日本語を教えてドイツ語が話せるようになる勉強法！タンデムパートナーの見つけ方

英会話上達への近道は外国語を喋れる彼氏または彼女を作ること。そんな言葉を聞いたことはありませんか？

彼（あるいは彼女）がいればコミュニケーションのために頑張って勉強できる。優しい彼（あるいは彼女）が親切に教えてくれるなら効率よく勉強できるに違いない。それに大好きな彼（あるいは彼女）の為なら勉強だって苦になりません。

たしかに外国人の彼氏や彼女がいれば、それだけで勉強を頑張ろうという気持ちになります。

しかしです。

外国語を喋れないにも関わらず彼（あるいは彼女）を作ることは果たして可能なのでしょうか？

もちろんひょんな出会いからお付き合いが始まる可能性はあります。ですが、どちらかと言えばそれは少数派。多くは外国語の喋れる彼氏や彼女を作らずもくもくと勉強しているはずです。

重要なことは学習した言葉や文章、文法を確認し合える相手がいるという事です。

そこで登場するのがタンデムパートナーです！

top photo by Tulane Public Relations

タンデムパートナーって何？

ドイツにはタンデムパートナーという関係があります。

「タンデムパートナー」を一言で表すと、語学を学ぶ者同士がペアになり、お互いに母国語を教え合う間柄と言った所でしょうか。

私が日本語を教えるので、代わりにドイツ語を教えてください。

簡単に言うとそんな関係なのですが・・・

こう説明してもイマイチピンとこないかもしれません。

 

分かりやすく図にしてみました。

日本人とドイツ人のタンデムパートナーです。

ドイツ語を勉強したい日本人が日本語を勉強したいドイツ人とペアになっています。

二人とも相手の母国語を学びたい、喋れるようになりたいという状態なので、二人がペアになればお互いに言葉を教え合うことができます。まさにお互いプラスになる関係それが「タンデムパートナー（略してタンデム）」です。

 

タンデムパートナーはどこで探す？

勉強しあえるパートナーがいれば語学の勉強はぐっとはかどります。

ですが肝心なのはそのパートナーをどこで見つけるかです。

会話の勉強をする為にまずはパートナー探しです。

 

インターネットで探す

ドイツにはタンデムパートナーを探すためのウェブサイトがあります。

こちらのサイトSprachpartner(シュプラッハパートナー）は日本人とドイツ人に向けたタンデムパートナーを探すウェブサイトです。

日本人、ドイツ人ともに様々な方が日本語や英語、ドイツ語を使ってタンデムパートナーを探しています。実際に会って勉強できるパートナー探しを目的としたサイトですね。

私はこちらのサイトを通じてベルリンのタンデムパートナーを見つけることができました。

便利な語学学習アプリもいいのですが、シュプラッハパートナーを使ってタンデムを見つけてという人は多いです。

日本で利用している人も多く、実際にサイトを通じて友達ができた人もいます。

※2016年5月時点でサービスを停止していたようですが、現在はサービスを再開しています。

 

日本でタンデムパートナーを探している方に向けてはこちら。日独協会が「日独タンデム」というサービスを提供しています。こちらは有料なのですが、日独協会を通じたタンデムパートナー探しになるので信頼はおけると思います。

 

facebookにもいくつか日本語とドイツ語のタンデムパートナーを対象としたグループがあります。

「Tandem[Deutsch-Japanisch][日本語-ドイツ語]」というグループではタンデムパートナーを探す書き込みを見かけることがあります。利用者はまずまず多そうです。

 

スタムティッシュで仲良くなる

ドイツでは定期的な飲み会やお茶会のことをスタムティッシュと呼んでいます。

週末に開かれるスタムティッシュの中には日独交流と題し、日本とドイツに興味のある人たちで集まり会話を楽しむものも多く存在します。

スタムティッシュを通して仲良くなったことをきっかけに、タンデムパートナーとして勉強を教え合う仲になることも珍しくはありません。

私も参加したことのあるベルリンの日独交流スタムティッシュは日本人の方が運営しています。気になる方は「ドイツ語・日本語でお喋りするスタムティッシュ in Berlin」をチェックしてみて下さい。

