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インド人が教えてくれた私のドイツ語が通じない理由

Inderin インド人が教えてくれた私のドイツ語が通じない理由

海外に来てまず立ちはだかるのが言葉の壁。友達を作るにもしても、スーパーで買い物をするにしても、仕事をするにしても、女の人を口説こうにも、男の人を口説こうにも、何をするにも必要となるのが外国語を使ってのコミュニケーションです。

この壁がいかに分厚いか、あまり語学の勉強をせず海外へ出た方は、特に共感できる部分があるのではないでしょうか。

かく言う私はその口で

まぁなんとかなる

外国語は言葉だ、やれば誰だってできるようになる!……はず!

とお気楽に考えてドイツへ渡った者の一人です。やらざるを得ない状況を作れば必死になるだろうと、そう考えていたわけです。

そんな私を待っていたのは、当たり前の話ですが、言葉がまるで通じない状況。これがホントなかなか思った通りに伝わりません。 文化の違いなのか、言語の違いなのか、日本語をそのまま英訳するなり、独訳するだけではニュアンが違うようで、思ったように言いたいことが伝わらないのです。

ドイツへ渡り、語学学校へ通い、ドイツ語の勉強を始め、数ヶ月が経過し、それなりにドイツ語を学び、それなりに喋れるようにもなって来た。

なのに、どうして、こうも私のドイツ語は通じないのか? 喋っているドイツ語の文法がおかしいのか? それとも発音が悪い? いったい何故?

どうして私が喋ると「何って言ったの?」「ごめん、分からないよ」って聞き返されてしまうのか。分からーん!そう頭を抱える私に、声を掛ける一人の男なむありける・・・。

彼は悩める子羊たる私を見つめ、とにかく爆笑していた。

インド人だった。

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なぜ私のドイツ語は通じないのか?

私を見ては爆笑するインド人の友達、彼はカーエンジニアを志して単身ドイツへやって来た好青年で、ドイツ語のレベルはちょうど私と同じくらい。

喋れる内容は私と同じくらいの彼だけど、授業中どうしてか彼の発言は皆が理解できています。そして同じことを話しても、私の言葉に対しては皆して???とはてなマークを浮かべています。

これってどうして? 私のドイツ語のどこが間違っているの? 思わず彼に相談してみると、彼は満面の笑みで言うのです。

大丈夫だ! 問題ない!(Alles klar! Kein Problem!)

いやいやいや、大丈夫じゃないし!問題ありだし!先生は私の言うことを分かってくれてないから! とは言うものの、何をそんなに気にすることがある? と彼は陽気に笑うばかり。

やはり最たる原因は発音だろうか?

ドイツ語や英語といった外国語が海外で通じない大きな原因、その一つは発音にあると私は思っています。(あくまで個人的にですが)

とくに日本人は世間一般よく言われているように、RとLの発音がとっても苦手です。かく言う私も典型的なその一人でした。

それこそドイツへ来た頃は思った以上に発音が悪く、何度となく注意を受けては涙を飲む日々。そのせいもあって、RとLの発音に関してはけっこうな特訓を積みました。最低限の克服はできているはずです・・・きっと。(RとLの発音および外国語の発音に関してはまた別の機会に書こうと思います)

となると発音ではない。簡単な会話文なので、文法も間違っていないだろうし、いったい何がどうしてダメなのか? さっぱりやっぱり分からん。

私が授業で発言すると、例のごとく「何? もう一回言って?」と先生からは詰められるばかり。これじゃしょんぼりもするし、自身も無くして意気消沈だよ。

背中を丸めてしょげる私、何が面白いのか隣には陽気に笑い続けるインドの友、そして彼は言うのです。

「今、何って言ったの? 聞こえないぜ」

なんだよー、お前まで私に追い打ちかけるのかよ・・・

ん?

待てよ、聞こえない・・・だと?

「そうだ、もっと大きい声出してくれなきゃ聞こえないぜ!」

もしかして、私のドイツ語が間違っているのではなく、単純に相手に聞こえていないだけ?

声の出し方を変えればドイツ語は伝わる?

人前で英語なりドイツ語を喋るのって、なんだかちょっと照れくさい。喋り慣れていない相手、自身のない文章、人前で自分の意見をドイツ語で発表する、そんな状況になればなるほど、恥ずかしさには自然と拍車が掛かります。

そうなると知らず知らずのうちに、喋るトーンが下がってしまうようです。私の場合だとそれが顕著に出ていたようで、ボソボソ何を言ってるか分からないくらい小声になっていたようです。もちろん小声になっている自覚はありませんでした。

普段オーバーリアクションだったり、身振り手振りで大げさに会話する彼等からすれば、日本人の喋り口調はどこか口先だけ、ボソっとしていて分かりづらい、そんなことがあるようです。自分ではハキハキ喋っているつもりなのに・・・。

なので、気持ち声を張って喋ると・・・

ちゃんと聞き取ってくれました!

頑張ってドイツ語の文章を喋ったのに「何? 何って言ったの? もう一回言って?」ときつい口調で返されると、臆病になってしまい、つい自分の文章が間違ってるんだ、発音がおかしいんだ、そう思ってしまいがちです。けれど、そんなことはありません。単純に相手が聞き取れないこともあります。

現に発音も文章もへんてこなのに、何故か会話が成り立っている、という人を見かけることがありますが、そんな人は聞き取りやすい口調で喋っている場合が多いです。

聞いてもらえさえすれば、多少何かが間違っていようとも、勉強中のドイツ語を頑張って喋っているんだな、と理解する姿勢になってもらえます。地方それぞれに方言のある日本語を皆が理解し合えるのと似たようなものかなとも。けれど声が小さく聞き取れないと、それは叶いません。

自分は間違っていない、そう思い込んで大きな声で喋る。改善点が見つかれば、あとはそれを直すのみ。声の大きさに気を付けて授業で発言したところ、ちゃんと聞き取ってもらえることができました。

ほっと胸を撫で下ろす私。その隣にはまたも陽気なインドの友人。

そして、あからさまに一言。

大きい声出して。(Laut bitte.ラオト ビッテ)

こいつ、隣に座ってるんだから絶対聞こえてるだろ!

人の気を知ってか知らずか、そもそも気にしていないだろうけれど、いつまでだっても彼はケタケタしっぱなし。

だがしかし、彼の教えは偉大だ。

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  • ベルリンに在住していました。ドイツ留学のアドバイザーでありライターでありシステムエンジニアでもあります。ハイデルベルクとベルリンにある語学学校の公式エージェントにもなりました。猫とお家大好きイエメンで、現在は東京に滞在中。最近はFF15をプレイ中です。留学相談したいかもという方はお気軽に連絡ください。詳細なプロフィールは自己紹介にて。

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