ロケット花火で命の危機!年末にベルリンのカウントダウンに参加してみた!
ブランデンブルク門の前から全長約2キロメートルにも及ぶカウントダウンイベントを行うベルリンのニューイヤーズ・イブ。
時は2013年12月31日。
せっかくベルリンに住んでいるのだし、実際に行ってみようか。
海外のニューイヤーイベントって、なんだかお祭りみたいで楽しそうだし。
そんな安易な気持ちでイベントの参加を考えていた私。
とは言えベルリンのニューイヤーってどんな感じなんだろうか。
参加するのはいいけれど、まだ手持ちの情報が少なすぎる。
まずはドイツ人のお友達に大晦日の様子を聞いてみることに
ねえねえ,ベルリンのシルベスター(大晦日)ってどんなの?
大晦日? そうだな・・・
ドイツといえばロケット花火だな。
年末だけスーパーで買えるやつだね
オレの友達は花火をぶっ放して指がふっとんでたぜ(笑
それ絶対に嘘でしょ。
嘘じゃないさ。
他にも5人と乱闘になった奴もいるな(笑
いやいや冗談キツイってば。
ホントさ。もちろん
アイツは5人相手でも負けなかったけどな(笑
・・・マジ?
シルベスターは最高にハイなイベントさ!
・・・(震
今でこそ思う。
話半分で聞いていたこと。
深く反省したいと。
海外のニューイヤーズ・イブをなめてはいけない。いや本当に。
痛い目にあいかねません。これが本当に。
その熱狂っぷりはリーグ優勝に沸いた阪神ファンが詰めかける道頓堀のごとし。
その混雑っぷりは人気花火大会に押し寄せる大群のごとし。
そして、イベント会場はまるで戦地のごとし、なのです。
というわけで、心して掛かるべきなのが、ドイツのニューイヤーズ・イブ。
当日
そんなに早く会場入りしてもどうしたものか。
特設ステージに登場するドイツ人アーティストたちはほとんど知らない方なわけだし、ビールを飲み過ぎてトイレに行きたくなっても困りものだし。
それに元々、私はお祭り事が苦手なタイプである。
なら、カウントダウンにひょっこり現れるとかどうだろう?
というわけで、大晦日の22:00頃。
満を持してひょっこり最寄り駅のポツダマープラッツに降り立った。
そこは既に人!人!人だらけ!
歩行者天国として開放されたポツダマープラッツには新年を求める大量の民衆の姿なむありける。
ブランデンブルク門を目指せ!
誰に指示されているわけでもなく、彼等はただただ門を目指す。
そこにはカウントダウンの中心地がある。
最高にはしゃげる場所がある。
熱い夜が待っている。
期待とニューイヤーと妙なテンションを胸に秘めた皆の衆はうごうごメインステージへ向けて歩を進めるのであった。
!!!
!!!
打ち上げちゃったよ!!
花火、人で溢れかえってるのに打ち上げちゃったよ!!!
お構いなしだよ!!
あ、危ないよッ!!
人に当たったらどうするつもりなのか。
というか、コレ絶対どこかで人に当ってるから。
まさか、お祭りのテンションに乗じて笑って済ますわけじゃないでしょう。
人の心配をよそに、人混みでもまったくお構いなし。
そこら中から次々と打ち上がるロケット花火たち。
特に気にする風でもない民衆。
なぜ気にしないのか。
年に一度の花火の解禁日だからだろうか。
(※大晦日以外ドイツでは個人での打ち上げ花火が禁止されています)
それともベルリンの大晦日はこれがデフォルトなのか。
とにかく陽気な群衆はメインステージのあるブランデンブルク門を目指し、新年が近づくにつれてそのお祭りムードは一気にヒートアップ。
あげく電柱によじ登る人まで現れる始末。
テンションの上がった人は高い所にあがりたくなるのだろうか。
似た光景を日本でも見た事がある様な気も・・・。
Photo by Kaspar Metz
もうこの街はダメかもしれない
ときおり視線の隅を駆け抜けて行く救急車。
救急車はドイツ語でクランケンヴァーゲン(Krankenwagen)
大丈夫。それが思い出せれば私の意識は冷静よ。
まだ行けるわ。
メインステージを目指し人の波に押されるように進むこと数十分。
ほどなくしてぶつかる人の壁。
これより先に進めなくなってしまいました。
それどころか、後ろにも引けず、横にも動けず、八方塞がり。
どうやらこれ以上の会場への入場は危険と判断したのか、入場規制が掛かっている様子。
ざわつく周囲。
遠くにブランデンブルク門が光っているけれど、まだまだ遠い。
どうやらここでカウントダウンを迎えるしかなさそう。
私が押し寄せる大群の間で立ち往生しているその頃。
前方のメインステージでは華やかなライブ会場が大物ゲストの登場で大盛り上がり。
それでも列は動かない。
時間だけが刻々と過ぎて行き、目前に迫る新年。
ざわつく周囲。
圧倒的ざわつき。
おおおッ!