アプリを使って探す

タンデムパートナーを探すアプリを使ってみるのも１つです。

日本と同じでドイツの学生はみんなスマホを持っているので、もちろんアプリもバリバリ使いこなしています。

ドイツに住んでいる日本人は少ないので、ドイツ人の学生からしてみれば、一緒に勉強をしてくれる日本人を探すのだって一苦労です。

そんなドイツでも最近ではハロートークを使ってタンデムパートナーを探す人も増えてきているようです。

近くに日本語を勉強してるドイツ人がいないのか簡単に検索できるので、なかなか便利です。

詳しい使い方はこちら。

早速ダウンロードしてみる方はこちらから

実際に１ヶ月使ってみた感想とみんなのクチコミはこんな感じです。

大学に張り紙を出す

日本語学科や日本文化学科のある学校なら日本語を勉強している学生がいます。

大学をはじめ学校の掲示板にはイベント情報や学校に関する情報が記載された掲示が広く張り出されています。

ここにタンデムパートナー募集の張り紙を出しておくというのも一つの手です。

勉強相手を探している学生や教授の目に止まれば誰か連絡をくれるかもしれません。

 

タンデムの出会いには注意も必要

良い勉強仲間となるタンデムパートナーなのですが、なかにはタンデムパートナー探しという名目で良い出会いを期待している方もいます。

いわゆる出会い系サイトのような感覚で使用する人たちです。

もちろん全員が全員そうではないのですが、特にインターネットなどを利用する場合は知らない男女と知り合うことになるので、そのあたりは注意が必要です。

できれば可愛い女の子と勉強したい。そう考えるのは日本もドイツも同じというわけです。

 

日本語を学ぶドイツ人ってどんな人？

日本のテレビ番組ではアニメに熱狂している外国人がピックアップされることも珍しくなく、つい日本語を学ぶ外国人＝アニメ好きというイメージを持たれがちですが、実際のところはそうでもありません。

四季折々に移り変わる日本の文化が好きという人。

アジアのジャーナリズムに興味がある人。

ローマ字を使わない言語に興味がある人。

車や格闘技、ヴィジュアル系バンドが好きな人。

もちろんアニメは海外でも小学生くらいの子どもを中心に絶大な人気を誇っていたりもするので、アニメをきっかけに日本語を学ぶ人も多いです。

個人的にオススメなのは同年代や趣味が合うタンデムパートナーを見つけることだと思います。タンデムという呼び方をしていますが、フタをあければ仲の良い友達ですから。

 

最後に

Photo by Sergiy Zavarykin

いかがでしたでしょうか。

日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、タンデムパートナーという間柄はドイツでは広く知られています。友達や家族に「タンデムパートナーだよ」と紹介することも珍しくはありません。

外国語の学習はとにかく継続がポイントです。

言葉を教え合う友達を作り、定期的に外国語に触れる環境ができれば、あとは勉強するだけです。

なにより友達ができれば、友達の言っていることをもっと理解したい、友達にもっと色んなことを伝えたい、もっと仲良くなりたいという想いが出てきます。

コミュニケーションを取りたいという想いは語学を勉強する上でとても大きなモチベーションです。

留学時の私も語学学校での学習は嫌いでしたが、タンデムパートナーとの勉強は大好きでした。（と言っても、私が仲良くなったタンデムパートナーは生粋のお酒好きだったので、二人で会う度にビールを飲んでばかりでしたが・・・笑）

学校の先生と違いタンデムパートナーはあくまで友達です。勉強のスタイルが自分に合っているならお酒を飲みながらでも、カフェでお茶をしながらでも、テレビを見ながらでも、学習方法は何でも良いと思います。

大事なのは色々な会話を通して発音の間違いや表現の違い、会話のニュアンスを学びとって自分のものにすることだと思います。辞書に載っている表現は堅苦しく会話ではあまり使わない、反対に会話でよく使う語句は辞書を引いただけでは分からない、そういった事も多いので、タンデムパートナーとの勉強はものすごく為になります。

（とは言え、ブロンドヘアーでナイスバディなドイツ美女が彼女になってくれる、背が高くジェントルマンかつイケメンのドイツ人が彼氏になってくれれば願ったり叶ったりかもしれませんが・・・）

ちなみにですが、タンデムという言葉には「二人乗り」という意味があるそうです。

ドイツ語に限らず英語など外国語を勉強する際はぜひ参考にしてみて下さい。

ではでは。