パリからロンドンへ格安移動してみたが、問題は入国審査だった
パリで開催されていたジャパンエキスポに延べ2日間参戦していた私
イベントも終わりエキスポとパリにSay!グッパイ!
そのまま帰宅しても良かったのだけれど、私は旅の針路を一路イギリスへ向けることに。
全てはそう、イギリスで英国紳士をしているという大学の先輩、ニンニンさんに会うためである。
ことの発端はメールでのやり取り
・・・
・・
・
…what?
可愛い後輩に向かってなんたる物言い! ホントは会いたいくせにーッ!
と憤慨した私、この挑戦を買って出てやると、パリからイギリスのとある田舎町を目指すことにした。
町の名をダービー
ダービーと名乗っておきながら、競馬とは何ら関係のない町らしいダービー。
その町で働くニンニンさん
英国は2014年7月時点では1ポンド170円近いとんでもないレートである。
ベルリンで絶賛ニートを極めている私には無謀極まりない試みであった。
はたしてそこまで予算をかけてニンニンさんに会いに行く意味があるというのか?
ニンニンさんを知る者ならば口を揃えてそう言うであろう。私もそう思う。
けれども、気付けばパリからロンドンへ格安で移動する方法を調べあげていたのはどうしてか。
パリのドミトリーにあとニ泊、三泊して観光を楽しんでも良かったのではないか?
・・・それは考えてはいけない。
パリからロンドンへ激安で向かう方法って?
パリからロンドンへ向かう方法は色々あれど、オーソドックスなのは飛行機かユーロスターを使っての移動です。
ということで、安い飛行機か鉄道移動はあるかなと、あれこれサイトを見比べてみたのですが、パリからロンドンって思ったより高いです。
とてもじゃないけれど、貧乏旅行の私には手が出せないお値段でした。
まったく困ったものです。
となると何か別の手を考えるより他なしです。何かいい手はないものか?
んーーーーーーーーー
んーーーーー
んーーー・・・
(もう、いっそ行くの辞めようかな)
んーー・・
んー
んッ!!
あるじゃない!夜行バスが!
パリ、ロンドン間を繋ぐiDBUS!
車内はフリーWiFiに電源を完備し、なにやら座席もゆったり座れる様子。もちろんトイレも備付です。
これは快適っぽい・・・
さっそくインターネットから予約してみることに
価格帯はこんな感です。日による変動は微々たるものなのでほぼ固定かと思います。
夜間便は55€・・・
宿泊費も含まれると思うと、安いもの、ということでサクッと予約!
手続きが完了すると登録したメールアドレス宛てに乗車チケットが送られて来ました。
チケットは忘れずに印刷またはiPadなどで見せられる準備が必要です。
私はiPadでチケット画面を見せて乗せてもらいました。
ロンドン行きバス乗り場はパリ南東部にあるBersy駅
余談なのですが、この駅の周辺にはATMがありません。
持ち金0だった私は「公衆トイレを使うお金すらないぜ・・・大丈夫か?」
と不安を抱えながらバスへ・・・
バスは定刻通りに出発しました
入国審査は突然に・・・
気づいたら爆睡を決め混んでいた私
ふいに目を覚ますと、外には光の大粒が均等に並ぶ不思議な光景が!
どこ? ここ?
それに、バスの速度どんどん落ちてない?
半分寝ぼけた目をこすっているうちに、バスはどことも分からぬ場所に停車
静寂に包まれる車内
身を乗り出した運転手が舐めまわすように我々を眺め、一言。
「みんな降りてくれ!」
ぞくぞく降りていく乗客に続いて、私もそろりと外へ
周囲は見渡すかぎりの暗黒
「ねぇねぇ、ここどこ?」そう尋ねてみるも
「お前にゃ関係ねぇ」
と運転手すんごい冷たいw
どうやら場所を教えられないらしい。写真もNGだって。
よく分からないまま皆について行くと、制服に身を固めた怖そうな人たちがうじゃうじゃ・・・。
前を行く異国の人たち(私も異国の人ですが)の手にはパスポートが握られている・・・
そっか!
入国審査だ!
事前に準備しておくべきこと
イギリスの入国審査が平均してどのくらい厳しいのかは分からないのですが、この日の私に限ってはすごく怪しまれました。
そりゃあもう、尋常じゃないくらいw
ドイツのビザを持ち、パリからイギリスへバスを使って入国、帰りの飛行機もバスのチケットも取っていない、そして典型的なアジア人の見た目。
これだけあれば、疑うには十分な内容らしいです。
滞在期間が短いのに何故チケットがない?
宿泊先の住所と連絡先は?
ドイツで何をしている?
イギリスに来る理由は?
パリで何していた?
などなど、必要以上に迫られる。
先輩の住む町は知っていたけれど、住所を知らなかった私
これはまずいと事前に調べておいたユースホステルの住所を提示
めちゃめちゃ厳しい表情を浮かべる英国紳士
「これ本当にホテルの住所か?」
めっちゃ怪しまれてます。
「チケットはどうして取ってない?」
「お金が・・・なくて・・・。安いチケットをイギリスで買うつもりで・・・」
「普通は帰りのチケットを持ってるものだよなぁ? あん?」
もうこの人、私のことを完全に敵視しています。
どうする? コイツ入国させて大丈夫?
そんなやり取りがコソコソ行われ「これマジでヤバイパターンとちゃいますかね?」とビクビクだったのですが、結局入国させてくれました。通過できた理由はよく分かりません。
ただ、これだけは言えます。
事前準備ぬかるべからず。
ロンドンに無事に到着! 駅はヴィクトリアコーチステーション。
こちらはイギリス各地を結ぶ高速バスの発着駅にもなっています。
今回の利用はパリ・ロンドン間だったのですが、iDbusの路線はパリ・ロンドン間だけでなく、他国ともつないでいるようです。
パリ・ロンドン間を格安で移動したいという方は是非参考にしてみて下さい。宿代も浮いて一石二鳥です。ただし、入国審査対策はお忘れなく。
ちなみに私はこの後バスを乗り換えて先輩の待つダービーへ。
可愛い後輩の為にロンドンまで来てくれてもいいのに。ちぇー。とか不満を垂れ流しながら行って来ました。
第二話「先輩に会うべくパリからイギリスの田舎町ダービー行ってみたら、思った以上に田舎じゃなかった。」に続く。
過去に紹介したお店やベルリン情報はカテゴリー別にまとめています。
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[…] ドーバー海峡越えはユーロスターを使おうかと考えていましたが、このサイトで夜行バスがあることを知り、できるだけ安く海峡越えをすることにしました。 […]