行くことになります。
ドイツ主要都市に関しては以下のサイトに一覧が掲載されています。
自宅のある地区内にある住民局を確認してみてください。
ドイツ国内主要都市の外人局 (Auslaenderamt) ・ 住民局 (Einwohnermeldeasmt, Bürgerbüro) リスト
ベルリンに関しては以下のサイトに住民局の一覧が記載されています。
Berlin.de
他の都市に関しては、家を借りた際に大家さんに住民局の場所を確認するのがよいです。
手続きに必要な持ちもの
住民登録に必要な持ち物は以下の通りです。
- Anmeldung申請用紙(Anmeldung bei der Meldebehörde)
- パスポート
- パスポート用写真1枚
申請用紙は各都市の公式ホームページからダウンロード、文房具屋さん等で購入、住民局でもらう等によって入手することができます。
主要都市の申請用紙に限っては、以下のサイトからダウンロードすることも可能です。
ドイツ国内主要都市の外人局 (Auslaenderamt) ・ 住民局 (Einwohnermeldeasmt, Bürgerbüro) リスト
なお、Anmeldungには大家さんのサインが必須です。
不動産ではなくWGや個人のオーナーから部屋を借りる際は住民票の取得有無は事前に確認しておくようにしましょう。
Mietvertrag(ミートフェアトラーク)と呼ばれる賃貸契約書の発行が可能であれば住所登録が可能となります。
賃貸契約には賃貸契約書の発行がともないます。もし発行できないという場合は、なぜ発行できないのか十分に確認するようにしてください。
Anmeldung申請用紙は住民局に行くまでに手に入れ、事前に記入しておくと役所での手続きはスムーズです。
追記:2017年11月
申請用紙と確認書を大家からもらえれば、住民登録が可能です。
ホテル滞在でも以前は住民登録できたのですが、2017年11月現在では厳しくなってきています。
ホテルが大家として確認書にサインしてくれれば、おそらく大丈夫ですが確実ではなく、移民やテロが増えていろいろと厳しくなっている状態です。
待ち時間
当日の混み具合にもよりますが、朝7時頃から並べば営業開始と同時に数分で手続きを終えることができます。ベルリンなど都市部は間違いなく混雑するので、朝イチで並ぶことがオススメです。
私は9時半から並んだことがあるのですが、整理券をもらうのに30分待ち。そこからさらに2時間待ちと合計で約2時間30分待つことになりました。
予約は必要?
住民局によるのですが、申請に予約必須の曜日を設けている場合があります。
予約が必要な日に「大丈夫かしら?」と急に住民局を訪れても、もちろん取り合ってはもらえません。
予約をせずに直接申請する場合は、事前に曜日の確認を忘れないようご注意ください。
曜日の確認などは各都市が運営している公式ホームページからEinwohnermeldeasmtまたはBürgerbüroについて検索すると住民局の情報をみることができます。
役所の人の対応は?
まず間違いなく良好ではありません。感じの悪い人が出てくると覚悟しておいたほうがいいです。
人によってはかなり高圧的で、言葉が出ずにモジモジしていると、早く話してくれと急かされます。
「ドイツに来た理由」「ドイツに来た日」「以前住んでいた場所」「今住んでいる場所」など、簡単な質問をされるので、語学に不安がある方は事前にメモを取っておくことをオススメします。
住民登録の抹消(Abmeldung)
住民登録に引き続き住民登録の解除についてです。
ドイツから日本へ帰国する、あるいは他国へ引っ越す場合に必要となるのが住民登録の解除です。
ドイツ国内で転居する場合、引っ越し先で新たに住民登録をすることで元いた場所の登録が解除され、事前に住民登録を解除する必要はないそうですが、ドイツを飛び出し日本へ帰国する場合、あるいは他の国へ引っ越しする場合は住民登録解除の申請が必要となります。
基本的な手続き方法は住民登録とほぼ同じです。
持って行く書類が異なるだけなので、手続きに苦戦することはないはずです。
手続きに必要な持ち物
手続きに必要な持ち物は以下の通り。
- Abmeldung書類
- パスポート
住民登録と異なり、末梢にあたってはAbmeldung書類が必要となります。
書類は住民登録の書類と同じく、ウェブ等で入手が可能ですが、役所でもらうこともできるので、当日に書類をもらって手続きをしてしまうことも可能です。
手続きのスムーズさを考えれば、事前に記入しておくほうが断然に楽ではあります。
場所
住民登録はお住まいの地区によって届け出る場所が異なります。住民登録を行なった場所に再び訪れることが望ましいです。
届け出た場所と異なる役所で解除できるかどうかは分かりません。
ドイツ主要都市に関しては以下のサイトに一覧が掲載されています。
ドイツ国内主要都市の外人局 (Auslaenderamt) ・ 住民局 (Einwohnermeldeasmt, Bürgerbüro) リスト
ベルリンに関してはこちらです。
Berlin.de
待ち時間
住民登録の手続きと同じく、解除も同じ事務所で行なわれるので待ち時間は同じです。
混み具合にもよりますが、約2時間30分待ちです。
朝7時頃から並べば営業開始と同時に処理してもらえるので、待ち時間数分で手続きを終えることができます。
予約は必要?
こちらも住民登録と同じく、予約必須の曜日があります。
予約が必須な日に予約なしで住民局に乗り込んでも取り合ってもらえないので注意が必要です。
予約なし申請する場合は、事前に曜日の確認をお忘れなく。
さいごに
住民登録を解除せず帰国してしまう方も中にはいるようですが、再びドイツへ来る予定がある場合は少々めんどうな事になると聞いたことがあります。
実際にどうなるのか体験者にお会いしたことがないので分からないのですが、ビザを再取得する際に「なぜ前回の帰国時に解除せずにドイツを出た?」とつっこまれることもあるようです。
特にベルリンのお役所はとても強敵なので、ドイツのなかでもベルリンにまた訪れる予定がある方は、ドイツを出る前に住民登録を解除しておいたほうがいいです。
なんと言っても、ビザの申請は担当者の気分に左右される所もありますので。
住民登録に関しては以上です。少しでもお役に立てば幸いです。
ではでは。
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