青の教会ことカイザーヴィルヘルム教会に取材交渉!初級ドイツ語は通じるのか?
「ブログで紹介していい?」
ドギマギしながらスタッフに尋ねると「いいよー」とお返事を貰えたのでご紹介。
始まりはカイザー・ヴィルヘルム教会で開催された教会コンサート。
たまたまその場に居合わせた私。
桜の舞い散る木陰のたもとを日傘を片手に悠々と一人でお花見にふける麗しき乙女の姿を偶然見かけた。
例えるならそれほどの感銘を私は受けた。
パノラマに広がる瑠璃色のステンドグラスを背景にピアノやフルート、天使のように無垢な少年少女合唱隊がずらりと並ぶその光景は美しく、澄み渡る青はどこか神のご加護に守られているかのようだ。
音楽を奏でる彼らは純真無垢な笑みをうかべ、教会にも関わらずまるで蓮の葉に浮かぶ菩薩のようであった。
この光景に一目惚れした私は写真を取りたい衝動にかられた。
右側へ行き着席、左側へ行き着席、正面へ行き仁王立ち。
「なんだあのアジア人は。ここが教会って知っているのか」と怪訝に思われたであろう。
そんな私の耳にどこからか聞こえるシャッター音。
写真撮ってもいいようだ。
ふと思う私、いや待てしばし。
写真を撮っているのは関係者かもしれない。
そもそも、写真が大丈夫としてもブログに載せて良いかは怪しい。
限りなく怪しい。
やはり勝手に載せてしまうわけにはいかない。
承諾は、必要だ。
だがしかし、さりとて誰に聞けばいいのか?
ぐるりと辺りを見渡すとその人物はいとも簡単に見つかった。
誰の目に見ても一番忙しく、誰よりも中央にいる人物。
コンサートにおける権力を有する人物といえば一人しかいないのである。
それは指揮者ではなかろうか。
さっそく許可に向かう私であるが、そこはリハーサル真っ最中。
「写真いいですか?」なんて聞けようはずもない。
ここは引き下がり、機を見計らっていると、かっぷくよく目をぎらつかせ異彩を放つスーツ姿のおじさまが目に留まった。
彼は、関係者ではなかろうか?
「写真いいですか?」
試しにそう尋ねてみると「問題ない」と一言。
リハーサルを見学していると、続いて辺りをちょろちょろと忙しく動き機材の確認をしている青年とすれ違った。
どうやら関係者らしい。
「演奏会の写真ってもいいですか?」
尋ねるとゲルマンスマイルひとつで「オーケーさ!」と彼。
「じゃあ、ブログに・・・」
そう続けると突如曇ってしまうゲルマンフェイス。
「それはオレには分からない」
なんてこったい!
「とにかく写真は大丈夫だから、じゃあな!」
そう言い残して仕事に戻ろうとする彼、申し分けないけど「ちょっと待った!」と引き止め「じゃあ誰に聞いたらいいのか!?」と問い詰めまた。
すると親指をクイッと立てた。
「彼女に聞くしかない」
向けられた指先には演奏家たちに細かな指示を送る指揮者の姿が!
やっぱりそうなるのか。
演奏30分前ということで少し慌ただしい教会内。
このままでは帰れないとリハーサルを見学しながらじっとチャンスを伺うことに。
耐え忍ぶ者と書いて「忍者」、我々ヤパーナーには忍者の血が流れておる、なので我慢することはへっちゃら、ラーメン一杯食べるために1時
間待ちだってやってのける民族である。
私は待ち続けた。
そして訪れる好機!
リハーサルが終わったのである。
小休止を取る指揮者の元へ知り合いと思われる一般の方々が挨拶へ向かい始めた。
この流れに乗れば、あるいは・・・と目を輝かせるけれど、数名のベルリーナーで盛り上がる会話へ入っていく勇気が出ない。
どうしよう・・・
戸惑っていると、そんな私の存在に気づく者現る!
さっきの彼である!
迷える子羊のごとく潤む私の瞳に救いの神映る!
なんと気を使って彼が指揮者に耳打ちしてくれています!
二言三言話すと彼は私のほうへやって来ました。
「オーケーだ! 好きにしな!」
私と彼はガッツリ握手を交わした。
そして続けざまにここ一番の発音でお礼を述べた。
「ダンケシェーン」
といった流れで許可を得ました。
最後に彼と握手を交わした時、何故だか沸き起こる達成感。
ちょっと不思議な感覚でした。
過去に紹介したお店やベルリン情報はカテゴリー別にまとめています。
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