夜シャワーNG!ドイツ留学のホームステイで注意したい8つのこと
留学に合わせてホームステイをするかどうか。海外留学を考えている人なら誰だって1度は考えますよね。
現地の家族におじゃまして、一つ屋根の下で繰り広げられる家族生活。同じ釜のパスタを食べたり、海外ならではの文化に苦戦したり、楽しいこともあれば、もちろん辛いこともあったり。
ホームステイの良いところといえば、何といってもお金では買えない経験ですよね。
かく言う私はドイツの家庭に2ヶ月間ホームステイしたのですが、あの懐かしい想い出たちは昨日のことのように鮮明に覚えています。
いやぁ、強烈だった。
やっぱり日本とドイツでは生活スタイルが全然ちがうんですよね。
異文化のはびこる海外ならではの窮屈さを感じることって結構あるんです。
貴重な体験はたくさんできるけれど、思わぬ不自由だってある。それがホームステイ。
というわけで、今回はドイツにホームステイしてみて、「これは注意したほうがいいかも。日本の常識がドイツの常識ではないとはこれのことか」と感じたことを紹介したいと思います。
英語が話せればいいというものではない
ドイツに限ったことではないのですが、非英語圏に留学するにあたって「英語ができれば最悪なんとかなる」そう考えている人って意外と多いんです。
とくにドイツは英語のできる人が多いので、ドイツ語が話せなくても英語で乗り切れるでしょ、そう考えてしまうんですよね。
恥ずかしながら私もこの手のタイプだったので、よーく分かります。
正直、この考えはなかなか危険です。
英語で大丈夫と考えている人の多くがその国の母国語の勉強を怠るんですよね。つい手抜きしちゃう。
ドイツ語に慣れないうちは英語で乗り切ろうと思っちゃうんです。
だって英語のほうがドイツ語よりとっつきやすいんだもの。なんたって中学から勉強させられますから(今は小学校から?)。
しかしフタを開けてみれば、英語で乗り切れることはまず稀です。そもそも英語を喋ってくれないです。
「あなたドイツに来て英語を喋るってどういうことかしら? それじゃいつまで経ってもドイツ語がしゃべれるようにならないわよ。ここはドイツなのだから今日から英語はNGだからね」
とホームステイ先のママにたしなめられ、そこからは怒濤のドイツ語ラッシュ。
ドイツ語の勉強をさぼっていた私なんかは、言語レベルは赤ちゃん並み。もちろん家族の会話も簡単なやりとりも何言っているかチンプンカンプン。
勉強をさぼった過去の自分を恨みつつ、ひたすらドイツ語の勉強に明け暮れるハメになりました。
英語が公用語でない国に留学するなら、せめて日常会話はできるレベルに語学を磨いておくのがおすすめです。
他の国から留学してくる学生はこのあたりがきっちりと勉強できていて、ホームステイ先の家族たちともちゃんとコミュニケーションがとれている人が多いです。
きっちりご飯が出てこない!?
ホームステイ先では用意してもらえる食事がキッチリと決められているのが基本です。
例えば私のホームステイしたお家だと、朝と夜だけ食事が用意されていて、お昼ごはんはなしでした。
学校をズル休みしてひょっこりお昼時にテーブルについても「あら、アナタの分のお昼は用意していないわ。ごめんなさいね」というわけですね。まぁ、昼ごはんはさておき、学校をサボっていることをまず咎められますけど。
日本人の感覚だと、お金を払ってはいるけどホームステイはどこか家族のご好意に甘えている。そんな風に感じてしまいますが、海外ではホームステイはお金のやり取りが発生するので、ビジネスの1つとして捉えている面があります。
例えば、ホテルに宿泊して頼んでもいないランチがサービスで出てくることはまずないですよね。
ホームステイもそれと同じような感じで、朝と夜の食事を申し込んでいるから食事が用意されているわけで、申し込んでいないお昼は出て来なくて当然です。
こう言ってしまうと、なんだか心がこもっていないようで釈然としない。しょせんビジネスライクな関係なの? とガッカリしてしまうのですが(私はそうだった)、ホームステイを受け入れる家庭としては、お金を支払っている私たちとの関係を曖昧にせず、揉めごとがないようルールや決まり事をきっちり守ってくれていることになります。
もちろんホストファミリーは私たちのことを最大限、家族として迎え入れてくれますし、なんだかんだで「仕方ないわね、もう」と世話をやいてくれることも多いです。
食事の時間帯は家庭によってバラバラ
家庭によりけりで、私の住まわせてもらっていた家庭だと19時〜20時あたりがディナータイムとなっていました。
家族が用事で遅くなる場合は21時をすぎることもあるので、このあたりは家庭のペースに左右されます。
私がホームステイしていた家庭は土日は朝から家族がどこかに出かけてしまっていて、夜まで帰ってこないのでお昼が用意されていない日々でした。
なので、一緒にホームステイしていたイギリス人の女の子は、家にあるものを適当に使って料理したりしていましたね。
お昼は適当にあるものを食べてもよい、自分で買ってきたものを冷蔵庫に入れておいて作って食べた、休日はいつも外で食べる、とくに気にすることなく無料で提供してくれた、などお昼は家族によりけりです。
休日のメニューなどは、あらかじめ確認しておくのがよいですね。
ホームステイの門限は厳しい
ホームステイしている限りはその家のルールに従うのがマナーですよね。
大学生だって20代後半の留学生だって、何歳で留学しようとも帰宅時間はホストファミリーごとに決められています。
