ドイツ語学留学で学生ビザ(大学準備ビザ)を2年分取得した方法

ドイツで大学受験も考えていて、できるだけ長期でドイツに滞在したい。

となると、頭を悩ませてくるのがビザですよね。ワーホリビザと就労ビザ以外のビザは基本ドイツで取得するしかないのも困りもの。

ドイツ滞在中にどのビザを取得すべきなのか？

ワーキングホリデービザ（ワーホリ）もいいけど、勉強に集中したいから学生ビザを長期で取りたい気もします。

あるいは、ワーホリ１年だと足りない気がするから最初から学生ビザを2年分取得しておきたいとか。

そもそも、本当に大学準備ビザって２年分も出るの？

学生ビザを取得するにはどれくらい学校に通えばいいの？

この辺りは学生ビザの取得を考えるなら気になる部分でもあります。

加えて、ドイツのビザ事情は常に変化していて、年々ビザの取得が難しくなっているのがドイツの傾向です。しかも外国人局の担当によって申請時の対応が変わってしまうのは日常茶飯事。

正直なところビザは申請に行ってみないことには分からない部分が多いというのが現状だったりします。

ですが、だからと言って何もできないワケではありません。

重要なのは事前の情報収集ですよね。

事前にできる準備、とくに情報収集はやっておくに越したことはありません。何も知らないということがやっぱり一番恐ろしいです。

ただ、そう思ってネットの情報を色々と調べていくと、「あれ？みんな言ってるころバラバラじゃない？」と思い始めるんですよね。どれが正しいのかなって。

これは、ビザの担当者や申請する本人によって対応がバラバラだからなんですよね。なので、自然とみんなの言うことがバラバラになるんです。これはもう仕方ない。

なので、色々なパターンの情報を集めておいて、臨機応変に対応できる。これが理想的。

いかに情報を得て準備できるかがポイントということで、今回は本サイト『ドイツドットウェブ』を利用してドイツに留学したenaさんが気になる疑問にお応えしてくれました。

学生ビザ２年分をベルリンで取得するまでのエピソードをご紹介したいと思います。

ワーホリビザではなく学生ビザを取得する理由は？

こんにちは。enaです。

長期滞在なら1年間滞在できるワーホリビザでも良いのでは？

という意見もたしかにありますよね。

ですが、私の場合はドイツで大学受験を考えていたので、ワーホリビザではなく長期滞在できる大学準備ビザ2年で申請することにしました。

本当に大学準備ビザって２年分も出るの？

そんな疑問もあったのですが、ドイツでは大学準備ビザ（学生ビザ）は最長2年は出るという情報を信じ、いざ行かん外国人局です。

ベルリンの外国人局に行ってきました。

結果的から言うと、苦労もしましたけれど無事2年分のビザを取得することができました！

取得できればひと安心なのですが、やっぱりビザの取得は大変なことの連続です。

もちろん簡単というワケにもいかず・・・。

いきなり断られる

「ビザは出せない！」

いきなり言われましたね。

外国人局キッパリです。

私の場合はビザを申請した時点で語学学校の申し込み期間が残り少なかったんです。

なので、「ビザは出せない！」とまずは断固否定の外国人局です。

ですが、ここで引き下がるワケにもいかないです。

 

「ドイツに入りたい大学があるんです！」

 

「これから延長の手続きをします！！」

 

「語学学校に通いますから！というか通ってますから！！」

 

