ベルリン国際映画祭に行く前に確認しておくべき１３の注意点

今年で第６５回を数えるドイツの映画の祭典ベルリン国際映画祭。最高賞にあたる金熊賞が選出されるコンペティション部門には女優の菊池凛子さんが主演を務める「ノーバディ・ウォンツ・ザ・ナイト」が出品され、映画祭のオープニング上映を飾るということでも話題を集めています。

ドイツではベルリナーレという愛称で知られるベルリン国際映画祭も今年は記念すべき第６５回を迎える開催となります。映画祭の期間は２０１５年２月５日〜２月１５日までの１１日間。今年も話題作をめぐる激しいチケット争奪戦が予想されます。

ベルリン国際映画祭の雰囲気を味わってみたい。けれど、ベルリン国際映画祭って何？という方の為に今年も映画祭についてまとめました。

top photo by Maharepa

ベルリン国際映画祭とは？

カンヌ映画祭、ヴェネツィア映画祭と並び世界三大国際映画祭の一つに数えられ、毎年２月にベルリンで行われる映画祭がベルリン国際映画祭です。

ドイツではベルリナーレという愛称で親しまれており、期間中は映画祭に出展されたコンペ作品がベルリンの指定された映画館で上映されます。

公開を控えた新作映画の特別上映に新進気鋭の新人監督の映画作品、オムニバス形式のショートフィルムなど期間中は映画祭ならではの映画を楽しむことができます。

上映される映画は400本にものぼり、一般販売されるチケットは30万枚を超えるほど。映画はコンペティション部門、パノラマ部門、フォーラム部門など部門別にカテゴリー分けされており、最高作品賞である金熊賞は映画祭の目玉、コンペティション部門から選出されます。

映画の上映だけでなく、映画関係者のトークショウや企業向けの映画販売などを楽しめるのもベルリン映画祭の醍醐味です。

業界関係者のトークショウ（Berlinale Talents）が気になる。という方は「映画だけじゃないベルリン国際映画祭」に２０１４年の第６４回ベルリン国際映画祭の講演会の様子を綴っているので合わせてご覧ください。

映画祭でのチケットの買い方

Photo by artie

映画祭のチケット購入方法は通常の映画館でチケット購入するのとは異なり、映画祭に合わせて特設されるチケットブースでの購入がメインとなります。

ブースで販売されるチケットは前売りチケットのみとなり、当日上映分のチケットは基本的に購入できないので注意が必要です。

見たい映画を早めにチェックし、チケットは前もって買いに行くという流れですね。

前売り券を手に入れる

２０１５年は２月２日１０：００から前売りチケットの販売が開始されます。なおこの日のみ２月１５日最終日のチケットが前売りされます。

ここで注意しておきたいのは、コンペティション部門にあたる映画のみ上映日の４日前からの販売となり、それ以外の映画は上映日の３日前から販売される点です。前売りチケットは上映日基準での販売となります。初日にチケットブースを訪れても全日程のチケットを自由に買えるというわけではありませんでの注意が必要です。

チケットはどこで買える？

チケット販売のある窓口は以下の通りです。

Potsdamer Platz Arkaden
Alte Potsdamer Straße 7, 10785 Berlin

in the Kino International
Karl-Marx-Allee 33 (corner of Schillingstraße), 10178 Berlin

in the Haus der Berliner Festspiele
Schaperstraße 24, 10719 Berlin

in the Audi City Berlin

Kurfürstendamm 195, 10707 Berlin

参照：Berlinalehttps://www.berlinale.de/en/programm/tickets/index.html

チケットブースでは身分証の提示を求められることもあります。パスポートやパスポートのコピー、学生証など、チケットを買いそびれないためにも、身分を証明できる物を持っていくのがオススメです。

メインのチケット会場はポツダマープラッツにあるアルカデン（Arkaden）になります。

Arkadenって、どこ？

という方はこちら「ベルリン映画祭でチケット、買う」も参考にしてみて下さい。

オンラインチケット購入

チケットはベルリナーレ公式ホームページからも予約が可能です。予約にあたりホームページからアカウントの登録が必要となります。

ホームページ予約ではフォームから予約する際にprint@homeを選択すると、登録したメールアドレスにチケットが送付されるので、印刷して映画館へ持参して下さい。

またticket collectionsを選ぶとポツダマープラッツにあるチケット受け取り窓口（販売窓口とは異なりますが、すぐ側にあります）で受け取る形になります。