我が子を学校に送り出して、帰りを待っているホストファミリーとしては、「だいたいこの時間に学校が終わるはずで、放課後は友達と少し話しているとして、帰宅時間はこれくらいかな?」と帰りの時間を予想して晩ご飯の準備をしてくれています。
なので、遅くなるなら電話やメール、Facebookのメッセンジャーを使って帰りが遅くなる連絡をする必要があります。
連絡を怠ると家族がめっちゃ心配して帰りを待っている、または次の日の朝ごはんの時に次からはあらかじめ連絡するようにと怒られます。
ホームステイでは家の鍵を必ず持たせてもらえる決まりになっているところがほとんどなので、家から閉め出されてしまうことはないのですが、家族を心配させないよう、帰りが遅くなる日は連絡するようにしましょう。
やってしまいがちな、ドイツのマナー違反
日本にもマナーがあるようにドイツにだってもちろんマナーは存在します。
音を立てて食べてはいけない、などは日本と同じく常識的にわかる範囲ですね。スパゲッティをズルズルすすって食べる癖が付いている人は留学前に直しておいたほうがいいです。
ついやってしまいがちなマナー違反は、他にも人前でチーンと音を立てて鼻をかむ。
子供があまりにも可愛いからといって頭をなでなでする、などは失礼にあたるので注意が必要です。
他にもヒトラーを彷彿とさせるので、手のひらをパーにした状態で手を上にあげる(手をあげるときは人差し指だけ、または人差し指と中指を立てて、手を挙げます)、軽々しくユダと口にする(ユダヤ人のことはデリケートな話なので気軽に話すと注意されます)などもはタブーとされています。
夜にシャワーをあびてはいけない
ドイツでは22時以降に大きな音をたてることが条例で禁止されています。
なので基本的には夜シャワーを浴びることができません。
夜寝る前にシャワーを浴びたい派の私にとっては苦痛でしたね。
防音対策ができているなど、なかには夜遅くにシャワーを浴びえても大丈夫な家もありますが、夜遅くにシャワーを使う人はほぼ家族の中にいないでしょう。
「いやいや、どうせシャワー使っても大丈夫でしょ」
とホームステイではなく、ルームシェアをしていた時に夜中にシャワーを使ったことがあるのです、下の階の住人が「うるせぇんだよ。何時だと思ってんだ!」と怒鳴り込んできました。
ちなみにドイツの家庭には浴槽がなくシャワールームしか設けていない家もあります。もちろん湯船にお湯をはってお風呂に入る習慣はありません。
たまには湯船に入りたい、日本のお風呂文化はなぜドイツに浸透していないのか、とはがゆかったものです。
部屋は綺麗に掃除して、貴重品の管理はしっかりと
ホームステイでは個室をあてがってもらえるので、慣れない家庭のなかにある自分の部屋はいつだってリラックスができる我が城です。
とはいえ、部屋の掃除はきっちりと心がけておく必要があります。
ホームステイ先の部屋は学校に行っている間などに家族がシーツの取り替えや、部屋の掃除をしてくれることがほとんど。外出する時は基本的に部屋はあけっぱなしです。
持ってきた服を脱ぎ散らかしていると、部屋を掃除してくれたご家族から「ちょっと部屋きたなすぎよアナタ」と笑って注意されます。
自分の部屋とはいえ、貴重品の管理だけはしっかりと行なう必要があります。
家族の誰かが盗むということは、まずないとは思いますが、万が一にもクレジットカードが無くなって家族ともめる、という可能性も0ではありません。
できれば家族とは仲良く暮らしたいので、貴重品などはあらかじめスーツケースに入れて鍵をするなど、厳重に保管するに限ります。
洗濯は自分でするもの?
洗濯は自分でやるところもあれば、家族がご好意でしてくれるところもありと家庭によりけり。
私のホームステイ先では、1週間に2度ほどご家族が洗濯してくれていて、洗濯の終わった衣類はたたんでベッドの上に置いてくれていました。ありがたい!
持って行く服の数や下着の枚数を考えれば、この日までに洗濯してもらえないと明日の下着がなくなってしまう、下着を裏返してもう1日ふんばるしかないのだろうか、と悩むことにもなりかねません。
選択の頻度や自分でするのか、家族でするのかは、事前に確認しておくのがよいです。
自分で洗濯する場合は、夜にシャワーを使えないように、洗濯機も音がでるので夜に使用することができません。平日は学校があるので、土日に洗濯することがほとんどだと思うので、持って行く衣類はそのあたりも考慮して考える必要があるのでこのあたりも合わせて注意ですね。
家族に洗濯してもらえるのは、楽には楽なのですが、なかには「聞いて! 私のおパンティをお父さんが洗濯していたのよ! マジでありえないだけど!」と激怒する女の子もいたので、こだわりがある人は自分でやると交渉してみてください。
さいごに
ホームステイでの注意点いかがでしたでしょうか。
日本では当たり前のことが海外ではダメというのは、文化の違いもあるのでこればかりは現地に従わざるを得ません。
紹介したこと以外にもきっと不慣れな部分がでてくるのではないかと思います。
それでも生活していくうちに不慣れに感じていた部分は次第に慣れてくるものです。
気が付いた頃には海外のルールにきっちりと順応している自分に驚くこともあったり。
最初は慣れないことだって、いずれ慣れるのだから楽しんじゃえばこっちのもの。
そうやって気楽に構えておくほうがいいかもしれないですね。
気楽に気楽にです。
ではでは。
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