とがんばって交渉しました。

すると、

『1週間以内に最低でも2ヶ月分の語学学校の証明書を外人局に送る』

という条件を提示され、なんとかビザをもらう事に成功しました。

ビザ申請のために４度もベルリンの外国人局へ

結果として私は外人局に4回もビザの申請に行くことになりました。

もちろん書類はきっちり揃えていたのですが、何かにつけてダメ出し。

気が付けば４回も外国人局に行くハメに。

いったい何がダメで、どこをダメ出しされたのか？

順番に説明していきますね。

1度目は残高証明が日本の銀行の物ではダメというものでした。

ユーロ建てで日本銀行の残高証明なら大丈夫なはずなのですが、これがダメの一点張り。

「ドイツの口座の残高証明を持って来なさい」と言われ帰されてしまいました。

2度目は「日本の銀行口座の残高証明でも大丈夫だけど、残高証明の発行日が古すぎるから」と返されました。

残高証明は申請日から1ヶ月半程前に発行したものでしたが、ダメとのこと。

1度目は日本の銀行口座だからダメと言われ、2度目は日本の銀行口座でも大丈夫と言われる・・・。

この時点で言われることがあっちへ行ったり、こっちへ行ったりです。

そして、いよいよ3度目の申請へ。

次は語学学校の証明書の有効期限がもう切れるからダメだと言われて帰されます。

ついにやってきた4度目の申請です。

ここでようやくビザをもらう事が出来ました！

しつこく粘って交渉した結果、ビザを取得することができました。

実は4回とも提出した書類は全く同じでした。とくに新しく書類を用意するでもなく。

2度目と4度目に至っては担当の方も同じで、本当に担当の気分に左右されるのだと実感。

学生ビザ取得までの流れ

ドイツでビザを申請する日の流れについてお話しますね。

私の場合は必要な書類を全て揃え、朝6時頃に外人局へ行きました。

ベルリンは事前に予約しておくことがオススメなのですが、予約が出来なかった私は朝早くから並ぶことになりました。

外国人局に着くと既にたくさんの人が並んでいて、私も列に加わってひとまず待ちます。

しばらく待機していると、その日の整理券が配られ始め、整理券を受け取ると待合室に通されました。

待合室には電光掲示板があって、8時になると順番に整理券に書かれた番号が掲示板に表示されていきます。

次々と表示される番号を確認しながら、自分の番号が表示されるのをじっと待ちます。ただただ待ちます。

私が呼ばれたのはどの日も10時前後でした。

朝の順番待ちから数えるとこの時点で4時間も経過です。なかなか疲れます。

やっと順番が回ってきて、ビザの申請を行う部屋に入ると担当者が待ち構えています。いざ持ってきた書類を全て担当者に提出です。

いろいろと書類がチェックされ、ダメならこの時点で帰されてしまいます。私は３回ここでダメと言われて帰されてしまいました。

OKが出た場合はパスポートと一部の書類を渡し、もう一度待合室に戻され手続きが終わるのを待ちます。

ここまで来ると、ひとまずいずれかのビザが下りる事は確定していると思います。

待合室で待っていると、次は別の部屋へ呼ばれました。

そこでいくつかの質問に答え、滞在許可証が貼られたパスポートと書類を受け取ることができました。

これで無事に学生ビザ（大学準備ビザ）を取得です！

さいごに

ドイツ語学留学中に学生ビザ(大学準備ビザ)を2年分を取るまでいかがでしたでしょうか？

4度に渡る交渉はドイツに滞在するためのビザが掛かっているとはいえ、かなり大変だったと思います。

ここまでしないとビザ取得できないの？

と思うのですが、ここまでしないと取れない場合もあれば、すんなりビザが取れてしまうこともあったりです。担当者によって変わるんですよね。

色んな情報を参考にしてビザ申請という戦いを乗り切ってみてください。

さいごに学生ビザの取得にあたって気になる疑問についても答えてもらったのでご紹介しておきます。

銀行残高はどれくらい入れておきましたか？

約200万円ほど入れておいて、銀行残高証明書を取得しました。

医療保険はどれに加入しましたか？

ドイツ保険のケアコンセプトに2年間申し込みました。

ビザを取るにあたって苦労したことは何ですか？

苦労したのは行く度に担当の人が変わって、その度に言われる内容が違うことですね。

これが1番大変でした。

通っていた語学学校は？

F+U Academy of Languagesのベルリン校です。

以上になります。参考になれば幸いです。

ではでは。