花火!
いつの間に!
気がつけばハッピーニューイヤーを迎えている!
周囲の歓声と共に怒涛の花火!花火!花火!
あれ?カウントダウンはどこ?
やってたっけ?
ざわつきすぎて分からなかったのですが、本部ではカウントダウンしていたようです。
正直なところ日本の花火大会の方がスゴイのでは・・・
と思うところがありますが、おそらくそれは気のせい。
人が多すぎることに加え、小さすぎる私のせいで綺麗な写真が全く撮影できず。
花火が打ち終わると規制が解除され、再び動き始める人々。
やっとこさイベント会場のあるブランデンブルク門が!
まさかここに辿り着くまでに3時間を要するとは想定外。
メインステージが見えて来ました。
ニューイヤーの夜にライトアップされたブランデンブルク門。
その威厳たるや筆舌に尽くしがたく。
まるで巨大なクラブハウスのようではないか。
ステージ前ではいい大人のレディたちも大はしゃぎ。
ビール片手にノリっノリです。
完全に酔っ払っています。
もうこれはきっと、楽しんだ者勝ちなのでしょう。
呑みあかすが勝ちです。
そして新年が始まる
そこら中からロケット花火は打ち上がるし、いきなり足元で爆竹が破裂するし、煙たいわ、みんなお酒臭いわで、カウントダウンイベントはまさしくバカ騒ぎの渦中だったのですが、結論、イベントは愉快で楽しいです。
友達が言っていたようなケンカ沙汰にこそ巻き込まれませんでしたが、やはり日本人の見た目は目立つようで、酔っぱらいに数回絡まれることはありました。
別に危害を加えようとか、そういったことではないのですが、酔っ払った若者は何をしでかすか分からない所もあるので、多少怖いものはありますね。
呂律が回っていなくて何を言っているのかもさっぱり分かりませんし。
ノリに合わせて適当に煙にまくなど、気をつけてさえいれば大丈夫ですが。
イベント自体はまさに日本にはないテンションなので、怖いもの見たさでも参加する事はきっと良い経験になるのではと思います。
ドイツにいる方や、今後ドイツで新年を迎えるかも、という方はぜひぜひ訪れてみて下さい。
ちなみにですが、新年にドイツで花火を打ち上げるのは悪霊を退散させるという伝統に由来するそうですよ。
それでは、また来年も宜しくお願いします。
よいお年を!
Guten Rutsch ins neue Jahr!
グーテン ルチュ インス ノイエ ヤーレ!
宜しければ合わせてご覧下さい。
ドイツの大晦日についてはこちら「ドイツの大晦日はアレの解禁日!ドイツ国内で話題のカウントダウンイベントってどこ?」もあります。
ベルリンで行われるカウントダウンイベントに関してはこちら「今からでも間に合うベルリンでカウントダウンイベントに参加する方法」にもまとめています。
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この記事に寄せられたコメント
こんにちは!今ドイツで英語留学中のものです。明日、ベルリンに行くのでいろいろ調べていたら、こちらのページにたどり着きました。とってもおもしろくてためになる記事ありがとうございます。一人で笑ってしまいました。ベルリンは、蚤の市目当てでです!もちろん、ベルリンの壁やほかの観光地も行きますが、一番は蚤の市!笑 気合入ってます。それでは。