受け取りには予約コードと身分証明が必要となり、予約コードは予約後にメールで送られて来るので忘れないよう注意して下さい。なお身分証はパスポートが妥当ですが、語学学校の学生証でも大丈夫でした。

最後の望み当日券を手に入れる

チケットブースでの当日チケット販売はありませんが、最後の望みとして上映される各映画館で当日券が直接販売されます。

たとえ前売りが完売であっても、当日チケットを買える可能性がほんの少しだけ残されています。ですが、チケットを手に入れられない可能性が高いのでオススメはできません。

いつ買いに行くべきか？

絶対手に入れたいチケットがあるなら前売り販売を狙いって早朝からブースへ行くのが確実です。オンライン販売はチケット数も少なく競争率が高めです。

前日から泊まり込みでチケットを手にしようとする猛者がいるなど、ベルリン国際映画祭のチケット争奪戦はある種の風物詩となっています。

人気作品や注目作は販売と同時に即完売してしまうので、販売開始前から並ぶがもっともチケットを手に入れやすいと思います。

チケットの値段

上映される劇場やコンペのジャンルによりけりです。基本4ユーロ〜13ユーロで購入可能です。

映画の上映される場所って？

ポツダマープラッツを中心に様々な映画館で上映されます。詳しくは映画祭のパンフレットをチェックです。

パンフレットはどこで手に入る？

各販売窓口で無料でパンフレットを手に入れることができます。２０１５年は１月２７日から配布されていました。

注目したいのは映画祭のプログラム発表から前売り販売日まであまり日数がないということです。

プログラムを早く手に入れ、見たい映画を素早くチェック。映画祭を制するポイントはこの辺りにありそうです。

レッドカーペットはどこ？

例年ベルリナーレパラストという建物の前に出現します。

最寄り駅はポツダマープラッツで、チケット販売ブースのあるポツダマープラッツの商業施設アルカデン（Arkaden）のすぐ近くです。

詳しくは「2014年ベルリン映画祭のレッドカーペットを見る」も参考にして下さい。

レッドカーペットを歩いてみたい！アレって関係者しか歩ることができないの？

という疑問をお持ちの方はこちら「映画祭のレッドカーペットは歩けるのか？」も合わせてどうぞ。レッドカーペットの上を歩けるのかどうか、実際に検証してみました。

私はレッドカーペットの上を歩いてきましたよ！

授賞式への参加は可能？

ベルリン映画祭といえば、やはり注目はどの作品が金熊賞に輝くのか。

誰もが注目する発表セレモニーですが、はたして一般参加での参加は可能なのでしょうか？

授賞式の参加は残念ながら一般の参加は不可となっています。

関係者のみ出席可能です。

ベルリン映画祭中は宿泊費が高騰？

Photo by Nico-Trinkhaus

ベルリン映画祭中はホテルの宿泊費が高騰するようです。映画祭関係者や映画会目当ての観光客がドイツ国内外から訪れるので、仕方ないといえば仕方ありません。

ベルリン市内は地下鉄(UBahn)・電車(SBahn)・バス・路面電車(トラム)と交通期間が簡単に利用できるので、どの地区にホテルを取ってもメイン会場となるポツダマープラッツにはすぐに出ることができます。

治安を気にするのであればノイケルン(Neukolln)とウェディング(Wedding)は移民が多い地区にあたり、他の地区に比べ治安は良くありません。特にここ最近は移民問題がドイツでも問題になっています。海外慣れしていない方は不安要素を取り除くためにも避けた方がよいかもしれません。

さいごに

出展される映画情報は毎年豊富なのですが、レッドカーペットの場所やチケットの買い方といった映画祭を楽しむ情報はそこまで多くないベルリン映画祭。

今年ベルリン映画祭を訪れる方の参考になればと思います。

映画祭の情報は公式サイトBerlinale（１月１４日現在）を参考にしています。もっと詳細を知りたい方は公式サイトも合わせてチェックしてみて下さい。

ベルリンの映画館をはしごして映画祭の映画をとにかく見まくる！

映画祭の醍醐味はここにあります。

期間中ベルリンに滞在される方はぜひ映画に染まるベルリンの雰囲気も楽しんで下さい。